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韓国のPIESS NETWORK活動、新たなるステージに!

8月9日~19日で韓国へ行ってきました。
韓国での活動の様子や息吹を、僕の感じるままに紹介したいと思います。
(小野雅司)


■「自分を知るためのコース」開催

8月11日~16日で、サイエンズスクールの「自分を知るためのコース」が、江華島の柳相涌(ユ・サンヨン)さんのペンションで開催されました。
韓国での「マイライフセミナー」を2年間計4回重ねてきて、次のコースを望む人も出てきて、今回のコースの開催に繋がりました。
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参加者は5名。
5月から3か月アズワンコミュニティに滞在していたヒジンちゃんは、僕と一緒に韓国に戻っての参加です。
2度アズワンコミュニティに来たことのある研鑽文化研究所のユ・キマンさん。
1月にアズワンコミュニティを訪れ、2月に韓国でセミナーに参加した小学校教師のパク・ジンスンちゃん。
ジンスンちゃんと青年共同体(ウドンサ)づくりを進めている二人の女性。
18歳のヒジンちゃん以外は、30代の人達で、社会活動に熱心な人達です。
通訳は相涌さんと奥さんのゆきちゃん。

このコースは、「思い込みや決め付けから解放され、人間らしさを発揮し、知的に幸福を追求していくための基礎コース」と説明されていますが、人間の考えとはどういうものかを知り、自覚することにより、開放された自分、自由自在な社会が見えてくるためのコースです。

一人一人、自分の実例を通して自分自身の中身を調べていく中で、キメつけ、頑張り、無理、束縛など、自分や人を縛り、苦しめていた原因を探り出し、自分の本心に気づいていきました。その過程では、苦しくなったり、涙を流す場面もありましたが、執われが外れると、どんどん身軽になり、参加者同士もグングンと仲良くなっていきました。
こんな知的で、楽しく、人と暖かみに触れる、愉快で、面白い機会は他にないだろうと思えるような6日間でした。
ユ・キマンさんが、「人類の新しい進化の道」という表現をしていましたが、韓国でまったく新しい文化が始まったような手応えがありました。
一人一人の中に自覚が芽生え、開放されて、新しい自分として出発していきました。

自分達ももっと深まっていきたいし、「SCIENZ」という考え方にもっと触れてみたい。
秋には「自分を見るためのコース」も開催したい。
「内観コース」、「人生を知るためのコース」も韓国でやりたい。
そんな声が次々と上がります。
日本語のできる二人は、日本でコースも受けてみたい、鈴鹿での暮しも体験してみたいと、意欲的です。
仲間達には、ぜひセミナーを受けてほしい、仲間達と本当の話し合いが出来るようになりたいと、周囲の人達に対しても、どんどん湧いてくるものがあるようでした。

■4年間の活動を経て

柳相涌さんが2009年3月に鈴鹿を訪れてから始まった韓国とアズワンコミュニティとの交流。
4年半ほどの歳月を経て、本質的なことが通じる仲間達が韓国に生まれた感じがします。
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この4年半の間に、相涌夫妻をはじめ、いろいろな人達がアズワンコミュニティを訪れ、また鈴鹿からも韓国へ交流に行き、親しい付き合いを重ねなてきました。
2011年夏からは韓国でもセミナーを開催できるようになり、昨年にはSCIENZに関する本も出版
そういう活動を通して、本質に関心を持つ人達が現れ、ついに相涌さんと一緒にPIESS NETWORK活動をやっていける人が生まれてきました。
韓国での活動も、次の段階に入った感じがします。

■ウドンサの青年達との出会い

今回のコースには、ウドンサという青年の共同体から3人の人が参加していました。
ウドンサは、仁川(インチョン)市で、30代前半の青年達12人がマンション二部屋(隣り合わせ)を借りて、新しいコミュニティづくりを進めているところです。
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競争が激しく、自殺率で世界一位というキビシイ社会の韓国の中で、オルタナティブな暮らし方ということで、ウドンサの試みは最近テレビの特集番組でも取り上げられたりして、韓国の青年層からも注目を浴びているそうです。
3つ目の拠点を作りたいという人も現れ、現在準備中だそうです。
また、相涌さんの居る江華島にも拠点を作りたいという声もあり、これも模索中です。
試みが始まり2年を経過し、メンバーも増えてきて、メンバー同士の人間関係や運営の様々な問題点も顕在化し、今後の方向性を明確にする必要が出てきている大事な時期のようです。

