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五人の野武士 アズワンファームに見参

探る探る探る 自分たちの農業
看板.jpg道路から目立つ新しい看板

車で通ると目に付く大きな看板。「as one farm八野農場」とある。ポップでかわいい観光農園の雰囲気だ。
最近、農場のメンバーが増えたと聞いて訪ねてみた。古西さん(39歳)一人から始まった農場だが、若者が次々と名乗りをあげて、現在5人の若者が参集している。ところが、そのメンバーたるや、みな体格がよく、圧倒されてしまった。看板のポップ風なイメージとはどこか不似合いな厳つい風貌の若者たちなのだ。
アズワン農場の青年達若者五人衆

厳つい?5人衆
ざっと紹介すると――
ロン毛で髭面の富田亨方(こうすけ)さん(31歳)。みるからにミュージシャン風でセンスが光る(写真左上)。
ガタイのよい小林耕一さん(27歳)は、武将の風格が漂う。農場の屋台骨か(写真右下)。
優しげな佐々木貴宏さん(26歳)も身体が大きく、彼は酪農経験がありアメリカにも渡って研修していたそうだ(写真右上)。
最近メンバーになったという菅谷惣(そう)さん(25歳)は、細身で長身。2年間、青年海外協力隊でアフリカに行き、農業支援をしていたとのこと(写真左下)。
ここに加えて、気さくな兄貴分の古西さん(写真下中央)がこのメンバーを束ね(?)ているのだろう。
一人ひとりの個性が際立って見えた。
ふたり富田小林.jpg
ふたり佐々木すがや.jpg

え!?農業知らないの?
実のところ、みな農業経験や知識がそれほどないようで、人に聞いたり、本を読んで勉強したりと、見よう見まねでやっているらしい。
この日は、ようやく夏野菜の播種を終えたところ。ナスにピーマン、ほうれん草、きゅうり、人参、しし唐といった夏野菜25品種を蒔いたそうだ。これが畑、約1町5反の面積で実らせる計画だという。現在は、トマトや葉物野菜の出荷はしているが、まだまだ元手のかかる段階だ。機械もないので、手作業で仕事を進めている。だから環境にはとてもいい(?)とか。

畑を耕さない農業?
彼らの目指す農業とはどんなものか。それを日々探っているという。
「有機農法とか、自然農法とか、今までの農業のやり方にとらわていない」とか。「一応の方向としては、ラクに、おいしい作物が出来ること、農薬や化学肥料などを出来るだけ使わないこと」らしい。

彼らを(記者が)面白く感じるのは、既成の農法にとらわれずに、自分たちでやり方を探っていこうとしている点がある。
「機械を入れなくても、畑を耕さなくても、堆肥を入れなくても、作物が育つ畑をいかに大規模に出来るか」という試みがあるようだ。小さな家庭菜園でやるのとは訳が違う。そのための試験用の畑があるそうだ。

親子で畑に体験に来てほしい
「毎日がやりがいだらけ」。「まず、一年目やってみて、どうなるか」「おいしい野菜を作りたい。出来たら是非食べてほしい」「収穫期には人手もいるので、その時はアルバイトを募集したい」。「親子で畑に体験に来てほしい」等々、各自の思いが次々に飛び出してくる。将来の夢の話になると話題が尽きない。

こうして、なんやかんやとみんなで進めているようで、若さと楽しさがほとばしっている感じ。やりとりの間にキラリと光る言葉が飛び交う。
見かけは野武士風だが心の中は看板のイメージに合致した世界が広がっていそう。
決して恐いお兄さんたちではないので農業体験に是非訪れて頂きたい。きっと彼らに触れたら何か感じるものがあるはず。優しく受け入れてくれることだろう。(取材=岩田)
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