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ブラジルから滞在中の二人に心の軌跡を聴く

ブラジル アズワン・Jaguariunaコミュニティ
写真:箕輪恵吾・佳世夫妻の暮らす、アズワンJaguariunaコミュニティ。

インタビュー :ブラジルから滞在中の二人に心の軌跡を聴く。
~「家族のような親しさ」を知りたくて~


箕輪恵吾さん佳世さん夫妻。ブラジルで、恵吾さんの兄弟やその家族たち20人で1000haのさとうきび畑を経営しながら、共同で暮らしています。

5年前までのオレンジ園の時代は、70人くらいを雇って運営していました。手間も多く「やりこなす感じ」でもあり、従業員同士のいさかいも絶えなかったそうで、オレンジ園を閉めました。近しい関係の人たちで運営できる農業を模索して、今のさとうきび農園に至ったのは、サイエンズスクールに通ったり、日本に訪問・研修するなどの時間を確保したりするためでもありました。
以前からたくさんミーティングを重ねてましたが、「仲良くないんじゃない?」と言われるほど、「なんでも出し合える」からほど遠い、警戒状態。しかし、気を使い合って表面的に仲良くしていることにも、分からなかったお互いでした。

2年前からサイエンズスクールブラジルが本格的に始まり、サイエンズ研究所の小野さんがブラジルに来た際の集中研究会が始まったことで、鈴鹿コミュニティとの交流も増え、全体が進み始めてきている実感があるそうです。
よりコミュニティが、本物になり、お互いに幸せに生きあうためにも、サイエンズスクールに参加しながら研修プログラムに入ろうと、今回は夫婦で日本にやってきました。

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今回の滞在は、暮らしの中で、自分を観る練習、サイエンズメソッドをより知っていく「実感」となる「日常化」に力点を置いてやっています。
安心の中で暮らす鈴鹿の「気風」に触れ、根底から安心している状態を体験している。例えば、コミュニティの食堂で、配膳などせず「座っているだけでいいよ」と言われびっくり。自分の思っている以上に欲求を聴いてもらい、私の「してほしい」を超えるものをもらっている感じ。実家より安心している実感さえある。
何を願ってやっているのだろう? 何をこの人たちは表そうとしているのだろう?
「その場でそこの人になる」ような、どんなときも、どんな場でも主体的であろうとする人たちに触れ、自分たちもそうなっていきたい。

ブラジルで一番やりたいと思っているのは、形はわからないけど、心底安心して暮らせる「社会づくり」。
社会と言っても人のことだし、まずは人と人。いろんな人たちとやっていきたいけど、やっていきたいと願う人たちから。自分たちも含めて育っていく場にしていきたい。
「家族」としてやっていく親しさとはどういうことか、は実感が大切だと思う。体感しないとわからない「やさしい社会」を今体験している。受けたものを自分たちも齎すことができるように。

またここ2年くらいでの鈴鹿コミュニティの変化がすごく大きく感じていて、豊かに育ってきているように思う。
「人が“本物”になった分だけ、“本物”の社会になる」ようにブラジルの自分たちにも波が届いていて、共に成長していってるんだなとも思った。
これからも一緒に歩んでいきたい。
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地球の反対側にも同じように願い、共に学び感じ合える仲間がいるのが、心強いな。「地球上に家族が増えた」のがすごくうれしい。(力也)

インタビュー:増田力也
文章:倭翔輝
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