連載第四回【アズワンネットワークメンバーの近況】

2021年11月号から連載が始まった【アズワンネットワークメンバーの近況】
各地で活動するネットワークメンバーの今に焦点を当てて、紹介していきたいと思います。今回はその第四回です。

紹介してほしい人や、サイエンズスクールのコースで、一緒だったあの人どうしてるかな? また私の近況をお知らせしたい!など、是非お寄せください。

第四回は、神戸市在住の北道梓さんです。

梓餅つき
↑お正月の餅つき

こんにちは!前回の八重樫信子さんからバトンタッチを受けた北道梓(きたみちあずさ)です。現在アズワン鈴鹿コミュニティに実習プログラム生として約2か月滞在しています。実家は兵庫県神戸市なので、神戸にいるときは、関西アズワンミーティング@垂水に寄せてもらってます。

現在35歳。ここに来るまで、人生思い通りにならず、色々やりつくした挙句行き詰った感じがあった。実際にツアーに参加したのが2020年6月。2021年は、アズワン元年と名付けてもいいくらい、1月からセミナー、コースを受け始め、4~9月はガイアエデュケーション、12月に社会を知るためのコースに参加、というかなり濃い年だったと記憶しています。

え、ちょっとここに来るまでにどんなだったか、知りたいって?しょうがないなぁ、ではあずちゃんの簡単な歴史をちょびっとご紹介。簡単に言うと、外に何かを探し求めて私なりに頑張っていた今までだったかな。

海外大好き♪
10代くらいからか、もう私は海外で生きていくしかない!の思考になっていたかな。こんな窮屈な日本ではやってられない!みたいな。だから20代は中国に就職したり、インドでヨガの先生なれるかな?とか思って行ってみたり、ジャマイカで仕事を3年してみたり。海外だったらもっと自由にやっていける気がする。でも日本(実家)に帰ってくると、全くの無気力状態になって、暗くなってひきこもる。しばらくしてから派遣社員、正社員、やってみるけど、何か違う、て思って辞める。そんな生活を繰り返していて、何か生きづらい感じ。でも何でか自分でもよくわからない。

自然回帰してみる?
30歳の頃、これは、自分個人の問題ではない、社会の問題だ!自然回帰だ、ローカライゼーションだ!と思って、岩手県遠野市に1年間、地元の農家さんのお手伝いや伝統芸能を経験してみる体験をするが、それも何か違った。地元の人にどう思われているかをすごく気にしたりして、全然自分らしさが出せなかった。何となく、コミュニケーション(自分?)に課題がある、って気づいてきたかな。

エコビレッジな世界観に惹かれる
そんな折にオンラインでアズワンやガイアエデュケーションを知るが、まだまだ自分の中の海外思考は抜けず(日本にそんな最先端なことをしている、イケてるコミュニティがあるはずがないと思ってた)。瞑想寺に行ったあと、タイのエコビレッジにてガイアエデュケーション(海外ではEDE:エコビレッジデザインエデュケーションと呼ばれている)を受講、その後もそれを半年間に伸ばしたようなプログラムに参加した。
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オルタナティブな世界に触れてみたけど
今までの社会ではない、新しい持続可能な社会や多様な世界―精神世界や自然、見えない世界との繋がりについての学びや人との出会いは刺激的で、面白い部分も沢山あった。だけど内心はといえば、何か手法のようなものを得ようと必死だった。周りの人は何かコレ!というものがあるように見えて、自分にはそれがない。そういう比較もして、また焦る。

平和って
紛争解決・国際平和にずっと興味があったから、ちょっと勇気を出してイラクのクルディスタンに深層心理学の先生を追いかけて行った。だけど理解したい、という想いはあっても、人の問題?を解決しようとしても、自分にはどうもできないな、というのを実感した。
ここらへんでやっと、自分自身の見方・捉え方・考えに囚われた状態でどこにいこうが何をしようが堂々巡り、というのに気づいてきたかな。それと同時に、探すことややることばかりの自分にかなり疲れてきた。

実家に帰ってきて、タイでもアズワンの話をきいていたし、ホームページを見ると本心の、とか書いてあって。純粋に、いいな、と思う一方、こんなことをストレートに書くなんて、ちょっと怪しい、とか何か抵抗感のようなものが邪魔をして、なかなか行けなかった。コロナになって、10年ぶりの友人から連絡があって、再会。お互いアズワンのこと知ってて、即、行ってみよー!っとなったのが大きかった。実は一人で行ってみる勇気がなかったのです。本心に触れたいのに、見るのが恐かったのかな。

アズワンに出会ってから
そんなこんなでアズワンに出会ってから1年が経った。最近、ようやく言われるようになったのが、「あずちゃん、大分安心してきたんじゃない」である。自分では、今まで安心してない、なんて思ってもみなかった。さみしい、なんて思ってもみなかった。本当はさみしいし、そんなに一人で考えたり頑張ったりしたくないんだ。今まで逆に、よくやってきたな、と思う。安心してなかったから頑張ってきたのかな。

