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アズワンネットワークニュースvol.38

10月12日に日本に上陸した台風19号は、広範囲にわたる激しい風雨で多くの災害を引き起こしました。命を落とされた方々のご冥福を祈るとともに、今もどれほど多くの方々が復旧に向け、力を注がれていることでしょうか。これほど科学技術が発達した今日でも、一度スイッチの入った自然界の猛烈なエネルギーを、誰もコントロールできないことを思い知らされます。

同じ時に、鈴鹿にはたくさんの人たちが集まっていました。台風上陸前に前泊出来るようそれぞれが相談して主体的に動きだしていたことで、予定の参加者は全員無事に到着していました。一人一人が来られるには、その人の意思があり、支えてくれる家族や周りの人たちの心と協力、途中の交通機関やすべて、すべてそこに繋がる無数の人たちに支えられて、来られる状態ができ、来ることができています。

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確かに自然の前では私たち人間一人一人は圧倒的に弱々しい存在です。しかし、それぞれの持ち場で、自分の出来るところから、「その人」「その人」と手をつなぎあっていく、そんな無数のつながりを人は瞬く間に作っていけるものなのだなあと、感慨深いものがありました。社会全体をどうこうしようと心配しないでも、そこに互いをゆだねる中に、温かさと安心を感じ取っています。強烈な自然の猛威にあっても、やさしく豊かに生きられる可能性を、人は持っているようです。

◆実践者・共生革命家ソーヤー海さんからみえる、次の社会
その中の一人、ソーヤー海さんは、この時期にゆっくり滞在したいと半年前から連絡してきてくれました。若い頃から様々な経験を積み重ね、現在36歳。かわいい女の子も生まれて、共生革命家を自ら名乗る彼は、率直さが身上です。幅広い若者たちに支持されながら、そこに留まらずに次に行こうとしているようです。
その彼が10月11日~15日までの5日間、途中で辻信一さんとのしあわせの経済プレフォーラムを挟んで、何をアズワンで感じ、見ていたか、これからどうして行こうとしているのか、「東京アーバンパーマカルチャー」ブログに彼自身が率直に語っています。

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「これからコミュニティ同士でつながっていけるね」 別れ際の彼の笑顔がさわやかでした。
 ★ブログはこちらから

◆10月14日しあわせの経済プレフォーラム
台風直後で交通機関も復旧できていないところもある中で、会場には100人を超える人たちが集まってきました。
しあわせの経済とは何か、当たり前としている今の社会経済を歴史的背景から見直す問題提起を辻先生から。海さんから、何を大事にして生きるのかという問いかけがあり、そして第2部ではアズワンの次の世代との対話、会場の参加者も一つになって、しあわせの経済を自分の足元にどう実現できるか検討しあった半日間でした。

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静岡から参加したSさん(20代男性)の感想から
「初めてアズワンに来ました。プレフォーラムでは、笑いあり、感動ありのお話しで、このような会で参加者皆さんと一緒に感じ合い共存することができる、こんな場所があることをとても幸せに思います。独特な空気感、素敵な時間でした。明るく楽しい世界は現実に作れるんだ、という学びを、自分でしっかり消化したいです。」

◆ScienZ School Korea便り
韓国で「人生を知るため」のコース、9人の参加者で開催
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自分を知るためのコース
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◆10月18日~20日 人を聴くためのカレッジ@鈴鹿
こんなに身近で地味なことと、始めは戸惑った
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「人を聴く」というタイトルに惹かれ、人を聴くことができるようになりたいと各地から6人の参加者が集まりました。
内面を観察することには関心がある人たちばかりでしたが、ここで初めて経験した『人を聴く』世界に戸惑いつつも、コミュニティの人たちの具体的な話から醸し出されるものに、参加者全員が包まれて、一つになって探究が進んでいきました。その様子を感想レポートから紹介します。

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自分が学んできた「聴く」と違って、とても日常的な実践的な「聴く」だった。言葉を理解しようとしていた自分に、最後の最後で気付いた。言葉を発した本体(人)の存在を忘れていた。まずは、その人をまるごと感じよう。
自分の見ている世界は、自分が作り上げているフィクションだということ。自分が、目の前の人に「この人はこういう人」とキャスティングし、でき上がっているフィクションの世界。
人を聴くことで見えてくる世界は、フィクションではない本当の世界。
今までの自分の色メガネを外し、新しいクリアーなメガネで、目の前のありのままの世界を見てみたら、どんなものが見えるだろう、とても楽しみだ。
全く違う相手と自分に出会えるかも、、、?(40代女性)

