第2の認知革命!? サイエンズ研究所の研究とは・・

『第2の認知革命!フィクションに使われない生き方/「責め」から自由になる』とは――『こっからパーマカルチャー』にサイエンズ研究所・小野さん出演



ゆめのたね放送局『こっからパーマカルチャー』にサイエンズ研究所の小野さんが2週に亘って出演しました。2回目は『サイエンズ研究所の歩み/ 第2の認知革命?!フィクション(思い込み・決めつけ)に使われない生き方/「責め」から自由になる』をテーマにパーソナリティのMAYAさんとのトークが進んでいきます。お聞き逃した方のために記事にしました。(5月27日放送分)

人と社会の切り離せない関係

MAYA 先週に引き続き、わたしらしくその人らしく生きられること、そのように生かし合っていけるコミュニティづくりに情熱を注いで33年、三重県鈴鹿市よりサイエンズ研究所の小野雅司さんをゲストにお迎えしてお話を伺ってまいります。ディープな話になると思います。まず、サイエンズ研究所についてご紹介してください。

小野 2001年からコミュニティを始めましたが、人や社会の問題が次々に起こる。良かれと思って手を打つのではダメでした。本格的に研究する必要性がわかり、幸福とは、自由とは、話し合うとはどういうことか、その本来を知らないで、そこに行くのは無理じゃないかと、まずそこを明らかにしようと研究所がスタートしました。
最初の5年くらい、人はどうして思い込んだりキメつけたりしてしまうのかの解明に取組みました。次に、人とはどういうものか、人間観ですね。そこを明らかになるにつれて、社会とはどういうものかに取り組んできました。それに伴ってコミュニティが形成されて、今年で17年目になります。
今は鈴鹿だけでなく、そういうコミュニティが世界中にどのように出来ていくのか、手がけ始めています。人と社会の研究と、人が育つためのサイエンズスクールと、関連しながらコミュニティが出来ていくシステムがある。その中身に興味をもった韓国やブラジルの海外の人たちが出てきて、アズワン留学生という形で学びに来ています。
また、韓国やブラジルでもサイエンズを学びたいという人達もいて、僕なども行かせてもらって、一緒にコミュニティづくりを進めているところです。ブラジルでは、ガイアエデュケーションの科目の一つにサイエンズが取り上げられているんです。その講師として行かせてもらうんです。

MAYA 私もガイアエデュケーションに参加させてもらっています。生かし合いの社会づくりを一つひとつ気づいていくプログラムですね。ユネスコ認定の教育プログラムで。社会・環境・経済・世界観という4つ視点から自分や個人を見ていくというか。その大きい目線と小さい目線の両方が並行して、私という立ち位置と世界や社会の中での私って何だろうって・・。

小野 結局、人ってそういう存在ですよね。人として見たら個人だし内面だし。しかしその人は社会の中での人。その人が社会を形成する。そういう切っても切り離せない存在ですよね。


キメつけ、思い込みからの解放

MAYA 興味深いですね。自分の内面や、周りの仲間と一緒に歩んでいく。自分では見えない側面に気づかせてもらえたり・・。
小野さんが講師で登場されて、人間とホモサピエンスのお話とか「認知革命」とか、興味深いお話があったんですけど。

小野 そうですね。今、イスラエルの歴史学者が書いた『サピエンス全史』という本が話題になっています。サピエンスが繁栄してきた一番の理由は“柔軟に協働する力”であると。蟻や蜂の他の動物にも“協働する力”はあるんですが柔軟性がない。環境の変化には適応できない動物です。サルやネアンデルタール人も50人から100人程度の協働しかできなかった。人間は見えないもの、つまりフィクションを使うことによって、知らない人どうしでも協働する力を得て繁栄したのではないかと。そこをもたらしたのが“認知革命”といって、人間がフィクションを用いて協働できるようになったと作者は書いています。農業革命や産業革命にもつながり、サピエンスが繁栄してきたと言っている。



逆に言えば、作者は、「フィクションが人間を幸福にしたのか?」という問いを投げかけている、と僕は読んだんです。法律やお金もフィクションで、それが今人間を幸福にしたのか、疑問な点がある。ある面で繁栄してたともいえるけど、一人ひとりの幸福というレベルでみたら、お金に縛られたり、自殺者がいたり、いろんな問題をはらんでいて、どの人も幸福とはなっていない感じがします。そこをサイエンズという点から言えば、思い込みとかキメツケということに一番最初に取り組んだんですが、人間が作り出したフィクションに、使われてないか?ってことです。
フィクションはフィクションで大事なことです。フィクションによって人間が協働出来る力でもあると思いますが、それに使われないためには、フィクションがフィクションであることが自覚できる、認識できるということです。
そういう意味で「サイエンズ」は、第2の認知革命になるかもしれないと勝手に僕らは言ってるんです。
個人レベルでも、キメツケ、思い込み、があることで人と人が通じ合えなかったり、対立したりってことがあります。それは、自分の考えが正しいとか、実際だ、事実だと言い張ったりするからぶつかり合ってしまう。
「自分はこうとらえたけど、どうなんだろうね?」と話し合えていけたら、一緒に探っていくことができれば、そういうことが出来なくなったり、お金が絶対化して、お金がなかったら何も出来ない仕組みを自分達が創り上げたり。自縄自縛になっている。
それはフィクションがフィクションであるってことから解放出来る道があるんではないかと。今探って、そこを探りながら作っているのが、アズワンの鈴鹿コミュニティの試みかなと思ってます。

MAYA 興味深いところですよね。思い込みやキメツケからどうやったら自由になれるかってことですよね。フィクションが妨げにもなって縛られたり。その思い込みがどうやったら外れるのか?とても興味深いんですけど。



「責める」ってどういうこと?