この文章書いてみてって言われた時、自分は特に誰に伝えたいかな、って考えたときに、若い人、って思った。若い人に、そのまま、本心のまま、すぅっと、まっすぐに。そういう願いが私の中にもあるかな、って。自分みたいに、あれやって、これ習得して、これになって、って迷ったり、決めたり、諦めたり、一人でやろうとして回り道しなくていいよ、って伝えたい、ってすごく思った。真っ直ぐにいける人、増やしたい。それで一緒にやりたいな。

何で自分にそういうのが出てくるかな、見えてくるかな、っていうと、ここで生活をしていたり、探究をしている中で人から受けているものがあるかな。その人が願うまま、本心のままあってほしい、のびのびしてほしい。そういう人達に触れているのが大きいな。そんな空気を吸ってるかな。だから今は自分もそういう人になりたいと思っている。頭でどうのこうの、すっごい頑張ってやってきたけど、そうじゃなくてそういう人・社会に触れる、ってこと。そうして気づいたら自分もそうなっている。社会もそうなっている。そういうものから、私は今もここにいさせてもらって実習プログラムをやってると思う。

実習プログラムってどんなん?
ほんで実習プログラムって、どんなん?って?私は午前中、ファームかお弁当屋さんに行って作業をして、職場でランチ、午後は1時間、プログラム生どうしでミーティングがあって、その日あったこと、自分が反応したことなんかを出し合って探究してる。最近は主体性って何だろう、すぅすぅってどんな感じ?自分の原点て何かなぁとか。昨日は、“何で人にどう思われるか気にするかな?実質は何も変わらないのに”だった。夜はダイニングでプログラム生と一緒にごはんを食べる。ブログでその日を振り返って書いてみたり。プチミ、というのを設けてもらって、1時間じっくり、話を一人の人に聴いてもらうこともある。今までもかなり沢山の時間、自分のことを聴いてもらったなぁ。

これから
実習プログラムやってみて、さぁこれから私はどうしたい?って問いは常にあるかな(きかれる)。自分が主体的にどうしたいか。今やっと少しづつ、今までの社会で身に着いたガチガチの考えや、一人でやろうとする無駄な力が緩んできてるところ。それで、本来の人間とは、社会とは、職場でそれを実現しようとしている人たちがどんな中身でやっているのか、そういうのを観察、知ろうとすることができるような状態に落ち着いてきたかな。いまだに昔の自分の変な反応や癖みたいなものは出てくるけど、そっちじゃなくて、自分の本当に行きたい方、願っている方、はっきりさせて、そんな人達の中で進んでいきたい。この文章も、最初はちゃんとしたの書かなきゃ!っていうのが出てきちゃったけど、皆に読んでもらって嬉しいな。
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連載第三回【アズワンネットワークメンバーの近況】

11月号から連載が始まった【アズワンネットワークメンバーの近況】
各地で活動するネットワークメンバーの今に焦点を当てて、紹介していきたいと思います。今回はその第三回です。

紹介してほしい人や、サイエンズスクールのコースで、一緒だったあの人どうしてるかな? また私の近況をお知らせしたい!など、是非お寄せください。

第三回は、盛岡で活動するアズワンネットワークイーハトーブの、八重樫信子さんです。
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岩手ののぶちゃんです。やえちゃんとして覚えている人もいるかな。みなさんお元気ですか~! 私も元気にしています。

アズワンコミュニティーとサイエンズを知り、初めて訪れたのは2017年2月。今も学びに通っています。改めて数えてみると、15回も来てるみたい。はじめは見学だけと思っていたのに、こんなに来るようになったなんて自分でもびっくり~!

その間、コミュニティの人や一緒にコースに入った人とか、たくさんの人と出会いました。その場に共にいて、話を聞いたり聞いてもらったりするだけで、探究の視点が広がったり、深くなったり、大笑いしたり、涙がこみ上げたり…。

毎回、新鮮で面白くて。自分の中身(捉えクセや悪感情、思考パターン等々)に驚いて、時々、「エンドレスだわ…」と気が遠くなることもあるけれど(笑)、自分の願いに向かって生きていきたいと思う気持ちはますますはっきりしてくるので、足と意識がアズワンに向かうようです。

そもそも、なんでこんなに足を運んでいるんだろ。

小さいころから51歳の今までずーーーっと変わらない願いがあったように思います。願うのは「誰もがなかよく楽しく生きている日常(社会)」。人間がニコニコいきいきしている状態。なんで現状はそうなってないの?社会はそうならないの? いつも「?」の問いがあるけれど、それを本当に知る機会に出会えなかった気がします。

人と人がつながり共生できる社会を願って、その「?」を知りたくて、行政の仕事でも、退職後フリーランスになっても、いろんなコトをやってみたけれど、その願いに向かっている感じがしなくて空回りな感じ。そして、心はもやもや、ビクビク、ソワソワ、ガチガチ。って、この自分の状態を知ることができたのも、アズワンに出会ってからです。
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セミナーでの探究を通じて、気持ちを正直に話すことを小さいころから諦めていた自分が浮き彫りに。人に不安やしてほしいことなど、自分の気持ちを話すと、相手を怒らしてしまう、困らせてしまう、言いたいことが伝わらない…そんなことの繰り返しで、諦めていたように思います。気持ちが満たされる「話し合い」を知らない。良好的な関係であればそれでよしとして、表面的な間柄しか知らないんだろうな。

