SCIENZ2号
人を聴く --心が通う話し合いとは

「聴く」って何だろう?
人と人とが仲良く暮らしていくには話し合いは不可欠です。ところが日常の会話でも、何か通じ合えない、苛立ちを覚えたりすることがあります。そんな時、自分自身を振り返ってみると、意外にも相手の話を聴いていないことに気づかされます。「聴く」とはどういうことか、この本質を探っていくと、心から通じ合える、人を尊重し合う豊かな営みが見えてきます。
この一冊をヒントに、コミュニケーションの本質を考えてみませんか。
「はじめに」より
この聞き慣れない「人を聴く」というフレーズは、三重県鈴鹿市でアズワンコミュ ニティをつくろうとする試みの中で、生まれてきたものです。(略)研究の積み重ねの中から「人を聴く」という観点が見出された時、話し合いの質が ガラリと変わっていく新しい世界が垣間見えてきたように思いました。人が人として 大事にされる、知的で、しかも情的な営みとしての話し合いが実現していく道筋が見 えてきたのです。そこが見えてきた時の知的興奮を今でも思い出します。(後略)
本書の内容
第一部 人を聴く ~心が通う話し合いとは 小野雅司 |
- 第一章 はじめに
- 第二章 「聴く」とはどういうことか?
- 第三章 なぜ「聴く」が実現しないのか?
- 第四章 「人を聴く」の実現
- 第五章 「人を聴く」の意味
第二部 座談会「人を聴く文化の創造」への日々 |
読者からの声
★人と人との会話の構造を見事に解明しているちょっと、読み終わって、興奮気味。
というのも、物質の分子構造を解き明かすかのように、人と人との会話の構造を見事に解明しているように感じました。
日常的で、とても些細な問題、しかも毎日、瞬間瞬間に起こっている事象である、「会話」。
その「聴く」という成り立ちがどうなっているのか。
どうでもいいことのようにも最初は思っていましたが・・・。 この構造が、人間どうしの成り立ちを決め、社会という大きな構造を作っている。【全文を読む】
★人の存在、そのいのちを聴く
「聴く」ということが相手の話を理解するにとどまらず(というよりもむしろそれを超えて)相手の心や相手の存在そのものを聴きとろうとすること、そして、そのことで相手の存在(それは「いのち」とも言ってよいもの)を尊重しようとする営みであることに触れている点に大いに共感いたしました。
しかもそれを平易なわかり易い言葉で語りかけて下さり、心にストーンと落ちた気がします。【全文を読む】
★表面的には会話は成立していても、対話になっていない
僕は『人を聴く』を読んでから、周囲の会話に意識を向けてみた。あるある。言葉にすぐ反応し、そこから連想されるトピックに移ってしまうことはよくある。ていうか、巷の会話はそういったものであふれている。
表面的には会話は成立していても、対話になっていない。相手に関心が向かず、相手のことをきちんと受け止めていない。【全文を読む】
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書籍情報
- 新書版154ページ
- 2011/11/19発行
- 編集・発行 特定非営利活動法人 サイエンズ研究所
- 850円+税
- ISBN 978-4-9907895-1-0
購入方法
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