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「もっと本心で繋がっていきたい」アズワン筑豊の小鶴さん



「人との関係性をもっと本心で繋がっていきたい!」
そんな思いでアズワンネットワーク筑豊の窓口を務める小鶴厚子さん。
毎月2回、アズワンに触れたことのある仲間で検討会を開いている。また年2回、1泊の合宿を企画して、サイエンズ研究所の人も招いて検討会を開催している。
今回、サイエンズスクールの『人生を知るためのコース』に参加し、その帰り際に、筑豊での活動の様子や、その元になる願いを伺った。

サイエンズやアズワンに触れた人たちが自分の場所で何がやれるのか、それが周囲にどんな変化を与えるのか、アズワンネットワークの願う「争いのない幸せな世界」にどう近づいていけるのか、その可能性を取材できればという思いからだ。

表面的な問題はないが…

厚子さんは夫との二人暮らし。ヨガ教室も開ている。周りには仲の良い友達がいて、いろんな活動やアクションを起こしている。夫婦仲が悪いわけではないし、何かしようというときに集まる仲間もいる。
「表面的には何も問題はないですが、もっと本音で、本心で繋がっていきたいって思う」

サイエンズスクールのコースに参加するようになって2年ほどになる。参加するたびに、外に目がいってる自分に気づくそうだ。気づくことで日常が変わってくるという。
「夫との関係がやさしくなってきている。こうあらねばならない、こうしなきゃっていう固定観念が外れて、素の自分で居られる。相手も、素のその人はどうかなって見れる。夫とだけでなく、周りの友達とも…」
話しの中身が変わってきたと。
「アズワン筑豊で集まると、事柄だけの話で終わらない。他のところでは、事柄で盛り上がって、事柄で終わるんだけど。もっと違うところで話が出来たりする。本音とか、本当はどうしたいか、とか」
そんな本音や本心を出すようになっていくと時に衝突することもあるそうだ。
「それで喧嘩みたいにぶつかり合ったりするけど、それが面白い。アズワンを知らなかったら、あなたはあなた、私は私で、遠慮したりで、そこ止まり。本音で言い合ったりする関係性はなかっただろうな」
と振り返る。

形を作ることより

今回の「人生を知る」コースの中でも「人生で何がしたいか、どんな自分でありたいか」探究したそうだ。
「そこにフォーカスしたら、私は、自分が変わることで観方が変わり、その場その場の出会いによって周りの人たちとも関係性が変わってくるって思った」

筑豊の集まりで、「検討会」をやることが大事だったり、やる事柄になっていないかもテーマにして考えたそうだ。
「やっぱり、自分の周りにいる人たちとの関係性が、より親しく、より近く、楽しくしていきたい、そういうのを私は求めているなって思った」

「アズワン」と聞くと、鈴鹿コミュニティが一つのスタイルのように見えて、コミュニティ作りが目的に思う人もいるかもしれない。その点を厚子さんはこう答える。
「筑豊のメンバーにも、コミュニティを創りたいとか、同じ場所で暮らしたいって思っている人もいる。私は、人と一緒に何かするっていう必要性を感じていない。だから、気持ちの面で繋がったらいいなって思っている」と。
コミュニティづくりは一つの手段だ。形を作ることよりも、人と人がどんな関係を築いていけるかが大事になるだろう。

「気持ちと気持ちが繋がり合って、もっと自分がラクになったり、とらわれているものを剥していけたらって思う」

そういう自分が変わることで周りとの関係性の変化をこう話す。
「ヨガ教室でも、そこの人たちは、アズワンも知らない人だけど、私が変わることで関係性が変わるのを感じる」

そんな自分の拠り所になっているのが、「アズワン筑豊」の集まりと言えるだろうか。



心を発酵させていく場を

仲間3人で初めて参加した「持続可能な社会づくりカレッジ」(アズワン鈴鹿を舞台にした教育プログラム)がすごく楽しかったので報告会を開いて、周りの友達に話をしたそうだ。興味を持った人たちがまたセミナーやカレッジに参加して、仲間の輪が広がったという。

周りには、やはり興味を持つ人もいる。そういう人から、もっと話を聞きたいというリクエストもあるそうだ。そんな人たちとも一緒にやれることを考えていた。

「今度やりたいと思っているのは、本当はどうかなっていう話をする会。サイエンズのコースに来ると心が発酵して、育っていくような感じがある。そういう会をアズワンのことを知らない人たちとも話をしてみたい。みんな、話したかったり、本当の気持ちに気づきたいって思っていると思う。自宅で、発酵カフェぷくぷくとか、呼び方は何でもいいんだけどね」

そういうアイデアも、自分が本当は何をしたいのか、その中身を絶えず確かめながら進んでいる様だ。以前も5か月ほど、そんな場を作ったこともあったが自分の中でやることにとらわれて、「こうしなければ」という思いがキツクなり止めた経験もある。今回は、もっと奥にある気持ちが見えてきて、新しい気持ちになっているという。

アズワン筑豊の月2回の検討会は、朝から夕方まで、お昼は持ち寄りで開いている。テーマは「お金とは」「仕事とは」「トラウマって何」、といったものや、コースに参加した人がいたらその感想を聞いたり、テーマを決めないで気持ちを出し合ったりと、どんな場にしていきたいかも検討しながら進んでいる。

厚子さんの話を聞きながら、「本心で生きられる社会」の気風が、アズワン筑豊からも発酵し醸し出されているように感じた。そんな発酵が各地で起こり、それが社会気風となっていったとき、世界はどう変化していくだろうか。つづく(取材:いわた)

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