そうそう…フリーランスになって4年間続けているのが「どこでもBOOK」という個人移動図書館。人が「仕事・肩書・役割・年齢」等々をまとわない素の状態で触れ合うと、どんな会話や関係性が生まれるのかなという問いがあって(それらがなければ人は愛を表現するのではないかと思っていて)、それを知りたくて一人で始めたものです。

三輪車に100冊ほど本を載せて、近所の公園で週1回、朝の6:30~9:00ころまで開館します。続けてみて感じているのは、「人は愛を表現したくなっちゃうね。しちゃうよね」ということ。

いきなり家族のいろんな出来事を話しだしたり、過去の自分を話して励ましてくれたり、朝どれ野菜や大切な本をくださったり、自転車を修理しに来てくれたり、楽器を演奏し出したり。特に何も変わらない日常だけど、その場にいる見知らぬ人同士が、笑って、泣いて、心がほかほかして…。毎回現れるそんな光景は、私の願いに触れて響きます。

今は、一人でやっている感じがしなくて、今日はどんな光景になるのかなと足取りも軽くなっていっています。来年も春以降、再開しますので、フェイスブックで見てもらえると嬉しいです。
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近況と言えば、12月末の「自分を見るコース」に参加して、その後コミュニティの人にふれ、日常の暮らしやその人の願い、プロセスなんかを聞きました。
一人・家族単位でがんばる必要がない、隔てのない、警戒のない、委ね合う、満たし合う暮らし。自分の持ち味を発揮していく日々。聞いているだけなのに、身体が緩んで、嬉しく、楽しくなっちゃうんだね。

人間の本来、社会の本来…もっと探究して、その実際を体感していきたいな。そのためにも、自分を見る・知る暮らしを日常化していきたい。来年は、スクールとともに体験プログラムにも参加しながら、みんなに自分の中身を見てもらい、成長していけたらと思っています。

そして岩手盛岡で同じ方向を見ている仲間とも、探究とお互いを知ることを通して親しい間柄になっていけたらと思うし、近くで寄れる東北の人たちとももっと話をしていきたいな。

何か形として現れるのはまだかもしれないけれど、春を待ちながらも根を伸ばし土をほぐし、太陽に向かって芽吹くプロセスを、仲間と一緒にじっくりと味わっていきたいなと思っています。
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パーマカルチャーセンター上籾へ

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【アズワンネットワーク岡山】で活動する皆さんと、パーマカルチャーセンター上籾を訪問しました。
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自然豊かなロケーションの中で、人と自然の調和を実践しながらの、暮らしを試みているカイルさんや、研修生の皆さんにお会いしました。264875324_1718028008406798_8603870140279983269_n.jpg
パーマカルチャーを真剣に伝えながら、この地で根差して活動するホルツヒューター カイルさん。
ともにここまでに道のりを話しをする中で、【アズワンセミナー】に是非参加してみたいとのことで、日程を調整中です。
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皆さん、鈴鹿コミュニティへも行ってみたい、アズワンセミナーに参加してみたいと意欲的で、さっそく上籾スタッフのAcoさんが、アズワン鈴鹿ツアーの申し込みをしてくれました。
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年明けに次は鈴鹿で会えそうで楽しみです。
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増田力也さん 長年活動していた浜松でお話し会を開催! 

2021年の1月に、活動の拠点だった浜松から鈴鹿へ移住した「増田力也さん」が、久しぶりに浜松に戻り、移住後の暮らしや最近の様子も交えて、お話し会を開催しました。

その様子を、増田力也さんがリポートしてくれました。
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11月4日、片山弘子さんと二人で、浜松市尾張町にある「三河屋/コトバコ」さんを訪れました。

お店の運営メンバーで、アズワンネットワークのお仲間でもある
大村智子さんと、今期のガイアエデュケーション同期の今村理沙子さんに迎えられて、来期のガイアエデュケーションや3月に初開催となる「ガイアユース」の説明や、アズワンネットワークの活動紹介をさせてもらいました。

 昼の部と夜の部の2回開催して、昼は社会人の方中心に、夜は理沙子さんの仲間の若い人たちを中心に場を持ちました。
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ガイアエデュケーションやアズワンネットワークのお話もさることながら、少しの時間を使ってのプチ体験で、参加者の皆さんの気持ちも寄って、それぞれに日常の暮らしを振り返りながら、テーマについて思うところを出し合い聞きあう探究の時間を、有意義に感じられているようでした。

 若い人たちは探究の時間を多めにとって、普段の社会活動のサークルでの一コマや、仕事上で思うことなど、日常ではなかなか目が向かない自分の内面や、起こっていることや人をどんなふうに見たり聞いたりしているかな?と楽しみながら、鈴鹿での取り組みにも大いに関心を抱いて、「みんなでツアーに行きたいね」「探究もっとしてみたい」などの声が聞かれました。
 
