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韓国訪問団「人のための社会」にふれて(2)感想は

韓国からの訪問団の方々の感想を紹介します。これは、出発前日の夕方に書かれたものです。この段階から、夜の交流会や懇親会、翌日と、また変化もあっただろうと思います。年齢順に並べてみました。



◆今、気持ちが軽く愉快だ
思想レベルでは“無常”というものがあるから、多様で自由な生き方もできると学んできたが、現実では難しいだろうと思っていた。でも、それを職場で、町で、人との繋がりの中で試みることができるのを直接見ることが出来て驚きだった。今、気持ちが軽くて愉快だ。家にまた帰っても、人との関係や仕事でこういう気持ちで、今までとは違う観点で生きてみるのができるだろうか?(20代・男性)

◆自分の本心は何だろう?と思うようになって―
「そうなんだ、そうだったんですね」という受け止め方が印象的でした。本質に集中しようとする心を感じました。先のことを決めていたり、相手を自分勝手に規定してしまうことで、辛い感情が湧いてくることがありましたが、「それが本当に自分がやりたいことなのか」「自分の本心は何だろう」と思うようになり、私のものでない、社会や親から受けてきたものを自分から取り除けている時間だった(ラクになった)と思います。(30代・女性)

◆私はずっと固定観念を取り除く方法を探していた
「幸福とは何だろうか」「幸福に生きるとは」を知りたくて参加しました。
探訪中ずっと疑問に思っていた「人間の本質」について、絶え間なく研究したり、その研究したことを日常で軽くやってみながら創っていきつつあるというところが印象的です。
特にサイエンズスクールの教育は「教育」ではない。今までの社会の枠の中で学んできた観点や固定観念を一つずつ取り除いていく練習だという点で、私がずっと探していた方法を見つけたような感じがしました。しかも、それを軽く、日常で、本当にやっていることが驚きでした。
何日間か見えることだけを見たとしたら氷山の一角だろう。実際にこれが自分の暮らしにどう適用されるのか。そして、それを行った時の自分も自由で幸せになれるのか、実験してみたいです。(30代・女性)



◆仕事より人、心を大事に思う姿が
「何もしなくてよい」「おふくろさん弁当は人と人の心がふれ合う場だ」―言葉の意味より、その言葉の奥にある心がどんな状態なのかを見ること。人間の本質を探究して、常に「心から願うことは何か」と自分に問う日常での姿。仕事より人、人の心を大事に思う姿が心に残りました。(40代・女性)

◆コミュニティの実体を見つけにくかった
温かさが湧き出る家族関係。明るい表情で親しく声をかけるやさしい人々でした。子どもが見えないのは残念でした。コミュニティの実体を見つけにくかった。案内者の愉快さはあるが、生き生きとした暮らしの現場としては感じられなかった。(40代・女性)



◆私も友達と分かち合って暮らしたくなった
人のための社会・会社。その中心には人がいる。見えるところは氷山の一角だ。私はどれだけ見えないところを見ようとする努力をしてきたのだろうか、と思いました。日常でもそうしていきたいと思いました。

弁当屋では、会社対社員ではなく、人と人。人の中にある心を見る。安心して話し合える。何でも相談し合える。何かを決めるためじゃなくて、お互いの話や心を聴き合う過程が大事だという話が心にピタッと来ました。

2日目に深田さんの家に招待してもらって行きましたが、本当に和やかで楽でした。私も自分の住んでいる所で、喜んで友達の休みの場にしたり、美味しい食べ物を分け合いながら仲良く暮らしていきたいと思いました。
里山で本当にやりたいことをやりながら里山を耕している高崎さんの表情が本当に幸せに見えて、それを感じられました。(40代・女性)

◆規則・命令でなく、心の奥を見出していく
おふくろさん弁当に訪れた時、社員さんが話したことに響きました。私と会社との契約関係ではない、人と人が向き合う感じだったという話でした。今は辞めるたのですが、以前の職場で部下に対しての自分の姿とオーバーラップしました。自分なりに合理的で、公正な物差しで評価してきたと思ってきたが、会社を代表する部長と代理という職級と職級との関係だったと思います。人と人の関係ではない…

「こうしなければいけない」という規則・命令で押し付けるのではなく、心の奥の本心から本当にやりたいことを見出していく、という内容に共感します。

しかし、例えば一日8時間の勤務を法律で規定するというのは自分に「強制」される感じもあるけれど、逆に8時間の務めの後には業務から自由にできるという最小限の権利が与えられているとも…。要するに、共同体のための最小限の規則は必要ではないか。(40代・男性)



◆コミュニティを支える価値と哲学
いろんな難関があったと思いますが、スクールでプログラムを構築して運営していく姿に何より深い印象を受けました。コミュニティを支えている価値と哲学について少しは理解が進んだような気がして訪れた甲斐がありました。(50代・男性)

◆スクールの内容に好奇心が出た
「人のための会社、人のための社会」という言葉がキャッチフレーズと思っていたが、実際に実現されていて、しかも見事に成果を出している姿が印象的だった。人間の本質の探究と本質に基づく運営が、アズワンの核心と言えるだろうが、説明だけでは納得しにくく、サイエンズスクールの教育内容について好奇心が出た。(50代・男性)



◆出会いから感じた喜びと感謝
1.従来の社会(人間関係、組織、企業)の枠組みを破く試みである。2.個人の覚醒や内面の省察を通した理想の実現である。そして、生活の中での実践がある。3.1と2についての学びと、自分の暮らしの観察、可能性を自覚した。4.穏やかな心とやさしい態度を持っている方々との出会いから感じた喜び・感謝の気持ちがある。(60代・男性)

◆シニア達の幸せで謙虚な姿!
このコミュニティを最も望ましい方向に成長・発展させようとする、シニア達の本気での努力や献身、そして、幸せで謙遜な姿! 探訪団を案内したり、食事や生活を世話することに参加した皆さんの温かくて心の籠った態度も感動的でした。(60代・女性)



(韓国訪問団の記事=いわた)
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