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SCIENZを知る入門書 『SCIENZ』 No.0 

『SCIENZ(サイエンズ)』No.0の編集に携わった山口昌彦さん(島根県在住)より、
その内容を簡潔に紹介してもらいました。
SCIENZ0号表紙

『SCIENZ(サイエンズ)』2010No.0 の紹介
人間や社会の研究を基礎として、万人に通ずる幸福な人生と快適な社会を解明し、人類共通の願いである幸福で豊かな世界の実現を目指すという理想を掲げて、2004年に、「人間社会科学研究所」として研究・実践活動が始まりました、2007年に名称を「研鑽科学研究所」と変更し、今年(2010年)4月から名称を「サイエンズ(SCIENZ)研究所」と更に改め、新たに出発することになりました。
SCIENZ という言葉は、Scientific Investigation of Essential Nature(科学的本質の探究)の頭文字 SCIEN と Zero(ゼロ・零・原点・無・空などの意味)の Z を一語にした造語で、人間の知能を最大に活かして、原点から科学的に本質を探求しながら、実現をはかる考え方を表しています。
これまで、研究所の考え方の中身として使っていた「研鑽科学」の「研鑽」も、「常に固定や停滞なく、たえず考え直し、どこまでも探求し続ける考え方」という意味で捉えていました。ところが、「研鑽」と称して、単なる話し合いや打合せをしていたり、「研鑽の一致点」と称して、何かの運営の仕組みに使われたりしていたりして、本来の持つ意味とかけ離れた使い方をされている場合も多々ありました。
そこで、研究所も含めたコミュニティ活動の進展の現状を鑑み、より多くの人々に、その活動の実質を伝えるべく思索を重ね、さまざまな見直しをする中から、活動のエッセンスを現す考え方を見つけ出し、「サイエンズ(SCIENZ)」と名づけることにしました。その考え方を通して、「誰もが幸せに生きられる社会」をもたらすための理念や具体的方法を探求していきたいと考えています。
そして、研究所の実践活動の一つとして、『SCIENZ(サイエンズ)』という冊子を刊行していくことになり、2010年4月に創刊0号として「サイエンズという考え方」についての特集を組み、今の段階での「サイエンズ」の考え方をまとめてみました。

SCIENZ No.0 写真
本文構成としては、最初に、三重県鈴鹿市での10年の活動の変遷を振り返り、「サイエンズ」の考え方に至るまでを、研究所サロンで、「研究のプロセスと提案」という演題で杉江優滋氏が発表したものを編集しました。
次に、「サイエンズ」という考え方のベースになる人間の自由意志について、研究所サロンで二ヶ月に亘って発表された「自発的服従から自発的自由意志へ」を編集部でまとめました。研究所の小野雅司氏による、自発的な自由意志とはどういうことなのかという問題提起です。
最後の「『サイエンズ』について」は、研究活動の新たな出発に向けて、「サイエンズ」についての見解をまとめたもので、研究所の杉江優滋氏が全体の構想を書き上げ、それを土台に研究所所員で検討し、できあがったものです。
本書の刊行により、この活動を広く、さまざまな人々に知ってもらい、公正な批判・検討の対象となることで、本来の人間向きの社会構築に向けて、より一層、研究活動を深めていきたいと考えています。
2010年5月30日 山口昌彦
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