 私自身の出身地でもあり、鈴鹿移住前にはシェアハウスやカフェを共にやっていた智子さんの新たな場を使ってのお話会でもあり、これからの展開やつながりを楽しみに浜松をあとにしました。
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連載第二回【アズワンネットワークメンバーの近況】

先月から連載が始まった【アズワンネットワークメンバーの近況】
各地で活動するネットワークメンバーの今に焦点を当てて、紹介していきたいと思います。今回はその第二回です。

紹介してほしい人や、サイエンズスクールのコースで、一緒だったあの人どうしてるかな? また私の近況をお知らせしたい!など、是非お寄せください。

第二回は、福岡県北九州市の吉岡和弘さんです。
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●4年の移住の旅
人生まだまだ勉強していこう、挑戦していこうと、4年ほど前、仕事が一段落した機会に、アズワンをもっと研鑽して深めねばと思い、13年続けたFMKITAQの放送「ガイアウインド」を惜しまれつつ終了し、アズワン留学に旅立ちました。
1年ほど毎月のようにサイエンズのコースへ通い、その後残った夢をかなえるべく石垣島に移住。

NPOでサンゴ礁保護と村おこしの仕事をしながら、海や泡盛を楽しみました。
パーマカルチャーガーデンも補助金を獲得して作りました。
アズワンで永く勉強したので、もう大丈夫と思ったが、人間関係で新鮮に大変な苦労をしました。

それで、もう一度1年間アズワンに戻って勉強しました。
それから福岡県の山の中の村で、キャンプ場や古民家ヴィラの運営の仕事をしたが、やはり、人間関係には苦労させられました。
アズワンで学んだことは、1年2年経って、ようやくなるほどと腑に落ちることがひとつならずありました。

すばらしい世界に齎されて生かされている有難さを深く感じるようになりました。
そして学びはずっと続くことでしょう。

●故郷北九州に戻る
アズワンに永住しようかとか、石垣にずっと住もうかと思ったりもしたが、やはり最後は自然も豊かで文化もあり、友人、親戚、母もいる自分のなじんだ故郷で暮らしたいと思い、この7月に帰郷しました。

●コミュニティを
北九州に戻ったら、大好きな美しい海辺(玄界灘)に、そしてやはりみんなで楽しく生きられるコミュニティを作って生きていきたい、そう思いました。
北九州市内でも玄界灘に面したとても美しい岩屋海岸地区周辺に、住む家、シェアハウスに適した物件を何度も訪問して探しましたが見つかりませんでした。

元割烹料亭で、シェアハウスにうってつけの4階建ての建物があり、私が行く少し前まで売りに出されていたそうですが、すでに買い手がついて買われたようでした。

元民宿でうってつけの建物がありましたが、ここも他の人が住んでました。
ということで、この地区に住むのはまた先の夢にということで、元住んでいて仲間も多い、小倉に家を求めて住むことになりました。
こちらも山すそで眺めがよく、緑に囲まれとてもいい環境です。
ネコも喜んでます。

●海辺のコミュニティ
北九州では、自分が先頭に立って何か活動していくということではなく、もういい歳でもあるので、同じような新しい社会作りやオーガニック、エコ、精神世界活動を志す若い人を後ろから支援するようにしてゆきたいと思いました。
自分は自然や農や酒を楽しみながら、勉学を続けながら。

そんな中、北九州オーガニックプロジェクトというものを立ち上げた女性がいるのを知りました。しかも彼女は私が出演したフランス映画「セ・ポシブル」の上映会も主催していました。ということで、早速連絡をとり、会ってみました。

とても芯のある考えもしっかりしている女性(2児の母)で、話はいくら話しても楽しく共感できました。全力で応援することにしました。
話の中で、岩屋海岸の話になり、「先日、ウインドファームの中村社長に挨拶に行ったら、岩屋海岸で、料亭と民宿を買い取り、世界を変えるという意味の『セカエル株式会社』を作り、若い人を集め全員が取締役という会社で、活動を始めたそうです。」と言うではないですか!
「え!」と。
「ひょっとしてその岩屋の料亭は「伊藤屋」ではないですか?」
「たしかそうです。」
「ええー!」
「で、その民宿というのはひょっとして『望海荘』というのではないですか?」
「たしかそうです。」
「ええええーーーー!!」
私がシェアハウスに欲しいなと思っていた2軒はともにウインドファームの中村社長が買ったものでした。

しかも世界をかえる理念の会社を立て、全員取締役で若者を集め、森や海を守って、世界をかえていく活動拠点にして活動を開始したところなんだと!
「なーーーーんと!」

私は速攻で旧知の中村社長に連絡をとって会いに行き、彼のやろうとしていることを聴きました。
私もここの海辺に住んで、シェアハウス作って仲間と楽しく農的暮らしをしたいと思い、伊藤屋と望海荘をあたってたところです、と語りました。
中村社長は「では吉岡さん、私たちの仲間にはいってここで一緒にやっていきませんか。」

