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【誰もが幸せに生きられる社会  そんな世界にしていきたい】アズワンスタイル体験プログラムに参加してみて

アズワンスタイルの暮らしを体験する【アズワンスタイル体験プログラム】

昨年12月から参加した「はなさん」が、感想レポートを寄せてくれました。どんな体験になったのでしょうか。
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※写真右が「はなさん」

≪アズワン滞在記 みずのはな≫

12月の中旬から2か月ほど【アズワンスタイル体験プログラム】に参加して、アズワン鈴鹿コミュニティに滞在させてもらいました。

今までの暮らしでは、何でも自分でやるのがよい、自立して生きていくのがよい、と思って生きていたのですが、アズワンに出会って、人と関わり支え合いながらの暮らしに惹かれていきました。

以前は、人といることに抵抗や警戒を感じて疲れていました。

でも、体験プログラムの生活をする中で、人といる心地よさがあるんだなあと気づきをもらいました。

たくさんあたたかさを感じた2か月。
まずは体験プログラムをちょっとだけ紹介させてください。


【職場体験】
前半はSUZUKAFARMで、後半の数日はおふくろさん弁当で受け入れをしてもらいました。

作業としては、ファームでは野菜の袋詰め、お弁当屋さんでは野菜を切ったり、お惣菜をパックに詰めたりしました。
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ここではただ作業をしに行ったというよりも、怒られない、否定されない体験が私にとってとても大きかったように思います。

普段、何か人とやるとき、私の場合は、「こうかな」「ああかな」とひとりで考えて何とかしようとしていました。

例えば、最初に「ブロッコリーのこの部分を切って、こうやって袋に入れてね」と教えてもらいます。

その後は、分からないことが出てきて質問したくても、「分かってなくてダメって思われるんじゃないか」なんて先に想像してしまって、言えなくなってしまうことが日常でもよくありました。

でも、一度自分の考えを断ち切って、そこで普段作業している人たちがどんなふうに描いているのか聞いてみます。
すると、たいてい普通に教えてくれます。怒られたり否定されたりというのは、自分の考えだったことに気づきます。

こういったことを繰り返し体験して、人に合わせることがとても楽しく思えました。
その人の描きをわたしも一緒にやる。
人との境界線が溶けていくように感じました。

休み時間は食べ物をつまみながら、みんなで休憩します。
和気あいあいと、でも「どうしたらもっといい野菜ができるか」「もっとおいしいお弁当ができるか」と、真剣に楽しく話している様子が印象的です。
そんなふうにやっていける仲間がいるっていいな、と思いました。
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【アズワンスタイルミーティング】
毎日1時間ほど、他の実習生やネットワーク事務局のスタッフとのアズワンスタイルミーティングがありました。
ミーティングでは、その日職場に行ってどうだったかとか、暮らしていて思ったこと、感じたことなどを話し合います。

普段の生活だったら、小さくて見逃してしまうようなことも聴いてもらいました。

例えば、職場で言いたかったけど言えなかった、共用の冷蔵庫の使い方が気になった、どうして人の動きに警戒してしまうのだろう、本当はこうしてほしい、などなど。

自分でも恥ずかしいなと思うことでも聴いてもらううちに、「こんな自分でもいいんだ」と自分の状態を認められるようになってきました。

というのも、普段の話し合いだったら「こうした方がいいんじゃない?」「それはあなたが悪いんじゃない?」で終わってしまうことも多々ありました。

でも、どうしてこの人はそう言っているのだろう、と背景ごと聴いてもらっているような気がしました。

自分で全部見えなくても、人が見てくれている。
監視ではなく、見守ってもらっているという安心を感じられるようになっていきました。

「こうすべき」とルールが先にあるのではなく、「本当はどうしたい?」というところから物事を見ていくと、自然とやりたくなったり、大切にしたくなったりする体験をしたように思います。
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体験プログラムのほかにも、滞在中にガイアユースやいくつかのサイエンズスクールのコース、ネットワーク合宿にも参加しました。
全体を通して、生まれてから今まで、ずいぶんと人からギフトしてもらって生きているのだなあと感じました。

親や家族からは、たくさん愛情をもらって、たくさんしてもらって、嗜好や考え方などの影響も受けて育ってきました。

住むところも、スーパーやコンビニに並んでいる商品も、何も考えず歩いている道路も、すべて見知らぬ誰かがつくったり、運んだりしてくれたものです。
職場での体験を通じて、「食べる」ということを実感したような気がします。

みんなと一緒に海で朝日を見て、「きれいだね」と言いたくなるのはなんでかな。

7日間共にいただけなのに、別れ際さみしくなるのはなんでだろう。
誰かから「これしてほしいな」と聞いて、わたしの中の気持ちが動くのも、これまでたくさんたくさん愛情をもらってきたからだろうか。

自分の命も、地球上の生命も、大きな流れの中でできたもの。
生きること、を本当にていねいに観た機会だったように思います。
迷いなく、「誰もが幸せに生きられる社会にしたい」と言う人たちの姿。
そんな世界に、私も一緒にしていきたいと思いました。

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