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韓国交流旅行 レポート Part4

10月31日 ―四日目―


あっという間に4日目になりました。

目が覚め、シャワーを浴びて少しゆっくりしました。
前日遅かったにも関わらず、サンヨンさん達はもう片付けなどに取り掛かってます。

次の日は帰国することになるこの日は、大きな予定が二つありました。

その一つは、李南谷(イ・ナンゴク)さんとお会いすることです。

イ・ナンゴクさんは、若いときから韓国の民主化運動に携わり、今でも韓国社会の要人とつながりをもつ有名な社会活動家です。
「論語を研鑽する」等の著書もあり、いろんな実践をしながら活動されています。サンヨンさんから、このKNI活動も知ってHPを時々みているとのこと。
なかなかの人格者でもあるときいていました。

ソウルから車で南に4時間ほどの場所に住んでいるナンゴクさんですが、たまたまその前日、ソウルで知人の結婚式に出席され、その足でわざわざカンファトウに来てくれるとのことで、対面が実現しました。



この日は、結構な風が吹いて今にも雨が降りそう。見渡すと、落ち葉嵐?!
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ナンゴクさんとカンファトウのバスターミナル付近で11:00に待ち合わせをしていて、その出発まで、ペンションの片付け、今日からの宿泊客を迎える準備。
団体客が帰った後の部屋は、なかなかすごい状態・・・
テキパキと慣れた様子で片づけを進めるゆきちゃんに聞いて、私はまごまごとごみの片付けなどし、小野さんは外回りをやって、気がついたらもう約束の時間が迫っていました。あわてて、準備をし・・・

そして降り始めた雨の中、サンヨンさんと3人で出発。

イ・ナンゴクさんという大人物と会うことに私はすこし緊張していましたが、せっかく会える貴重な機会をいいものにしたいという想いを胸に、写真を撮ることを忘れないよう頭に置いて、車中で二人が話す内容に耳を傾けていました。

雨も大降りに、しかも強風で雨も横なぶりになってくる中、約束のバスターミナルに近づきました。そして、そこに傘をさして立っていた背広の男性が、イ・ナンゴクさんでした!

にこやかに車に乗り込まれたナンゴクさんにご挨拶。「背が高いので、傘では防ぎきれずに足がだいぶ濡れちゃったよ」(もちろん韓国語)と話す笑顔を見て、私のキンチョーは消えてしまいました。

当初は、高麗宮址という場所を少し歩きながら話しては、という予定でしたが、この天気なので直接食事する場所に行こうということになりました。
着いたのは、参鶏湯(サムゲタン)という料理の専門店です。余談ですが、この料理は、私が事前にリクエストしていた料理で、それをサンヨンさんが汲んでくれていたのでしょうか・・・(恐れ多くも・・)

奥の座敷に通され、座ったところに、
「写真撮らせてもらっていいですか!?」
と、アイドル追っかけのようなイキオイで言ってしまったにも関わらず、これ又にこやかに応じてくれました。
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さて、これでほっとした私をよそに・・

冒頭から、こちらのHPをみてのナンゴクさんの意見や、質問などがあり、韓国での活動情勢と、こちらのKNI活動の意見を交し合って、話がすぐに、そしてスッとできるという感じです。

「研鑽」については、ナンゴクさんもその必要性や意味などを理解されているようでしたが、それを使える、「実力のある」人材の必要性を言っていたのが印象に残りました。今の社会活動に「研鑽」を取り入れていきたい、と熱く語っておられました。

「研鑽」とは、誰かの、特別なものではなく、どこの人間社会にとっても普遍的で自然なものであり、それが機能してこそ「よい社会」になり得るものではないか、ということがこの対話の中で自然と感じました。

具体的に、互いが活かしあってすすめるよう、交流していく案がいくつか出て、ナンゴクさん自身も3月頃になれば時間が取れるので日本に行きます、と言われました。「研鑽」を大学のプログラムに取り入れるよう、大学の総長にも話してみる、とも。

小野さんが日本から持ってきた、研鑽科学研究所でまとめつつある「研鑽について」の文書もお渡ししました。

2時間というとても短い時間でしたが、ナンゴクさんとの話はとても手応えのある中身の濃いものでした。

そして料理も、テゴタエのある中身のぎっしり詰まったものでした。(サムゲタンは一羽丸ごとの鶏の腹に、もち米などを“詰め込んで”煮込んだスープ)
これは大事な話をしながらには向いてない料理だったな~。(でも風邪のときに食べたらいっぺんで治りそう)

食べ終わった後、やっぱり写真を撮り忘れたことに気づき、遅れて合流したユナンさんの食べかけを撮影・・・
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丸ごと入っている「高麗人参」もみていただけるだろうか!


この後、ナンゴクさんと握手をして別れました。65歳と思えぬ若さ!
柔軟で、気さくで、しかもダンディ!最後にはすっかり親近感を持ってしまいました。


今日から来たペンションのお客さんが、昼からバーベキューをやりたいという連絡を受け急いで帰るサンヨンさんに、道を簡単に聞いて、これから二人でカンファの市場をまわり、お土産などを物色しにいこうという予定の私達。はたしてダイジョーブなのだろうか・・・

しかも肝心な時に「シーン別韓国語会話集」を忘れてきた。

しかも大雨。屋内の市場があるということで、通行人に身振り手振り英語ありで道を聞き、プンムル市場にたどり着く。

そこでおいしそうなキムチや海苔を何とかお土産に買うことができた。
「How Much?」と聞いても、
「○×△☆!!」
おばちゃんたちからハングルで返ってくるからワカリマセーン。

いつも出かけたときは小野さんに頼りきっているけど、この日はナンゴクさんとの対面後のせいか小野さんも少々「上の空~」みたいな様子で、これは私が立ち上がらないと!途中で真剣になりました。
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キムチ。野菜。海の幸。キムチを漬けるおばちゃん。
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ここを見た後、ペンションまでバスで帰る予定。予定より一本早いバスで帰ることにする。それまでの時間はどこか喫茶店にでも入って時間をつぶそう、ということになった。ていうか、他を探す実力・気力ナシ。

幸い、サンヨンさんからこの市場の1Fの果物屋の奥さんが日本人だよ、と聞いていたので、その人にアプローチして「喫茶店はどこにあるか」と聞く。異国では、日本人・日本語のありがたみが沁みるなー。その奥さんの話によると、ここではあんまり「喫茶店」というものが無い、あっても暗いイメージのものだ、とのこと。バスターミナルに行けばその2Fにあるんじゃないか、ということで、そちらに向かう。

大雨の中、バスターミナルにたどりついて、ちょっとあやしい雰囲気の「喫茶店」に勇気を持って入る。客は私達だけだ。中にいた厚化粧の女性がお水を持ってきてくれた時、ハングルでいっぱーい話しかけてくれたが、
「・・・・・。」
できたのは、微妙な笑顔を浮かべるだけ・・・そのうち店の女性は話さなくなった。

どう違うのか分からない2種類のコーヒーを頂いて、時間まで過ごした。
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冒頭に、「この日は大きな予定が二つ・・」と書きましたが、夜にそのもう一つを控えているのです。早めに帰ってそれに備えよう。

PART5(4日目 その2)につづく・・・

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