「はい。よろしくお願いします。」
ということで、
「吉岡さん。旧伊藤屋に住みたかったら、明日からでもどうぞ住んでいいですよ。」という夢のような夢実現の運びとなりました。
私はここでも、もう先頭走るというのではなく、用務員のように雑用や農園管理をしながら、若者たちの活躍していくのを支援し、海や酒を楽しんでいきたいという生活の夢第1歩が実現スタートしました。

●セカエル―あしたの森と海の学校―
中村社長は永年、有機コーヒーのフェアトレードによる仕入れ販売の他、古くから反原発活動やセバン・スズキを招いて講演会を行ったりエコ活動をしてきた、その世界では有名な方。アズワンにも研修に来たことがあります。
その彼は65歳になったときに、これまで何十年と環境活動やってきても、世界のCO2排出も全く減ってない、環境はちっとも改善されない。そしてあと環境活動できるのももう10年少々だが、このままの延長では、子孫に地球を残せるか、恥ずかしくない人類社会に転換できるか誠に心もとない。このままの延長ではいけない。

そこで、意を決し、恥ずかしながらと、世界を変えるという意味を込めて、セカエル株式会社を立ち上げた。
心ある若者で、賛同する者は取締役にし、全員取締役で、それぞれやりたいことをやる。

ベースには、中村さんが永年やってきた有機コーヒーのフェアトレードの中で知ることとなったアグリフォレスト「森林農法」という、森を守り、再生しながら、コーヒー等の栽培を行うことで地球環境と地域の経済を両立させる思想を基幹にし、日本でも放棄された森林を手に入れ、保全して果樹も栽培してゆくことを進めている。

●キッチンカー(セカエル)
若き女性環境活動家のグレタさんが提唱し世界的活動となっている「フライデー・フォー・フーチャー」の福岡メンバーがセカエルで合宿し、話し合いをしているがその中で出てきたアイデアがキッチンカー。
しかたなくやりたくない仕事をしていて、余った時間で環境活動するのではなく、やりたい仕事をしたい。そしてそれが環境活動になる仕事をしたい。そんな思いから。

キッチンカーを購入し、そこでアグロフォレストの森で育った有機コーヒーを販売し、オーガニックスムージー、クレープ、カレーも商品開発完成しつつあり、それらを販売してビジネスとすると同時に、チラシを一緒に配ったり、包装紙にアグロフォレストやフェアトレードのことを書いたものを使用したりして環境啓発活動を同時に行う。
そういう事業を現在準備中で、すでに第1陣のキッチンカー2台が納車済みです。

●保育園(セカエル)
セカエルは岩屋海岸地区の2つの建物で、「ああしたの森と海の学校」という名前を付けて福島の外で遊べない子供たちを迎え入れて海や自然の中で遊ばせたり、フライデー・フォー・フューチャー福岡のメンバーが合宿したりする場となっている。

更にこれから幼児教育の重要性からモンテッソーリ教育で自然の中でたっぷり遊ばせる保育園を1年以内に作る計画中です。
この保育園構想は、多くの主要メンバーがアズワンに研修に来た「結い村」も同じような思いをもっていて、それでは連携してやっていきましょうという話にもなっています。
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●アグリゾート
セカエルのある若松区でもすぐ近く、車で5分少々のところに近年立ち上げ、とても活発で隆盛している会員制オーガニック共同農園「アグリゾート」がある。

アグリとリゾートを一緒にしようという根幹発想です。
現在一般会員80名、農園キャパがいっぱいなので、それで打ち切ってお断りしていて、ウエイティングの人がたくさんいる。私もそのひとり。ほかに法人会員もいる。私は支援会員というのになっている。
十分コミュニティになっている。
オーガニック農園、そして共同農園というのはこの道の人は多くの人が構想するものですが、なかなかうまくいかない。成功までこぎつけるのはとても少ない。

設立者、責任者は小村さんという男性。
彼の構想力、人柄によるところ大です。
ここには、自然発生的に、学校部、食堂部、栽培部、自然栽培部、ハーブ部、山登り部、メディア部、養蜂部、加工部、、、等たくさんあり、イベントもやりたい人がやってて、しょっちゅう、講演会、ライブ、フェスが行われ、平日でもいつも人がけっこういて、とても楽しい。
月1万円弱の会費で、野菜をいつでも来て勝手に取り放題というのが基本。
地域通貨も発行しています。

みんなで農園、コミュニティを今までもこれからも作っていくというスタンスで、小屋やいくつもの建物が会員のボランティア工事でできていっている。
私も、電気工事ができる人がいないというので、プロの仲間を誘って、ボランティアで照明電気工事をしました。
みなさん、とても楽しくいい雰囲気なのが一番です。
そしてアグリゾートとセカエルとこれから連携してゆくともっとすばらしいものになるのではということで、セカエルがやろうとしている保育園とアグリの学校部とで、一緒にやっていけないかの話が始まっている。