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日常のほんのささいなエピソード、それを通り過ぎても特に困らないのでは??と思えるようなことを取りあげて、それを探究していることに、なぜ???と疑問がいっぱいでした。
コミュニティメンバーの話を聴いていると、そのささいなひっかかりを丁寧に見ていくことで、とてもすっきりと満たされている様子でした。
実際に聴くということを行ってみて、得られたのは、一緒に参加しているメンバーへの愛しさでした。
何がどうなってそれを体験できたのかは、うまく説明できないのですが、満たされる、自分の本来の温かさに触れる、ワンネスに気づくというのは、特別なことをすることで得られるのではなく、とても身近に体験できるということです。体の中を電気が走るとか、天からメッセージが降りてくるとか、そういう衝撃的な体験ではなく、なんだかよくわからないけど満たされていたという、不思議な体験でした。
それは、とても地味なことだと思いますが、この積み重ねが自分を変えていくのではないか、自分が抱える不安の解決につながるのではないかと感じています。
気づいたら、自分が変わっている、本当に地味なのかもしれないけど、だからこそ、実践しやすい→仲間が増える→心地よいスペースが増える、とつながっていくのかなと思います。
そして、これらは一人で解決していくものだと思っていたけど、仲間とやっていくことだと聞き、気持ちも楽になったのと、これからが楽しみになりました。(40代女性)

◆10月度アズワンセミナー
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アズワンセミナーを受けてーー感想レポートから
5泊6日の合宿を通して、自分の考えがどのように自分に作用するのかを探究できました。
順を追った設問に対して、自分で考え、他の参加者の発言を聞き、その時、自分に起きてくる反応を観察し、さらに考え、その考えがどのように作用しているのかを観察する。
「腹が立つとは」「何に腹を立てているのか」「なぜ、腹を立てるのか」そんな風に設問によって、腹を立てるという日常的でありながら、いかんともしがたい感情の性質を分解して、ゆっくり細かに観て、考えていくうちに、腹を立てるという現象のメカニズムが、手に取るようにわかってきて、なぜか笑いがこみ上げてくる。なんと馬鹿馬鹿しい理不尽なことを何度も何度も繰り返してきているのだろうという、自分の愚かさが見えてきて、笑い出さずにはいられない。
「考え」が、いかに事実をねじ曲げ、そのことによって自分の中に苦しみを生み出しているか。その無意識のメカニズムが、くっきりと浮かび上がってくる。
中略
『「実際の自分」と「自分がそうだと思っている自分」は、同じものだろうか』という、それ以前のいくつかの「自分」に対する設問と探究を経て出会った設問も、「自分」と「言葉」に対するクリアーな洞察を与えてくれた。
セミナーで出される質問とその順番、それは非常に考え抜かれた、21世紀の公案のように思えた。設問を順に探究していくと、そこには洞察の扉が次々と開かれていく。サイエンズメソッドが、生きた瞑想であり、生きた禅であり、生きた哲学であることを体験させてもらったアズワンセミナーだった。(60代、男性)

◆しあわせの経済国際フォーラム2019
11月8日前夜祭から11月10日
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マルシェコーナーにブースを出しています 
戸塚の明治学院大学が会場。南門からすぐ入ったところのインターナショナルラウンジで、GEN-Japanとアズワンネットワークでブースを出しています。立ち寄って一息ついたり、待ち合わせポイントにもどうぞ。

10日午後3時20分から、分科会C-3で会いましょう!
パレスチナのサードダゲールさん、中国の温鉄軍さんとともに、アズワンからは小野雅司さんと、ガイアエデュケーション修了生の岡田拓樹君、木林京子さんが登壇。モデレーターはGEN-Japanの片山弘子です。
http://economics-of-happiness-japan.org/program_day2

11月16日にはアフターフォーラム@鈴鹿
サアドダゲール&辻信一
2019アフターフォーラム-1.jpghttps://www.facebook.com/events/520773202075279/

~しあわせの経済を私たちはどう創っていくのか~
パレスチナのエコビレッジ・Humanistic Farm「人間性に重点を置いた農場」から見えるもの
       対談 サアド・ダゲール×辻信一

◆サアド・ダゲール  アグロエコロジスト、農民、環境運動家。 グローバルエコビレッジネットワーク国際大使。 パレスチナに福岡正信の思想やアグロエコロジー を紹介し、25年間、その活動を続けてきた。 ヨルダン川西岸でパレスチナ初のコミュニティ協 同農場・エコビレッジを設立した。人間性を養う農 場として、毎年多くの人々が訪れている。

◆辻信一 文化人類学者。環境運動家。 2017年から、ヘレナ=ノーバーグ・ホッジ女史 としあわせの経済国際会議を日本で開催。
             

日 時: 2019年11月16日(土)午後1:30~4:30
会 場: 鈴鹿カルチャーステーション
(三重県鈴鹿市阿古曾町14-28)
参加費: 1500円(学生1000円)
●申し込み
https://forms.gle/6cgfJReAhNYCjp6w8

申込みされるとGEN-Japan事務局から受付メールをお送り致します。

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【アズワン鈴鹿ツアーも並行して開催】
地球上で人口のほとんど集中している中小都市~大都市で、気候変動への歯止めがどうかけられるでしょう。大都市からローカルな地方の街に拠点を移しながら、次の社会モデル、暮らし方が描けることで急遽求められています。現状そのままで、人と人が協力し合うことから生み出されるアズワン鈴鹿コミュニティは、パリのCOP24の会場で事例として紹介されました。

新しい可能性を考えるヒントに、ツアーに参加しませんか。

●1泊2日コース
11月16日午後12時30分受付~
11月17日午後5時終了
参加費用 13500円(食事・宿泊、フォーラム参加費込)
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