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韓国2015年4月レポート

4月16~25日で、春爛漫の韓国に行ってきました。
韓国での、親しさで繋がる社会に向けての動きの様子を、簡単にレポートしてみます。(サイエンズ研究所 小野雅司)

●知らないことを知る。そして自由な世界へ
韓国での4回目となるサイエンズスクールの「自分を知るためのコース」が17~23日で開催されました。
ウドンサ(青年共同体)関係の20~30代の青年6人が参加。
じっくり、ゆっくりと自分を観察しながら、キメつけ、固定観念を外して、本来的なものを探究する機会になりました。

未来のことは分からないとしながらも、「これは出来ない」「こうなるに決まっている」とキメつけている自分の姿。「理屈では出来ると分かっているけど、実際は出来ない」と言い張っている姿。
こういう姿をよく見て調べてみると、「頭の中のことを実際のことだとしている」のではないかという大きな気付きにつながっていきました。

「知らない」ことを「知っている」つもりになっている。そういう自分に気付く、つまり「知らないことを知る=無知の知」。そこがあって、本当に自由な世界に羽ばたけるという道筋も見えてきたようです。

ウドンサは、仁川市で青年のコミュニティづくりを進めています。これまでにそのメンバーの10数人がサイエンズスクールの各種研修コースに参加しました。これから、継続的に探究しながら成長していくのが楽しみです。

●江華島の教育共同体発足
柳相涌さんのペンションがある地域には、アズワンコミュニティと国際交流協定を結び学生同士の交流を毎年行っているサンマウル高校があります。
また、地域の小学校も、学校と親たちが共に協力して、自然体験教室などを実施し、親子で移住する人も増え、7年前11人だった生徒が70人を越す ようになってきたそうです。親同士、子供同士、とても仲が良く、日常的に深く交流している地域に成長してきました(相涌さん夫妻もその中核的な役 割を果たして来ました)。そういう流れの中、地域と学校が協力し合って、子どもたちが育つ環境を創るための「村教育共同体」が発足ました。

24日の発足の式典に出席させてもらい、日本からの来賓ということで挨拶をさせてもらいました。

●ソンミサンマウルの人達との交流
4月8日~11日で、ソウルのソンミサンマウルの探訪団16人がアズワンコミュニティに来てくれました。
そのうち12名が24日夜に集まり、そこに相涌さんと一緒に参加させてもらいました。

ソンミサンマウルは、20数年の歴史を持ち、ソウルの街中で、住民主導による様々なサービスが縦横無尽に展開されている街として有名で、日本からも視察団が行ったりしています。
様々な試みをしてきたソンミサンマウルの人達も、これからの展望や人間関係についてなど考えたいテーマがあるらしく、アズワンコミュニティを探訪しようとなったそうです。
探訪に来て、「20代の頃の理想を思い出させてくれた」「家族のような親しい関係に刺激を受けた」「資本主義の中の、お金のいらない経済へ取り組みをもっと知りたい」などの熱い感想を聴かせてもらいました。
また言葉の通じないアズワンコミュニティの人と何年も前からの知り合いのように親しくなったりことも驚きだったようです。そして探訪団のメンバー同士(知らない人も人もけっこういたそうです)が4日間でこんなにも親しくなったことも嬉しい出来事だったようです。
短い滞在だったので、ソンミサンマウルの様子はほんの少し触れただけですが、また改めて訪問して勉強したい場所だと思いました。
ソンミサンマウルの人達からも、他のメンバーがアズワンコミュニティに行ってみたいという声を聞きました。これからの交流が楽しみです。そして、 互いの良さを学び合って、共に成長し合っていきたいと思います。
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