更に中心メンバーが、アズワンを手本として意識してきており、中心メンバーの話ではアズワンのことが非常にしばしば手本、目標として出てきています。
もう、アグリゾートを、アズワン的にということで、「アグワン」と呼ぶようにもなってきています。

●時代は動きを加速させて
以上、私の近況です。
セカエルとアグリゾートそして結い村を連携させて、大きな動きへともっていければと思います。
このような団体の出現をみても、時代は進んでいる、そして加速していると感じます。
これからもっと加速させて、理想の社会の出現を、遅くないうちに見たいものです。
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新しい生き方【次の社会を現実に創り出す】実践者対談

熊本で10周年を迎えた三角エコビレッジ【サイハテ】の坂井勇貴さん・工藤シンクさんと、21年続くアズワン鈴鹿コミュニティの小野雅司さんが、現地熊本の【サイハテ】で初対面
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【坂井勇貴さんコメント】
アズワン鈴鹿コミュニティ×エコビレッジサイハテが知恵を交わす記念すべき時

都会型エココミュニティとして活躍する、創設21年のアズワン鈴鹿コミュニティから 小野 雅司 パイセンを招いて互いの目指す先、それをどうカタチにしていくかを語り合った濃密な1日。

自己の成長と、場づくりと言うと分かりにくいけど、例えるなら〝うちなる平和〟を体現することと、それを可能にする〝思いやりのシステム〟を同時に実践されて来たコトが、すごいと思ったし、めちゃくちゃ共感するコトだらけで学び多い時となりました!

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【工藤シンクさんコメント】
エコビレッジ、オルタナティブライフ界の重鎮にして大先輩、アズワン鈴鹿コミュニティの小野 雅司氏が熊本三角エコビレッジ サイハテに。

なんと深く、軽やかな人だろう。
色々が腑に落ちるような、まるで答えあわせのような、素晴らしいひとときでした。

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若い世代を惹きつけて止まない【三角エコビレッジ サイハテ】と、20年以上研究を続けてきた【アズワン鈴鹿コミュニティ】
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どちらもコミュニティを作ることが目的ではなく、新しい次の社会を机上の夢に終わらせないで現実に創り提案していくこと、社会を変革していくことを実践しています。

【優しい革命】を共に作っていく仲間として、新しい記念すべき一歩を踏み出しました。
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新連載【アズワンネットワークメンバーの近況】

今月から新連載【アズワンネットワークメンバーの近況】と題して、各地で活動するネットワークメンバーの今に焦点を当てて、紹介していきたいと思います。

紹介してほしい人や、サイエンズスクールのコースで、一緒だったあの人どうしてるかな? また私の近況をお知らせしたい!など、是非お寄せください。

第一回は、山梨県北杜市の木村浩昭さんです。
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「自分を知る」 木村浩昭

私は、熊本県で海産物卸問屋を営む父のもとで生まれました。
熊本の大学を卒業後、親には背いて商売の道を歩まず、まちづくりの仕事がしたくて上京しました。

当時まちづくりを学ぶのに専門学校の環境デザイン科の夜学に通おうと思い、昼間は家具制作会社のバイトを始めましたが、そのまま丁稚小僧に入り家具職人になってしまいました。

その後、店舗やマンンションの内装工事を手がけ、平成元年に今の山梨県北杜市小淵沢町の八ヶ岳山麓にログハウスを作る仕事をするために移住しました。
ゆくゆくはこの地に理想のまちづくりをしてみたいという夢がありました。

27才の時に工務店として独立創業、経営も順調に伸び、創業15年で売上4億6千万に達成しました。
そんな折突然の出来事なのですが、雷の直撃を受け死にかけたことがキッカケで、今までの価値観が逆転してしまいました。

経済優先の人間至上主義の考え方から、地球や大地、環境優先の考え方に逆転してしまいました。
今まで家を建てるのに伐採した分以上の木を植えようと思い、突如木の実を拾い、苗木を育て、木を植えることは始めたのです。それが高じて森林再生のNPO法人の設立となり「種から家まで」をスローガンに1次、2次、3次産業を一本化した地産地消の地域循環型6次産業のモデルを構築して、通産省や国交省から助成金を受けるようになりました。

しかし活動を続けるうちに、本当に木を植えることで地球環境が良くなるのか? という壁にあたりました。
何箇所もつぶさに森林の植生調査をするたびに、日本の樹種数の多さには驚かされます。
約100㎡の小さなプロット内で、草木から高木に至るまで360種以上あるのです。ドイツは60種くらい、アマゾンの熱帯雨林に関してはさらに少ないとのことです。
ですから、アマゾンや砂漠した大地に木を植え、再生させることは有効ですが、日本の場合は皆伐しても自ずと元の森に戻る世界的にも希有な地力を持っているのを知ってしまいました。

そこで木を植える活動を一旦停止しました。本気で地球環境を良くするには、まずは人間の自然に対する意識と理解、そして自然との関わり方から変えていくことが先決と思い、先人たちがどのように自然と向き合って生活してきたかを学ぶためにミクロネシア、フィリピン、台湾の先住民族の地を渡り歩き、実際に彼らと共に生活しました。

