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連載第五回【アズワンネットワークメンバーの近況】

2021年11月号から連載が始まった【アズワンネットワークメンバーの近況】
各地で活動するネットワークメンバーの今に焦点を当てて、紹介していきたいと思います。今回はその第五回です。

紹介してほしい人や、サイエンズスクールのコースで、一緒だったあの人どうしてるかな? また私の近況をお知らせしたい!など、是非お寄せください。

第五回は、岡山県在住の日野進一郎さんです。
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自己紹介 日野進一郎(日進)       
 昭和23年(1948年)北九州市八幡で産まれる。長崎の原爆が予定通り八幡に投下されていたら、今の私は無い。厚い雲が八幡も母も守ってくれました。

商人の町「博多」で幼少期を、侍の町「福岡」で小学校から大学までを過ごし、小学校時代は自然環境の中で遊びまわっていました。夏休み、熊本の玉名という有明海に面した親戚の農家での体験は私の原風景となっています。

中学校は米国南部バプテスト教会の西南学院で部活は卓球。九州場所の花籠部屋の力士と一緒に寒風の中、元寇防塁のある海岸線を走っていました。印象深い先輩に中村哲さんがいます。ニキビいっぱいの顔、ギョロリとした眼に、何か魅せられ、訃報に接して止めどなく涙が溢れてきました。

 九州芸術工科大学(現、九州大学)芸術工学部環境設計学科。バウハウスを引き継ぎ、芸術と工学の融合を図り、この大学が設立され一期生として入学。ルイス・カーンの所で学び、帰国したばかりの香山壽夫さんが最初の恩師です。キャンパスの計画から建設を通して多くの学びを齎していただきました。香山先生の紹介で、磯崎新アトリエでの模型作りアルバイトは3年間続き、授業より遥かに楽しい実務体験でした。大学院設立前で、専攻科・都市計画を一年間履修し卒業。

磯崎新アトリエで知り合った澤良雄さん(第二の恩師)と兵庫県伊丹市に設計事務所アトリエ・サワを設立。伊丹市の小学校コンペ(競技設計)で評価され、次々に市立体育館・武道館、共同利用施設など多くの設計に関わりました。中でも坂倉建築研究所との共同設計でプールや緑道公園などに携ることができたのは幸運でした。当時、坂倉建築研究所の最高顧問だった西澤文隆さん(第三の恩師)には最も影響を受けました。飄飄とした風貌で、すべてを鋭く深く見抜く眼力に、度々驚かされた覚えがあります。京都・奈良の名建築を実測し、創り手の想いを観つめる姿勢は、建築設計に限らず、創造する者の基本かも知れません。西澤さんに監修いただき、建築誌にまとめられた伊丹市迎賓館「鴻臚館」は、書院・数寄屋・茶室という和の建築の貴重な体験でした。「鴻臚館」の完成の前に独立したのが35歳の春です。
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岡山県総社市に日野環境デザイン研究所を設立したのは昭和58年(1983年)。妻の里でもあり、古代吉備の風格を感じさせるところです。以来、住宅・事務所・工場・倉庫・店舗・幼稚園・学校・神社・仏閣・チャペル・ビオトープ公園・地域計画など、様々な計画に関わらせていただきました。
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40代に入った平成元年(1989年)頃、岡山地域づくり交流会を仲間と共に立ち上げ、岡山三大河川流域交流ネットワークで地域活性化を目指し、活動を始めました。最盛期は800名ほどの交流メンバーがいましたが、10年ほどの間に各地域ごとに縮小し、今は、ほとんど消滅状態です。

平成11年(1999年)に高速道路内での自損事故で、あ~死ぬんだ!と思う間もなく気を失い、気付いた時は病院の手術室。結局、頭部を50針ほど縫う怪我で、後遺症もなく、一週間ほどの入院で済みました。

この後、ネットワーク『地球村』に出会ったのです。2002年のヨハネスブルグ地球サミットへの参加、全国・中四国の講演会やワークショップ、『地球村』出版の活動等、二万人を超える会員を擁し、最も勢いがあった時期です。が、10年程後に、大きな落とし穴に落ち込み、一気に勢いを失います。

『地球村』と距離を置き始め、平成30年(2018年)にAsOneに出会いました。2019年のガイア3期を経、2020年にはコースを一巡し、2021年正月にはセミナーのスタッフを体験させてもらいました。ここ3年間で、鈴鹿コミュニティー+サイエンズ研究所+スクールの繋がりや、心の奥から湧いてくる思いや動きが観えるようになってきたかな? ガイアの時には、なんとなく感じていた希望や可能性が、一段と高まっていることを実感しています。コミュニテイーハウスの計画にも参画させてもらい、これまでに無い心地よさと、やりがいと、楽しさを味わっています。

アズワン岡山でも、鈴鹿を始め全国の繋がりの中で、一緒に楽しく成長していけるように、ミィーティング・輪読・場づくりなどを重ねていきます。岡山には、アズワン岡山だけでなく、ガイア二期の木林京子さんたちの「共感コミュニティ」、カイルさんたちのパーマカルチャー上籾、タイで村を創った体験を持つトロンさんや大地の再生が手掛けている「月の村」、セラピストの交流コミュニティなどの繋がりがあり、まだまだ粗削りではあるけれども、一緒に育っていきたいと思っています。
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