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サンヨンさんのPIESS NETWORK活動

韓国でPIESS活動を続けている柳相涌(ユ・サンヨン)さん。
自分が思い描く村づくり(本質的なところからの社会づくり)を展開しようと江華島に移り住み、再出発したのが3年半前。ペンションを経営しながら活動を続けてきました。
それは、今の韓国の地域情勢を知ろうと、地域との交流を図りつつ、つながりを深めながら、そしてアズワンコミュニティやサイエンズ研究所と交流しながら展開してきました。
(詳しくは、アズワンコミュニティのHP「韓国との交流」をご覧ください。)

サンヨンさん
(ブラジル、日本の仲間と共に)

今回、息子さんと来日。これを機に、インタビューさせてもらい、これまでの活動を振り返り、これからについて、聞かせてもらいました。

この3年で、当初自分がやってみようと思ったことはやってきたそうです。

しらべていく楽しさ マイライフセミナー
2011年夏から、韓国でマイライフセミナーを3回開催。
マイライフセミナーは、参加者の反応に応じて、一つ一つ自分の力でしらべ、みんなと一緒に話し合いながら進む。
サンヨンさんは、通訳として参加しながら、しらべる方向の大事さを実感。
そして、本質的なことを考えていく上でも、その前に、「しらべていく」練習がいる、
その都度その都度しらべていく楽しさ(サイエンズ)がいると思うようになり、
「マイライフセミナー」の開催に力を注いできました。

書籍「人の本性に適った社会」の出版
本の出版は、ずーっと以前からやりたかったそうです。
『ある思想を、ある特定の人や団体のものだけに囲ってないで、広く世に打ち出し、知って欲しい、使って欲しい』、そう願っていたサンヨンさん。
書籍「人の本性にた適った会」が昨年9月に韓国で出版されたこと(詳しくはここ)は、サンヨンさんにとって大きな節目になったようです。
この本は、アズワンコミュニティや、その元になる「サイエンズ」という考え方を韓国語で紹介していて、『本質的なところからの社会づくりを韓国で実現したい』と願うサンヨンさんの、一つの足がかりでもあるようです。

アズワンコミュニティ訪問
そして、「やさしい社会」の試みの実態に触れる アズワンコミュニティ訪問。
実際に「やさしい社会」づくりを試みているアズワンコミュニティに触れて欲しいと、たくさんの方々にアズワンコミュニティを紹介し、訪問へとつなげてきました。

この3年間の活動を通して、
三本柱、
「マイライフセミナー」「書籍」「アズワンコミュニティ訪問」が循環していく道筋
が見えてきたそうです。


そして次代の人達へ ただ贈りたい
今の韓国青年たちは、競争社会の中、苦しいけれど走っている。
話し合える機会もないのが現状のようです。
そういう時代の青年達に、ただ、贈りたい!

例えば、心の中のことを一緒に話し合える場を、
一泊くらいの軽い感じで参加できるキャンプなど、構想中。

青年たちが本質的なことに関心を寄せれるような・・・、
安心で自由な中、いろいろ試せるような・・・、
そんな乗り物と道を用意したい。。

情報を流す手段は、今までに繋がった地域の活動家と協力しながら・・・。
また、現在、韓国のワークキャンプ団体(IWO)と繋がりながら、コミュニティ体験できるようなプログラムも構想中。

サンヨンさんは、自分一人がんばるでなく、
今ある活動とネットワークしながら、自然な流れ、入り口を作っていこう
と活動しているようです。

サンヨンさん自身、若い頃から、子どもたち一人一人が自由でおれるような場を作ろうと活動してきた経緯もあり、50歳を迎えた今日、次代の人達に「自由な社会」を贈りたい気持ちがますます溢れてくるようでした。

自身の深まりと共に
一方、サンヨンさん自身もしらべる機会を持ち、理解を深めていこうと、
今回の来日では、「人を聴くためのコース」に参加。
自身の深まりと共に、今後の活動も深まっていくようです。

ネットワーク活動
昨年秋には、マイライフセミナーに参加した人や、アズワンコミュニティ鈴鹿を訪問した人達から招かれ、講演会を3度やらせてもらったそうです。
また、本質的なところから考えやっていこうとする活動に賛同する人たちとネットワーク。
ノンシル人文学校のイ・ナムゴクさんとのつながりは、距離的な難しさはあるけれど(活動の拠点が距離的に4~5時間離れた所に位置)、根本的なところから、本質的なところから考えやっていこうとするところで深くつながりつつあるそうです。

活動は、ネットワークしながら展開しつつ、
何より、本質的なところを話し合える友達、仲間をつくっていきたい・・・と願っているようにも見えました。

PIESS NETWORK活動
サンヨンさんの話を聞きながら、「やさしい社会」をつくっていこう、本当に誰もが安心で自由な社会をつくっていこうとする人の存在が始まりであり、PIESS NETWORK活動の核になるのかなーと思いました。
そして、そういう人達のネットワークが、日本各地でも、韓国でも拡がりつつあるように思います。
一人一人の心からの活動が、点から線へ、線から面へと進展していき、小さな「やさしい社会」づくりの活動が、次第に大きなうねりになり、やがては世界中が親しさで繋がる「やさしい社会」となることを願って活動しています。
最後にこの言葉が浮かんできました。

(記事 中野敏美)

関連記事:2011年11月 柳相涌(ユ・サンヨン)さんの紹介記事(←ここをクリック)。
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