そして47才の時、日本の森の民、先住民族アイヌの長老との出会いをキッカケに、会社やNPOなど全組織を引退して、更なる探求のため北海道に移り住むことにしました。
結局4年も北海道で暮らすことになりましたが、多くのことをアイヌの長老たちから学びました。
中でも世界中の先住民族の共通点なのですが、とにかくことあるごとに祈ることです。アイヌでは「カムイノミ」と言います。祈りこそが自然の神々と一体化する原点で、人間(アイヌ)の願いが無事に成し遂げられることへの予祝であり、そのための強力な集団意志宣言(誓い)だったのです。その名残が神道として受け継がれていることを知りました。

その後山梨に帰り、神道(古神道)の学びを始めました。
同時に理想のコミュニティーづくりを目指して、塩山市で農場を立上げ、ススキの野原の開墾から始めたり、微生物を使った土壌改良の実験をしたりしましたが、農業でコミュニティーを運営していくのは私のような素人には経済的に厳しいことを体験しました。

そんな折、アズワンコミュニティーの知人を訪ね、アズワンセミナーに連続で参加させて頂き「社会を知るコース」まで受け多くの学びを得ました。

がやはりまだ独自のコミュニティーづくりを諦めきれなくて、次に取り組んだのはデジタル工作機械を使った物作りです。自分たちで使う物を自分たちで生産し、同時に販売して利益を出しコミュニティーを運営していく作戦でしたが、実際に中国製品との価格差を埋めることはできません。
ネットを使った物販にも取り組もうと挑戦しましたが、中々思うようには行きませんでした。

大学時代のまちづくりの夢から始まって、理想のコミュニティーづくりまで30年、今まで色々と探求し、取り組んできましたが、金銭的にも底をつき、今年の6月にそれらの思いを断念しました。
しばらくは、糸の切れたタコ状態でほとんど何も手につかない状態でした。

とりあえずは、目先の現実として家族を養っていくのが先決ですから、セブンイレブンかヤマト運輸でも面接に行こうかと思ってました。
そんなとき、知り合いの工務店の社長から「木村さんは時間を切り売りしたらいけない」と怒られました。
そして、うちで売りたい商品があるのでそれを販売してくれませんかと言われました。
それをやるにあたって、その社長は私に次のような二つのお願いをしました。
(以下、原文)
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木村さんには二つお願いがあります。

ひとつが、「自分の考えが正しいと思わないこと。」
二つ目が、「過去(今日より前)のことは良いことも悪いことも忘れること。」

この二つ心に置いてやってみてください。
心が軽くなり、自由になれます。
そして新しいことを学び、吸収できるようになれます。

私はそう思ってやっています。
間違っているかもしれません。
でも、間違っていたら直せばいいだけですので気楽です。

人を良くしようと思わなくても、自分が良くなれば周りも良くなります。
焦る必要はなく、自分のペースでやるのがベストです。

よろしくお願いします。

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自分を見失い気味だった私は、この言葉に救われました。

今まで私は、森林再生の環境活動をしたり、農場や林業をしようとしたり、コミュニティー運営のために事業を回そうとしたり、自分の周辺をなんとかしなくてはとばかり考えていました。

今それらにこだわらなくなることによって自分がすることは、「自分を探究し、経験し、自分とは何か! を知っていくこと」、それが一番大切なことだったと気づきました。

そうしたら不思議なことに今までうまく行かなくて滞っていたことが、また新たに進み出す奇跡が起き始めました。

今思うと、幸せな社会ができないのは社会の問題とか、教育とか、政治とか、日本の社会構造そのものが少数の意見を抑え込み正しい取り組みにブレーキをかけていると思い込んでいましたが、実はそのブレーキをかけていた張本人は自分自身でした。すなわち、「自発的服従」であり自作自演だったのです。

また、環境活動において地球を救おう!と言ったりしましましたが、実は地球は助けてとは一言もいってないのです。地球誕生以来、惑星の衝突時代は炎の星、全面結氷のときは氷の星、色んな状態にあっても平然と自転を続け太陽系の軌道を逸脱せずに周りつづけています。地球は何があろうとびくともしません。

逆に救うべき対象は人間そのものであり、そのためにはまず人間一人一人が自分を知り、良くなることから始まるのではないでしょうか。

毎日が楽しく面白くなってくると、自然と創造の力が湧いてきて自分の生産性も上がってきます。
それが周囲の経済につながり、自分にお金が帰ってきます。

一人一人が自分らしく本来の姿で生きながらにして経済効果も生まれるとなると、次の新しい社会への希望とヒントが見えてきます。

2019年正月にBS1スペシャルで放映された、「”衝撃の書”が語る人類の未来~ホモ・デウス~」 で、インタビューアーが著者のハラリに向かって、私たち人間が未来に向かってやるべきことは何でしょうか?という質問に対して、

最も大切なことは、自分自身を知ることだと思います。

月並みかもしれませんが、自分が何者であるのかを理解することです。

テクノロジーを追い求めるだけでなく現状に満足する方法を学び、自分の内なる考えを深く理解することに時間を使うべきなのです。

あなたの心はどんな声を発していますか?

