アズワンネットワーク

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お金を介在しないコミュニティ経済の試み

fiction

所有も貨幣も個々の家計も人間が作り出したフィクションです。
アズワン鈴鹿コミュニティでは、それらのフィクションから脱け出して、お金を介在しない経済を試みています。

誰もが自由に得られる機構と運営

スペースJOY

物を豊富にするのはもちろんですが、それ以上に、誰もが自由に得られる機構と運営が重要です。
現状では、個々別々に稼いで暮らす経済観念が強いと思いますが、個別に頑張らなくてよい社会です。
みんなで社会を豊かにして、その恵みを受けて安心して暮らし、心身ともに満たされながら、その人らしい人生を送れるようにしていくのです。

齎(もたら)し合いの経済

ここでは各自の持ち味が発揮され、適材適所の持ち場を見い出すことに重点をおいています。
蓄えや保証を気にする必要がないと、自分の得意な持ち場に専念することができます。
その安心感の中で、各自が快適に創造的な活動ができ、その結果として社会が豊かになっていきます。
一つの家族のような社会ですから、産業も家業のようになります。
農業や食品製造をやっていると、そこでできたものを使うのにお金が要らないのは当り前です。
大工さん、整備士さん、美容師さん、電気屋さん、調理師さんなどがいると、やってもらうことにお金は要りません。

豊かさを満喫

心が満たされる会社

人の行為に見返りや報酬が要りません。人の行為をお金に換える必要がありません。
すべてその人がやりたい気持からの働きになってきます。その人の心からの行為や贈り物です。
純粋な贈り合いの豊かさが、物だけではない心の満足、豊かさに繋がっていきいます。
豊かな心は、すべての人や物やエネルギーを大切に生かしていきたくなります。
結果として、人も物もエネルギーも、無駄なく、必要な所で生かされていく、合理的な暮らしになっていきます。

「一つの家計」での暮らし

暮らしは個々別々の家族の暮らしに見えますが、社会が「我が家」のような存在になり、隔てのない「一つの家計」で暮らしています。
物もサービスもお金も自由自在に活用し合う経済です。
誰もが使えるものが充実してくると、物に対する観方がとても軽くなります。欲しい時に使いたいだけあればよいのです。
「一つの家計」がスムーズに流れるために、コミュニティHUB(ハブ)という仕組みがあります。
仕事、住まい、教育、健康、家族、税金、保健、お金、そして心理面に至るまで、生活全般のことを何でもオープンに気兼ねなく相談できる場所です。
各家庭の経済状態の把握や手続き事務や管理作業を専門的にやってくれるので、各人は家計を気にする煩わしさがなくなり、自分の持ち場に専念できるようになります。

「コミュニティスペースJOY」での贈り合い


コミュニティスペースJOYという、お金を介さない、ギブアンドテイクでもない、一方的に贈り、一方的に齎(もたら)される仕組みがあります。
SuzukaFarmからの米や野菜、おふくろさん弁当からのお弁当や惣菜、日常品などの必要な物が自由に持っていけるようになっています。
街のはたけ公園から野菜や果物が、里山から椎茸や炭や木作酢が届けられます。
各人の得意な手作りのお菓子やお味噌・漬物など、庭に実った柿や、山で採れたタケノコや山菜や栗、海で採れた貝や魚、交流のある各地の人達からの贈り物、そして海外の韓国、ブラジル、スイス等の親しい人達からのお土産が並ぶ時もあります。

贈り合いの連鎖

贈る行為は物だけにとどまらず、知恵や技術や能力にも広がります。
例えば、コンピューター・家電や自動車・自転車の購入・修理・サポート、旅や引っ越しの手配など、素人や苦手な人には手に余ることを、得意な人が気軽に引き受けてくれることもよくあります。
してもらう方も、してあげる方も、どちらも満足する喜びの連鎖になっています

隔てのない親しい間柄では、お金を介在せずに、車も家電も本も衣装も、必要なモノが必要な人のところに流れていいく仕組みが次々と生み出されていきます。

お金の要らない社会に

規模は小さくともお金の要らない社会を実現していくと、お金にまつわるさまざまな規制も労力も要らなくなり、 人々の活動にも気持ちにもゆとりができて、自由活動的になり、新しい工夫も生まれて、 次々とお金を介在しなくてよい暮らしが広がっていくでしょう。
世界中の人がお金を介在しない暮らしができるように、世界中がお金の要らない社会になることを願い、 そういう世界を画いて活動しています。

心が満たされる会社