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「チェリッシュ」を体験して

日野さんとチェリッシュ.jpg
アズワン岡山・総社市 日野進一郎

チェリッシュと言えば、私の青春時代の歌手グループを想い浮かべるが、cherish=「大切にする」というネーミングは幼児たちを育む環境にピッタリだなと思った。関東に住む孫たちとは半年以上逢っていないので久しぶりに幼い子供たちとの楽しい時間だった。
これまで接してきた子供たちとは何かが違うと感じた。本来のこどもは、こうなのだろうな?子どもというより本来の人間と言った方が良いかもしれない。主体的に動いているようだ。おそらく自然に自分の心の求めるままに動いているのだろう。

10 月 21 日~23 日の午前中、チェリッシュを体験させてもらった。
初日、フラワーパークへ。3 歳の男の子と女の子、5 歳の男の子の 3 人と春花ちゃん、彩子さん、純奈さん、郡山さんと私の大人 5 人。午前、午後、夜と、子どもたちと大人の組み合わせも変わっているようで、その時々の状況を臨機応変に受け止めて運営しているように見える。まさに大きな家族!いつも誰かの愛情あふれる眼差しに包まれ、やがて子供たちも自然にそうなるのだろうか。子供たちと一緒に遊ぼうと意気込んでいた私に、彼らは月うわけではなくて、自由に望んだ時にだけ、私に向き合ってくれるように感じた。男の子二人が桜の枯れ枝を奪い合う場面でのこと、純奈さんたちに優しく引き離された 5 歳の子が「もっと大きいのが欲しい」と言った時、満たされない気持ちに答えたい自分を感じた。回転遊具やアスレチック遊具での動きにも眼が離せない。刻々と目まぐるしく変化しスキルアップする様子が伝わってくる。真剣に取り組む姿勢、常に何かに興味深く向き合うのが本来の人間性なのだろうなと感じた。それにしても、このパワーは?何処から溢れてくるのだろう?感覚のセンサー全開、動きのアクセル最大!私には、とても一日は持ちそうもない。半日にしてくれた配慮に感謝。

二日目の朝は「やってみてミィーティング」初体験。昨日 3 歳の女の子がプラスチックチューブの滑り台で、上から砂を撒いて、下で私がその砂を掃き出し、滑り降りてきたその子を抱き上げるといった様子を見ていた純奈さんから「あの子は、あなたとの接点を見つけたかったようだよ」と聞いて、ほっこり暖かくなった。子どもたちだけでなく一緒に行った皆にも、しっかり眼を向けてくれていたのだなあと感激!
雨模様なので玉垣児童センターの屋内運動場へ。5 歳の男の子と女の子は、黒板の下枠に登り、下のマットへのジャンプを繰り返し、窓際に置かれた跳び箱から窓の外へ回り込み、細い水切りの上を注意深く渡り、次の窓へと移り、「見て見て!」と窓ガラスに押し付け、歪んだ顔に私が激しく笑うと益々ノリノリで歪ませる。どんな気持ちなのか、心の中を知りたくなった。マットを敷きならべて、私の子供たちが小さい頃によくやっていた膝にのせてのバク転をやってみた。5 歳の男の子は正面を向いてバク転。女の子は後ろ向きでバク転したいと言う。えっ?戸惑いながらも初めての背面バク転は、すんなり成功!この子の運動能力は?と驚く間もなく次の「見て見て!」は 180°開脚!「凄い!!!」と言うと、ニコッと笑い、こんどは跳び箱の横で立ったままの180°開脚を見せてくれた。この「見て見て!」は何とも自然で心地よかった。

三日目も雨模様で玉垣児童センターへ。けん玉とボールを借りて屋内運動場へ!ワンバウンドキャッチボールでしばらく遊んで、次は黒板の下枠に沿わせボールに回転を加え落ちないようにキャッチボール。けん玉に至っては、予想外の遊び方!玉はカウンターバランスで、軽いおもちゃが浮き上がらないように括りつけ引っ張って走り回る。囚われの無い発想に脱帽!木片ドミノに衝突させたり、高く組み上げた積木タワーを崩したりと活発な動きがあるかと思うと、絵本の中に入り込んでいると思えるような静かに集中する時とかもあり、静と動それぞれが楽しい。心の奥から湧き上がる様々な欲求に素直に自然に反応しているように見える。

指示・禁止・命令の無い、何らかの圧迫や強制の無い状態は、子どもだけでなく大人にも心地よい。「三つ子の魂百まで」とよく言われるが、人生の全般に、より良い環境に身を置くことは重要。サイエンズ研究所で探求された人間性や人間本来の知性や知的欲求・知る喜び、これを学んでいる人たちで営まれるコミュニティー、この中で育まれる子供たち、これは未来への大きな希望であり、夢を現実のものとする希望だ!As One という自然で当たり前で普通の状態を実現する有機的な仕組みの中でも重要な役割を担っているチェリッシュを感じた研修でした。アズワン岡山でも子育て真っ最中の方々も多く、身近なチェリッシュを実現したい。
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