<< 若い感性がふれたものは?交流したサンマウル高校生の感想 | main | ドイツで、モデルプロジェクトとして紹介される! >>

「ゼロからの探究」8月度アズワンセミナー



「当たり前」の奥にあるもの

8月11日から16日のお盆期間中に8月度アズワンセミナーが開催されました。
「アズワン」(一つの世界)をゼロから探究する5泊6日間です。日常の暮らしを離れて、テレビやスマホも見ずに過ごす6日間は、どこか別世界に旅立つよう。宇宙へ出かけて、地球を眺めてみるような時間かもしれません。「地球は丸い」と知識はあるけど、もし、実際の地球を宇宙から見たとき、どんな感動があるでしょう? ちょっと大げさな比喩ですが、普段当たり前にしていることは、当たり前過ぎて、気づくこともなく、自分が見たり、聞いたり、感じたりしたものが、そのまま、それが実際の事になっていたりします。地球が丸いことを知らなければ、地面はどこまでも平たく感じたままでしょう。

こんなことされたら腹立つ、これは怒って当然でしょ! 非常識な人ね! 何で分かってくれないの! それおかしいでしょ、間違ってる! 自分が正しいと思うとき、人を責めて正そうとしたり……、こんな場合にも、どこかに「当たり前」としていることがありそうです。



一人で自問自答しても気づけないことを、人同士の中でさぐっていくと、出会うこと、見えてくる本当のことがあります。本来の自分、本来の心、本来の人、本当の社会……、

最初は、夜空の小さな星粒かもしれません。でも、その発見は、自分が生きていく方向を示してくれるかもしれません、近づけば輝きはもっと大きくなるかもしれません。消えてなくなりようがないものです。

心安らかになって、見つけた静かな光。

参加者のレポートからもそんな一端が感じられます。




胸の内の小さな変化
「その○○は〇〇〇ですか?」
「本当に○○○と言えるのだろうか?」
「?!」な質問に出会う。
普段、疑問にも思わないような事を考え、胸のうちに思いを巡らす。そんな6日間でした。
6日間を終え、様々な設問に対して、自分なりの辞書が出来ている。そして、それは自分が死ぬまで上書き可能なのだと思うと、何だか嬉しくなりました。

「自分で自分なりの辞書を作る」ことは、それをサポートしてくれた周りの存在も忘れてはなりません。安心して自分の心の内に潜ることができたのも、スタッフの方の問いかけや、参加者の純粋な好奇心や見守りがあってこそだったのではないかと思います。

それは今回アズワンコミュニティで暮らしている方のお話からもうかがえた様に、このセミナーはアズワンコミュニティの一つの縮図であるかとも思いました。

大学を出て、小さい子どもと暮らしている時分、「もう大人になったら親しい友達は出来にくくなるのかな?」と思った事がありました。
自分がやりたい事をやるようになったり、興味のあるところへ出かけていくようになり、それは杞憂に終わったのだけど、今回「親しい友人どころか、本当に親しい家族のような存在を得る事ができるかも知れない可能性」というものを感じ、何だかドキドキしています。

「セミナーを受けても、私そんなに変わらないだろうな」と予測していた様に、私はそんなに変化していません。ただ、胸の内の小さな変化は確実にある。この小さな変化の種をあきらめずに育てていきたい、と今そう願っています。(兵庫県・女性)



静かな希望が

5泊6日の「アズワンセミナー」に参加してきました。

終えてみて、
わたしたちは、死ぬまで成長できるのかも(たぶん)と、だいぶ楽観的で静かな希望が湧いています。

今回のお休みは新幹線や、特急電車、フェリーの移動が多かったので、読みたかった
「鹿の王」上橋菜穂子著を連れて行ったのですが

アズワンからの帰り道、3巻の、西加奈子さんの解説の一文に目が止まり。

「たとえ病理の種であっても、その種のおかげで生き延びることもある。
まるっきり清らかで透明な身体だけが健康とは限らない。
清濁併せ呑み、善も悪も絶対的な力を持たないところで、わたしたちは『生きて』いる。
世界という大きな場所と自分たちのささやかな『生』の、その営みと複雑さと奇跡を目の当たりにしたとき、わたしはどうしようもなく震えるのだ。」

アズワン然り、
わたしたちは、絶対的な正解や間違いなどないところで生きている。本当は。

「アズワンはすごいですね」
「素晴らしいですね」

訪問者がそんな賛辞の言葉を口にした時の、
コミュニティの方の
「それだけでもないんだけどな〜〜」
というような、困ったような、はにかんだような正直な表情が
わたしは、とても好きだ。

その中に、本当の一瞬を垣間見るような気がして。

焦らず
正直で
探究することをあきらめず
大好きな人たちもいれば

何とか大丈夫なのだ。(きっと!)

(NさんのFBから転載させて頂きました)



6日目にアズワン鈴鹿コミュニティを見学中、おふくろさん弁当で


コミュニティの人たちと懇談

育っていくもの

日常の喧騒から離れて、心静かに安らかになって、普段使わない頭のどこかを使っての探究会でした。「ゼロ」地点に立って、「実際はどうだろう」と探る連続の毎日。
心のどこかに、本当は元々眠っていた小さな種を発見したのかもしれません。芽を出して、葉を広げ茎を伸ばし、やがて花開くよう、育っていくことを願っています。(文・いわた)

次回のアズワンセミナーは9月16日(土)~21日(木)>>>>>詳しくはHPへ
- | trackbacks (0)

Trackbacks