小野 短い時間で話をするのは難しいんですけど。「責める」ってことを、先回もおふくろさん弁当の岸浪くんからその例が出ていましたが、そもそも責めるってどういうことか? これも調べてみると面白くて。

MAYA 考えたことないですよね。

小野 普通失敗したら責めて当然だろう?ってね。責めなかったら、また同じ失敗するから責めるんだ、とかね。お前のために責めるんだとかね。

MAYA 教育だ!とかね。

小野 責めることって普通に言われているんですけど。それをゼロに立ち返って、本当はどうかな、責めるってどういうことかな?と調べてみると、例えば、2度と失敗しないためとか言いますが、じゃあ、責めたら2度と失敗しないのか、ってね。

MAYA 萎縮して怖くなって手元が狂るって、またやりそう。

小野 ねえ、何故失敗したのか?その原因が分からないと、本人が2度と失敗しないようにと思っても、失敗の原因がわからなかったら、失敗しないようにしようしようとしても・・、

MAYA よけいそっちに引っ張られていく。

小野 そうですよね。だから、何をすることが失敗がなくなるのか知らないのに、失敗しないようにするって、行先を知らないのに、行こう行こうとしている。

MAYA 幸せになろう、なろうって、じゃあ幸せって何? 幸せが分かってないのに、そこに行こうとしている。



「問い」が浮かぶかどうか

小野 失敗しないってことがどういうことか解明されないと出来ないはず。失敗しないように注意しろって言われても、分からないことをやろうとしているってこと。
たぶん、世の中そういうことが多い気がします。そういうことに対して、どうなんだろう? 実際それはどういうことなんだろう? ということをゼロから探究していく。
失敗しないように責めるってことも、その人のことを思っているようだけど、責める側が気に入らない状態になっているケースが多いんじゃないかな?じゃあ気に入らなくなるのは何故だろう? どうなってるんだろう? ここも探究してみるとね。面白い。
調べていくベースがあって「おふくろさん弁当」も、今なら、責めがないのが普通になってきているんですけど。会社を運営しているメンバーが責めるってどういうこと何だろうって調べていくベースがあって、責めがないという会社の空気になっているんじゃないかな。

MAYA そうなんですね。自分の中の大事にしてほしいことが満たされたり、気づいたら、自分ごとになっているってこともありますよね。

小野 ありますよね。この思い込み、キメツケが外れていく、そういう問いが生じることが大きい。どうなんだろう?って問いがあること自体が思い込みから外れてるってことですからね。その問いが浮かばないのが普通で、その状態が思い込みキメツケというわけですから、そこを一人じゃなくって、みんなで調べていく。MAYAさんも体験していると思いますが、探究会とか、検討する場で、「あれ、どうなんだろう?」という声を大事にしながら、みんなで、どうなってるんだろうねって。一人がどうなってるんだろうね?ってなっていくと、みんながあれ?ってなる。みんなで気づきあっている。

MAYA そうですよね。見直ししていく機会になりますよね。

小野 そういうことを積み重ねながら、本来はどうなんだろうね?って感じで、進んでいく。

MAYA 自分一人で反省しても、自分の固まった世界からなかなか出れないんですよね。

小野 反省は、ダメだーって自分を責めてますよね。どうなってるんだろう?って調べないで、気をつけようってなって、分からないで努力することになる。

MAYA 不思議な循環ですよね。気いつけやって言われて、何をしたらいいんだろうって。分からないのにやろうとする。ただキューンってしてるだけ。気をつけるってただ固まっただけかもしれませんね。

小野 そういうことを一つひとつ、どういうことなんだろうって、明らかにして見えてくると、自然とやれるというか。そういうのがすごく面白いですね。

MAYA 中を見ていくことでね。

小野 経験や知識は大事ですけど、それを“やる”とか“そうだ”とするとそれ以上のことが入ってこなくなる。それを横に置く、ゼロにして。ゼロって無くすっていう意味じゃない。一回ポンと置いて、実際どうかな、本当はどうなっているんだろう? そういう状態になることが自由に発想が出来るし、新しいことも入ってくる。

MAYA ゼロ地場みたいな感じですよね。



アズワンセミナーって?

MAYA イベントインフォメーションのコーナーです。
今日お話があった、思い込み、キメツケから外れていくそういう学び、気づきの場があります。その入門編にあたるアズワンセミナー。私も5月に参加させてもらいました。自分との新しい出会いとか、周りとの繋がりとか、すごく新鮮に出会えた部分がたくさんあって。
「本来の自分を知り、私らしい人生を送るためのセミナー。ゼロの地点から見直すことで自由で楽しい生き方をスタートすることが出来ます。身近な人と何でも話せるようになり、悩みや不安なく、積極的に暮らせる道が見えてきます」(パンフレットより)
そういうキッカケになる内容満載ですね。補足は?

小野 とてもユニークな場です。理屈だけでなく、セミナーの暮らしの中で体感していく。探究の仕方自体が他にない空気感で。

MAYA そうですね。日常の中で5泊6日という期間なので、一緒に生活を共にしながらなので、日常の中で起こってくる自分の無意識の仕草や行為に、意識が及んでいくのですごく面白いなあって思います。

詳しくはアズワンネットワークHPへ http://as-one.main.jp/HP/
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