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延長してもらいたいほど楽しかったアズワンセミナー

7月15日から20日で、サイエンズスクールJapan主催のアズワンセミナーが開かれた。
参加者の一人竹中正剛(41歳)さんにアズワンセミナーの感想をインタビューした。
竹中さんはアズワン鈴鹿コミュニティに、サイエンズスクールのコース参加のため6月30日から2か月にわたって家族で滞在している。
竹中さんは福岡県福岡市在住で自然食品店に勤務している。

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自分のやりたいことを求め続けて

「前もって言っときますけど僕しゃべらないですよ」
そんな前置きで始まったインタビューだった。
というのも竹中さんは子供時代からあまり社交的ではなく、考えることは好きだったけど、人と会話することはあまり好きではなかった。
大学では理系的な発想が好きで、物作りがしたいと機械科を専攻した。
ダクトや配管など設備の設計施工の会社に就職するも、四年半勤めて、急に人とかかわりたくなり作業療法士がいいと考えて資格をとるために会社を辞める。夜間学校に通うが自分がやりたいのは整体師だと思い民間の整体師の資格をとる。
そのころ奥さんの高子さんと結婚して、自宅の2階で奥さんはネットショップ、1階で竹中さんが整体をという生活が始まる。
奥さんの扱っていた商品は大手ネットショップで1位になるほどの売り上げだったが、大手メイカーが参入してきて価格競争が激しくなり仕事とプライベートのオンオフがない生活に。これでは体が持たないと現在の自然食品の会社に入る。
そこで、環境とか持続可能な社会という世界と深くかかわるようになる。

「どうしたら人と人がケンカにならない関係になるだろうかといろいろ考えているうちに、アズワンに出会った。最初は敬遠してたけど、よくよく聞くと自分のやりたいことだと思って関心を寄せるようになったんです」

鈴鹿に行きたくても仕事が忙しい。しかし先に奥さんは今年の3月にアズワンセミナーを受講して「すごく良かった」とニコニコして帰ってきた。
「奥さんがアズワン留学したいと言い出し、それはそうしてもらおうと思ってたんですけど、自分には留学は無理だなとあきらめてたんです。ところがちょうどリウマチが発覚し、会社の社長に理解してもらい休みをもらって自分もこっちに来れることになったんです」
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自分の中を観てみると…イライラの原因は?

もともとコミュニティというよりセミナーに関心があった。

「サイエンズスクールの内観コースに入って次にアズワンセミナーという順番が良かった。自分は理系だけど、本も好き。頭の組み立て方が理屈なんですよね。ずっと感情というものを見てこなかったし、見ないようにして来た。自分の感情がよくわからないので、内観のようにジーっとしてるのは辛くないんですけど、自分の感情を観れるのかなぁって思っていた。それでも自分をジーっと観ていったら『不安』という言葉が出てきて、観れないと思っていた感情が観れるな、わかるなと思った。今までぼんやり生きてきたんだなぁ。自分をあまり観ずに流れ作業のようにして生きてきたと思いました」

そのあとあまり間を置かずにアズワンセミナーに参加する。

「テーマに対して自分の中を観る。するとイメージが出てきて、これでいいのかなぁって思って、さらに自分の中を見ていくと、また違うイメージが出てくる。それをずっと繰り返す。人の話を聞いてると、『ああそれもある、それもある』って聞いてたんですけど、本当に最後の方で『あるある』って思ってるのは、こっちが『ある』って思ってることで、そのことと相手の思ってることはちがうっていう。自分がそうだって思ってる『そう』は相手のそれとは別物だということに気づいた。そのことを後で考えていたら、セミナースタッフの1人が『自分の中にないものは探しづらいよね』て言ってたのを思い出して、相手の言った事にイライラするのは、自分の中にある何かがそれに反応して、感情として出てるな。自分の中に相手が言ってることに対して反応できるものがなければイライラしない、ということを体感的に気づいた」

アズワンセミナーは竹中さんにとって、理屈で分かっていることが、体感的に気づく場となったようだ。



羞恥心が外れ、心が解放される

「セミナーはすごく楽しかった。延長したいって言ってたぐらい。それまでの自分は、人としゃべり続けることができなかった。同じことに興味を持ち続けられないんです。いわゆる趣味みたいなことに興味もない。話すネタがないから、人に話しかけたりできず、人と一緒にいる時間がたえられない。だからセミナー中も、1人の時間をつくるために休憩中は散歩に出るだろうなと思っていたのが、最初っから行きたくなくて、誰かとしゃべっていたいなと思っていた。こんなこと初めてだな。楽しもうとしている自分に気づいた」

今までの自分はこうだとしていたことから、新たな自分が見えてくる楽しさ。


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「人の言ってることに興味を持てる。参加者一人ひとりの言ってることが面白くてもっと聞きたいという欲求が止まらなかったですね。
自分でもよくわからないですけど、楽しいということが欲求を加速させた。思いっきり自分を出せた。しゃべることへの羞恥心が外れた。解放されている感じ」

今までの観念が外れると、心が解放されるということだろうか?

「終わるのがすごく、さびしかった。次のコースもすぐ入るんだけど、今のこの空間はそのときだけ。『このメンバーでやる、この楽しさってここで終わっちゃうのかぁ』っていうのがあったんで。終わってフェイスブックでつながって次の日メール打とうと思ったら、もう言葉を選んでいる自分がいて、やっぱりあの空間ってすごいな。その空間ではしゃべっていいんだ。受け入れられているという感じ。以前はしゃべることで受け入れられなくなって人が去っていくというような不安があった。セミナーの間はその辺が解放されたかな。セミナーの中での『実際と自分の考え』っていうのでも、本当はその人じゃないのにその人を作り上げる」

この後竹中さんは自分を知るためのコースに参加し、ここでの暮らしを体験しながら8月末まで滞在する予定。
今後について聞いてみた。

サイエンズをベースにして暮らしていけたらなぁ

「今の段階で思ってるのは、ここでやってることは自分の内側で起こってることを探るってことだと思うんですが、僕がやりたいのは対話なんです。僕の不安の一つに、居心地の善し悪しというのがあるんです。人がイライラしているとその状態をなんとか解放したいんです。人がイライラしていると居心地が悪いから。それを『自分の中で起きてるんでしょ』って言っても解決にならない。イライラするのは自分の中のことだと思うけど、だからといって中をいくら観よう観ようしても解決しないこともありますよね。そういうときにどうしたら、解決するのかがいまの課題。共感的コミュニケーションとか取り入れられないかとか考えてます。相手の話を聞ける自分の状態も欲しい。そうするには自分の状態も、よりいい状態でないと聞けないだろうし。自分を知らないと相手のことも観れないとは思うので、自分を知って自分の声も聴いて相手の話も聴けてっていうのが実生活で高確率でできるようになるっていう辺ができるようになればいいな。でもそれは個人ではできないな。心地よさって1人じゃできないから。サイエンズってすごく楽しい。これだけで生活していけたらすごく楽しい。僕の理想だなって。」
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気がつくとあっという間の1時間半。「あまりしゃべらないですよ」と前置きされたのでどうなるかとの心配をよそに、たくさん話を聞かせてもらった。
家族みんなで過ごした2か月がどんなものだったのかまた機会があれば聞かせてもらいたいものだ。
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