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岩手で「人を聴くためのカレッジ」開催


「人を聴くためのカレッジ」が浜松に続いて岩手県盛岡市で開催されました。呼びかけたのは、アズワンネットワーク・イーハトーブで活動する吉田直美さん。アズワンネットワーク活動事務局のミッチーこと北川道雄さんと片山弘子さんがスタッフとして参加しました。そのレポートです。


◆最初から和気あいあいと
2019年3月1日~3日,国立岩手山青少年交流の家(岩手県滝沢市)を会場に,「人を聴くためのカレッジ in イーハトーヴ」が開催されました。カレッジが鈴鹿を飛び出して開催されるのは2月の浜松に続き2回目となります。

カレッジでは,参加者7人の自己紹介と参加の動機を聴き合うところから始まり,聴くとは何かなど,人を聴くための探究を進めていきました。笑いあり,ちょっぴり涙ありの3日間は,参加者一人ひとりにとって,自分の内面を深く探究する絶好の機会となりました。

参加者は,普段から交流があり,最初から和気あいあいとしたムードで進められたのも,地方開催の一つのメリットかと思います。また,普段はなかなか出し合うことのない自分の内面について,遠慮や恐れのない安心できる環境で出し合うことによって,その人のこと(意外な側面,今まで知らなかった側面など)を知ることこともできたり,思いがけない気づきを得られたりと,参加者にとって充実した探究の時間になったと思います。

鈴鹿から来てくれた弘子さん,みっちー(北川さん)にも,絶妙な掛け合いで進めていただき,和やかにかつスムーズに探究を進めることができました。遠路お越しいただきありがとうございました。

イーハトーヴでは,これからも探求するする機会を持っていきたいなぁと思っています。(吉田直美)



◆人の特性を知ると…
人は,生きていく中で,親や先生などにしつけや注意されたことなどをきっかけに「こうあるべき,こうでなくてはならない」といった「人の考え」を強固にしていき,大人になった今でもその「人の考え」に縛られ,他の人との関係をこじらせてしまうことが多々あるようです。

こういった,人ならではの特性(メカニズム)を知り,自分の内面に何が起こっているのか観ていこうとすることで,そういった縛りから解放されて,どんどん楽になっていきます。かくいう自分も,これによりどんどん楽になってきています。

この「方式」を必要としている人に届けることを,これからやっていきたいと思っています。関心のある方は,どうぞお尋ねください。(吉田直美)


参加者の感想

◆「人間の考え…」に立ち戻って

いつも「人間の考えである」ことを知る、に立ち戻って探究するくせがついていたように思います。人を聴くこともそうですが、何かを始めようと思ったり、行動する前やふとした瞬間でも「人間の考えである」に自然と立ち戻れるようになりそうです。また「人を聴く」中でも、まずは自分自身の探究をしたいです。人に対する悪感情やモヤモヤがどこから来るのか?「ねばならない」に固執していないか、と常に自分に問いかけていきたいです。(40代女性、M.M)



◆これから起きてくる変化が楽しみ
カオス化(混乱)した自分の状態が自分の脳の中で起きている「考え」が創り出すフィクションで自分劇場であると薄々分かっていたのが明確になり、カオスから抜け出るのは「自分の考え」だと認識していくことなのだとわかってきた。しっかりと「考え」と事実実際がくっついている!!ねばならないといろいろなところに思っている!!
これまでもゆっくりゆったりゆるんでと思っていたけれど、「考え」と事実実際がくっついているから、シンからゆっくりゆったりゆるまなかったのかもしれない。
これから起きてくる変化が楽しみです。
複数の他者の中にいて様々な話を聞けると、「考え」に至る経路に新しい道程ができるようで、(▲や●や★←脳の中の新しい発想?まるちゃんの図)が広がります。(60代女性、A.K.)



◆本質は一人一人が輝いている
どれだけ自分の考えや感情などの実体のないものに振り回されているのかに気付けた。
その奥を観ていくと、色々な体験や経験などの実体のないものを形作っていたきっかけもあり、またその奥には、もともと満たされている本質が隠れていて、一人一人輝いているということが観えてきた。人や自分を満たすということは、自分の頭にわいてくる実体のないものに気付き、それに振り回されないで、まっさらな自分に戻るということで、何かを足すことではなく、それぞれのあるがままの輝きに戻るだけなんだろうな。(50代女性、M.Y.)

◆ダイナミックな探究

人を聴くためのカレッジの3日間、参加者の皆さんが、自分の実際の事例を通して、何が人を聴くことを邪魔しているのか、だんだん自分で発見していく様子は、ダイナミックだった~笑ったり、驚いたりしながら、だんだんクリアになっていくのは、実にわくわくどきどき!!サイエンズメソッド、もっと使っていける人が増えたらいいね。(片山弘子=上記写真前列中央



◆人間問題が消えていく春の風吹き
人を聴くためのカレッジinイーハトーヴ、2泊3日の日程が今日終了しました。
人を聴くというテーマで、3日間探究を続けてきて、参加者一人ひとりの人たちが、楽に軽く楽しくなっていく姿を見させてもらってきました。自分自身も、改めてサイエンズメソッドの大きさを知ると共に、さらに深めていきたいと思えた3日間でした。
会場の岩手山青少年の家からは、この3日間の春らしい気候で雪が少しづつ消えていく岩手山が間近に見えて、とても気持ちよく過ごすことができました。盛岡の地にも、人間問題が少しづつ消えていく春の風が吹き始めているのを感じます。(北川道雄)

◆カレッジ開催前夜

明日から「人を聴くためのカレッジ㏌盛岡」が開催されるのに合わせて、3月4日までの日程で岩手に来ています。
今夜は、サイエンズメソッドについて知り合い、探究する会でした。明日からのカレッジ参加者の人たちと、また初めて触れるという人たちとも、心が通じ合う楽しい時間を過ごせました。サイエンズメソッドを使えるようになりたいという人たちが、ここ岩手でも着実に増えてきているのを感じて、カレッジがますます楽しみなってきています。(北川道雄)

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