そんな時に、メンバーの3人が今回のコースに参加して、その翌日に、僕と相涌さんが招待されて、17日3時から夜中まで、熱く、真剣にいろんなテーマで語り合うことになりました。
何に重点を置いて運営していくのか、どういう道筋で進んでいくのか、人間関係の葛藤の解決のカギは・・・??
2年間実践してきているからこそ、知りたいこと、考えたいことがいっぱいあるみたいで、話題が尽きません。
知らず知らずのうちに我慢したり気持ちを抑えていること、こうしなければいけないとキメつけていること等に気づいて、なんでも話し合えることの大事さが浮かび上がってきました。
マイライフセミナーを受けたい人も3人以上いるので、ウドンサでのセミナーの開催もできそうです。
また、ウドンサのメンバーが11月に青年向きの新しい暮らし方を考えるシンポジュウムを企画していて、そこにアズワンからも講演に来てほしいと要請も受けました。
これから、アズワンコミュニティと兄弟コミュニティのように付き合っていけるかもしれません。
とてもステキな青年達でした。今後どうなっていくのか楽しみです。


■多くの人との繋がり

4年半の韓国との交流の中で、実に様々な人達との繋がりが出来ています。
今回も、僕が韓国を訪れるということで、いろんな人が会いに来てくれました。

◎江華島では、
アズワンコミュニティを訪れた人達が歓迎の食事会を設けてくれました。
アズワンコミュニティと国際交流協定を結んでいるサンマウル高校関連では、夏にアズワンコミュニティに滞在していたスミン君が会いに来てくれたり、先生達が会食に招待してくれました。日本交流の窓口のハン先生も、来年2月に鈴鹿に来る予定で、サンマウル高校とは、ますます強い繋がりが出来そうです。
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◎ソウルでは、
仁寺洞(インサドン)にある友人のイ・スウヘンさんのお店で、懐かしの面々と再会です。
韓国YMCA全国連盟のイ・ピルグさん(2度鈴鹿を訪問)や、YMCAを辞めて社会運動・政治運動家として活動中のイ・テヨン君(イ・ナンゴクさんの次男)などが会いに来てくれました。
テヨン君、ぜひアズワンコミュニティ鈴鹿に来てみたいそうです。固い握手を交わしてお別れしました。
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■これからの展開

相涌さんのペンションにセミナー室が出来たので、そこを活用して、サイエンズスクールのセミナーやコースも開催しやすくなりました。
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コース参加者の熱意で、韓国での次のコースの開催も実現していけそうです。
また、韓国では新しい社会を希求する熱意を感じます。アズワンコミュニティの試みに対する関心もどんどん高まっているようです。
8月6日から23日までアズワンコミュニティに滞在していたイムさんのフェイスブックの記事に反応する人も多く、贈り合いのお店(コミュニティライフストア)の記事には、140人近くの「いいね!」の反応があったそうです。
イムさんも、韓国の青年や活動家に、アズワンコミュニティの存在を知らせ、スタディツアーを組んで、また訪れたい、韓国のアズワンコミュニティを創りたいと述べていました。
韓国からアズワンコミュニティを訪問する人、長期滞在する人が、どんどん増えて来そうです。
ウドンサの青年達との交流も楽しみです。コースを体験したメンバーが核となって、韓国での「やさしい社会」づくりが現実的にスタートするかもしれません。
相涌さん一人から始まった韓国での活動ですが、いよいよ新しいコミュニティづくりとして芽吹きそうな気配です。
これからも、交流しながら、共に調べ合いながら、共に進んでいきたいと願っています。
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