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若い感性がふれたものは?交流したサンマウル高校生の感想



先回紹介した韓国江華島にあるサンマウル高校からアズワン鈴鹿コミュニティに、交流体験にきた学生たちの感想を紹介します。

オルタナティブ・スクールであるサンマル高校とは、国際交流協定を結び2010年から毎年高校生・卒業生・先生方が訪れています。今回2回目となる学生もいました。
一方、アズワン鈴鹿コミュニティも、目指す世界に向かって日々進化変化しています。対立や囲いや隔てのない一つの世界とは? 本心で生きられる社会とは? 人として成長していくとは? そんな探究と実現に向けての試みが続いています。
高校生が、勉学に励み、大人へと成長していく姿にも重なるものがあります。
お互いに交流を通して、高校生たちも学び、また、コミュニティの人たちも学び育ち合っているともいえるでしょう。






スポンジのように吸収していく姿

学生たちを受け入れたジンちゃん(アズワン留学生)は次のように話しています。

「若い感性でまるでスポンジのように、 見たり聞いたりする全てを丸ごとに受け止め、 吸収していく子どもたちの姿にとても感心した。 これからの展開に希望を感じたというか。私ももっと、こういう人たちと共に成長していきたい、成長し合える環境を創っていきたい、と思った」



コミュニティにふれた高校生たちはどんな感想を持ったのでしょう。

イ・キュビン(3年生、女)
●最初の申し込みの時は「そこの共同体はどんな姿なんだろう」「仲良い共同体、うまくできている共同体とは何だろう」「この共同体から韓国に持っていって、自分の共同体に適用できることには何があるのか」という問いがありました。そして、基本的に「鈴鹿コミュニティの構成員がどんな考えと目標で暮らしているのか」を知りたくて訪れました。
●来る前は漠然と「これからの私の共同体」「まち」にフォーカスを置いていたけど、4泊5日間いろんなことを感じました。自分が予測したよりもっと広いスペクトラム、特に本質・分かち合おうとする気持ち・本当の感情・人生など、哲学的で本格的な価値がここのいろんな場に染み込んでいると思いました。
●2年前来た時は、職場体験が中心としたスケジュールを消化しました。その時は、鈴鹿のあちこちを短く探訪して、共同体の「出来上がった姿」あるいは「結果」に触れたと思います。その時も良い時間になったと思います。
今回は「鈴鹿コミュニティ」という現在の結果(どこまでも変われる)が出るまでの過程を、話す中で理解できて良かったです。



2年生、男
●自分を知っていきたいという気持ちが溢れてきた。そして、これからの人生を考えられる時間になった。「共同体に対しての誤謬や誤解」「共同体以上になにがあるのか」を考えたり、「幸福とはなにか」も改めて考えられた。

ユ・セビン(2年生、女)
●とても幸せな時間だった。お互い尊重し合う人たちの姿から、一人一人が本当に大切なんだなと感じた。ここの人たちは、自分の利益だけでなく、地域の人たち、特に、地域の子供たちのために里山を守ったり発展させようと努力していると思い、感謝の気持ちが湧き出た。共同体の調和のためには自分自身をよく知ることだと思った。人を配慮するように自分自身も配慮することだなと思った。

ソン・ギョル(2年生、女)
●サンマウル高校で暮らして「調和して共に暮らすこと」に関心が出てきたし、これから学校の協同組合で地域と交流をしていくことに、役に立つ経験になればと思い参加した。
●漠然と夢見ていた理想的な共同体の姿を、実際に見れて良かった。最初鈴鹿に来たときは共同体を学びたいと思ったけど、来てみては「自分」について考えられる時間が沢山できて、もっと有意義だった。学校を卒業して、ぜひまた鈴鹿に来てみたい。鈴鹿のような共同体や社会がどんどん増えっていって、日本まで来なくても、もっとたくさんの韓国人・世界の人々が学べたら良いなと思った。



(3年生、男)
●自分が考えてきた沢山のことが、がらりと変わった。共同体に対しての固定観念や、おふくろさん弁当を見て「あー、こうしても会社が運営できるんだぁ」と感じたこと等。何らかのテーマについて考える時、自分に固定した考えがあることを感じた。スクールのコースを経験してみたいし、韓国でも学んでみたい。

キム・ハンギョル(3年生、男)
●自分の印象に残ったのは、みんなが同じところを見て幸福について研究したり、人間らしく生きるなど、いろいろあったが、一番は「お互いに対しての深い信頼」だった。私もそういうことを思ったことがある。「みんながお互いを信頼出来たら、我々が願っている理想の世界がやってくるのではないか?」
そして、自分が自分に対して望むことが多すぎて、「たくさん学んで持って行かなくちゃ!」と思ったことが、自分に無理だったような気がした。




イ・キウン(3年生、女)
●鈴鹿コミュニティを見回る中で、自分がサンマウル高校に進学しようとしていた最初の理由を、改めて思い出すようになった。「自分について探究して、それに基づいたことを表現したい」という願いから、自分が離れすぎていたのではないかと思った。これを思ったのは、最初の鈴鹿コミュニティの成り立ちについて聞いた時からだった。その後に続いたいろんな話も、ずっと私を刺激してくれた。
●スペースJOYが維持することに、構成員の間にどんな交流が行われているのか。サイエンズ研究所の研究者たちが、どんなやり方で人間を探究しているのか、聞いてみたい。

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