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韓国交流旅行 レポート Part7 ―最終回―

11月1日 ―日本への帰途―


さすがに疲れのピークに来ていた私達は、インチョン空港に向けてのバスに乗るなりぐっすりと眠っていました。
そして、小野さんの声で目を覚ます。「インチョン空港だ!」
小野さんも今目覚めたようで、ひどくあわてて荷物を持ってバスを降りる。

私は頭がガンガンして気持ち悪く、ひとまず、着いた空港のベンチに座った。買いそびれたお土産もあったので、一休みしたら見て回ろう…

そうしてしばらく休んでいるうちに小野さんは空港内を見回ってしっかり「韓国焼酎」を手にして戻ってきた。「2Fにセブンイレブンがあったからそこに醤油もあるかもよ」

やっと歩く気になりエスカレーターを上った。小野さんが、「先行って見てて。僕は飛行機のことを確認してから後で行く。何か名古屋行きの案内が見当たらないんだよなぁ・・・ちょっとそれが気になるから」

2Fの奥にあるセブンイレブンに入り醤油なんてコンビニにあるのかなぁと思いつつ見るが、小さなコンビニにはやはり見当たらず、出ようと自動ドアに・・

あれ?開かない・・・ドアが開かない。
え?どうやって入ったんだっけ?おかしいなぁ?手で真ん中の隙間に指を入れてこじ開けようとしても、足で飛び上がって踏んでも、開かない!!

レジを見ても店員いない。小さな店内くまなく回っても人影なし。やっぱり出入り口はここだけなのだが、出られない!ガラス張りの入り口で何やら異常な雰囲気の人がドアを開けようとしているので、外から人が集まってきた。通りかかった警官みたいな人も。みんな開けようとしてくれるのだけど、開かない・・

人を呼びに行ってくれたのか、店内に一人取り残され不安がよぎるその時!!

血相を変えて小野さんがドアの外に走って現れた。私がちょっと安心したその瞬間、小野さんがこう言った。

「間違った! ここ、キンポ空港だ!! 僕は手を打ってくる!」
そう言って走り去る。

「???・・・!!!!」

同時に起こった二つの出来事に頭が処理しきれず、おしっこ我慢できない子供のように小さい店内をぐるぐる回る。

どの位時間が経ったのか分からないが(たぶん5分もない)何人かの人がセブンイレブンの店員と思われる若い女性を連れて来てくれた。そして店員が外から鍵を開けて扉が開いた!

と同時に、猛烈ダッシュで空港出口に!
小野さんが手招きをする方向に走り、そして待機していたタクシーに乗り込んだ。


タクシーの運転手に
「我々はミステイクをした、インチョン空港に行きたかったけど、ここキンポ空港で降りてしまったのです。」と英語で説明、飛行機の出発時間を告げる。運転手さんは、140キロ位のスピードで有料道路を突っ走ってくれました・・・私はタクシー内で妙にぐったりとして会話する力が出ませんでした。


こうして遅れたけれどインチョン空港で無事チェックインを済ませることができました。(帰りの飛行機は二人別々の席になってしまったけど)

ソウルから満ち満ちた心持ちでバスに乗った時、まるでこの旅が終わったかのようにいたところから、大どんでん返しが待っていたのでした。


非常事態の混乱が落ち着き、軽く買い物をして搭乗入り口へ向かいました。
7-1

飛行機の席に座ったら、小野さんが、「こっちがすごくいい席だから替わろう」と言ってくれて、2Fに行くとそこはビジネスクラス。チェックインが遅かったせいか。とっても快適に横になることができました。小野さんのやさしさと体力に感謝!

いろいろあった今回の旅行ですが、サンヨンさんはじめ、会った人、お世話になった人のことがたくさんあって胸がいっぱいでした。(夫婦でもこんなにずっと一緒にいたことは初めて!)

7-2
韓国よ、又会う日まで!



帰ってきても、韓国で出会った人達が自分の中で薄れることがなくて、こうしてレポートを書くことで、より鮮明になった気がします。(帰ってきて2週間経つ)

実際にもトンシン君が今月末にもここ鈴鹿研鑽コミュニティーにやってきて交流することとなったり、研鑽ライフセンターの合宿研鑽会に参加する人が出たり、もっと知りたいという人がいたり、何かが動いたのだろうと感じます。

Kensan Network International 、「何のこっちゃ」と思う人もいるかもですが、難しいことではないんだ、ということが今回の旅で私が思ったことです。

人と人が素直にかよい合う、そういう中で、もっと「ほんとうに」と欲する気持ち。そしてお互いにつながり、心が動いた分、形に、動きになっていく人の活動。


これから、更に人の動きがダイナミックになってきそうな気配です。出向いたり、迎え入れたり、その時に用意するもの、要となるものは何か、と思います。行き来はしても、これがないと、人と人が通い合わない。そういうもの。
もともと人にあるもの、なのかな。


7-4
パウグンマウルの人達と

― 完 ―
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