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韓国 サンマウル高校より視察団

12月6日~8日の2泊3日で、今度は、韓国カンファ島にある「サンマウル高校」からこのコミュニティを視察しに一行が来訪しました。

「サンマウル高校」は、国の認可を受けた、所謂“フリースクール”で、日本より激しい受験戦争の国,韓国の中でもそういう流れとは一線を画した独自の教育の理想を持った高校です。

今回は、その理事長・校長・行政室長・父兄代表・学生代表の二人・サンマウル高校で日本語の教師をしている長尾ゆきさんが通訳として付き添い、計7名の方達です。

サンマウル高校は、日本にある「自由の森学園」とも親交があり、学生が相互に行き来して交流しています。パンフレットを見るとそういう試みを初め、学生に様々な体験の場を用意しながら人材の育成に力を注いでいる様子です。しかし、そんな恵まれた自由な校風で育った学生達が、卒業後などに活躍できる社会の環境が乏しいのが現状だそうです。

カンファ島のユ・サンヨンさんからここのコミュニティの話を聞いた校長先生らが関心を持ち、これからの学生交流の場にできないかということから今回の訪問になりました。

初日にこのコミュニティ・サイエンズスクール・サイエンズ研究所の成り立ちなどを紹介し、翌日はコミュニティの各所を回りました。実際子供たちをここに送り出すことを想定しつつやりとりできるよう比較的ゆっくりとまわりました。

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SCS ギャラリーの画を岩田画伯も自ら案内
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弁当屋 高校生年代に近い牛丸夕夏ちゃんも案内してくれました。

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農場の後は、中井宅でお弁当を。
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この後、本山照子さん宅に行ったのですが、畑からの野菜が照子さんちに一旦集まってきてコミュニティの人たちが取りに来る、という話になったとき、たまたま地域通貨RINKAの話題になりました。以下は、一緒に回っていた宮地さんのコメントです。
学生のペク君は、この日の見学で始めごろは、いつも後ろの方に立っていました。昼ごはんのあと、本山照子さん宅で野菜を近所の人たちにRINKAで分けていると説明があった。それについて、大人の人たちだけでなく、ペク君らも、疑問を出していた。そのうち、ペク君と、その時一緒にいた同級生の女の子ソーミナちゃんから期せずして、「カルチャーショックだ」という声が聞こえた。
 そのあと、スクール研修所の見学のとき、ペク君はサイエンズスクールの案内を見ていて、セミナーのスケジュールについて、質問などしていた。なにか、彼の中で起こっているようだった。そんな写真。↓

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スクールコースの日程表を見入るペク君(右)

一日熱心に見回り少々お疲れの様子でしたが、夕方の懇談会では、それ以上に、このコミュニティの予想以上の内容に、頭が多少混乱気味、と聞きました。
校長先生からは開口一番に、何年生が何人くらい、いつの時期に来たらよいか、という質問が出ていました。

学生代表のソ・ミナちゃんはまだRINKAのカルチャーショックが抜けないのか、
「RINKAが分からない…」と連発していました。
パクスンリョン君は、
「うちの学生だけじゃなく自分の親や妹もここへ来て欲しいと思った。」
と最後に語ってくれました。

今後、サンマウル高からの学生受け入れだけでなく、こちらに住む学生もサンマウルで受け入れるということで、相互の交流が始まりそうです。お互いに交流する中で互いに活動の道が広がっていきそうです。

私個人的にも学生の育ちの場が広がるようでとても楽しみです。

今後の活動の展開も又レポートしてきたいと思います。(記事:小野みゆき)
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