あなた以外にあなたを理解できる人は誰もいません。

他の誰もあなたの頭の中をのぞいて見ることはできないのです。

とキッパリと返答したのを今でも明確に記憶してます。
今はその意味が少し分かりかけてきたと同時に、アズワンの「自分を知るコース」にもう一度参加してみようかなと考えている今日この頃です。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

木村浩昭
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若者たち 鈴鹿の里山でキャンプ開催

GEN JAPAN主催ガイアエディケーションに参加した若者たちが中心となって、鈴鹿の里山で【GAIAキャンプ】が開かれました。
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里山でキャンプを張って寝泊まりし、昼間には鈴鹿コミュニティの見学なども織り交ぜ、夜はサイエンズメソッドを使った探究会をしました。
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キャンプに参加した19歳の大学生、環ちゃんが感想をレポートしてくれました。

Gaia Education 2021の仲間と企画したGaia Camp。

作り手・参加者がそれぞれに思いや願いをもって集まる中で、“同じように今の社会に違和感を持っている同世代がいる、安心して本心で生きられる社会を本気で実現しようとしている人がこんなにいる、その安心感に触れてほしい”そう願って私はこのキャンプに参加しました。

1日目、夜の探求の時間。ほーちゃんが涙を流しているのを見て、彼女の隣にひろこさんがいてくれるといいなと思い、相談して場所を変わった。そばにいてくれる人の温かさや安心感があるといいなと思った。りょうさんが「清々した~」と共有し、そこにいるみんなも笑い飛ばしたり清々したりしているのを見て、軽やかな空間だな~と思った。

 2日目、朝の心地よい陽の下で音を鳴らすけんちゃんとおーちゃん、その音を聴く周りのみんな。穏やかな時間だな~と思った。夜の探求の時間、みんなの盛り上がりについていけてない、話を聴けてないと思っていたところで小野さんが話を振ってくれて、みんなにシェアした。みんなの声が聴こえてきて、心地いいな~と思った。

 3日目、振り返りをする中で、キャンプに関わってくれている人、見守ってくれている人が沢山いることを感じた。うれしいなと思った。
 そばにいてくれる人の温かさや安心感、軽やかな空間、穏やかな時間、声が聴こえる心地よさ、人の中で何かができる嬉しさ。“この感覚に触れてほしい”そう願って参加したけれど、 “この感覚に触れていたい”という願いが自分の中にあったんだなと思いました。

 みんなの姿や変化を見ているようで、自分の姿や変化を見ているような感覚。言葉を交わしているようで、言葉ではない何かを共有している感覚。人が寄って、そこに流れが生まれ、繋がっていくような感覚。あたたかくて穏やかで軽やかな場所にいるような心地よい感覚。キャンプで感じた感覚たちを大切にしたいと思いました。(環)
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若い子たちとのキャンプ終了。
今夜のお題は、
本心で生きるとは?
一人一人の素直な気持がみんなの中でどんどん出てきて、いろんな心の制限にみんなが気づいて大笑いになる。
人生にとって本当に大切な問いに向かい合い、自由に何でも出し合うことで、あっという間に一人一人がみんなの中で成長していく。
ともに成長していく。
繋がっていく。
心で感じ合っている。
未来が見えて来る。
テントを打ちつける雨音に時折り声も聞こえない大雨が降ったが、探究が終わる頃には雨も上がった。
日本の夜明けは近い、というか
日本の未来はやばい(笑)
(レポート三木 スタッフで参加)
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【個々で頑張る暮らしから、不安のいらない安心した贈り合いの生き方へ】

【個々で頑張る暮らしから、不安のいらない安心した贈り合いの生き方へ】
<アズワン鈴鹿コミュニティ、200人の仲良い大家族の暮らし方>

10月6日にオンラインでお話し会が開かれました。
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主催したアズワンネットワーク、倭翔輝君からの案内文を紹介します。

【個々で頑張る暮らしから、不安のいらない安心した贈り合いの生き方へ】

個々で頑張る暮らし。
個々でやるのが当然。という意識の状態からかな?

一緒にやってほしいって言えない。ってのもあるかな?
給料や時給で、やることを区分けしちゃった影響もあるかな?

自分のことは自分でやる。相手には干渉しない。自己責任。自分の成果。
いつからそんな寂しい生き方を人はするようになったんだろう。

でもほんとは、人のことが気になって仕方なくて。
ほんとは、人と一緒に居たくて、人に愛情を傾けたいのが本音で…
そんな風に素直に、そのままを表せなくなっちゃっただけで、消そうにも消えない人間としての「欲求」がある。

そして素直になってみたら、案外みんなも同じように思ってて、愛情を贈り、ものを贈り、技術を贈りってしてたら、やっぱりというべきか
相手ももらう側も、うれしくて、贈り返したくなっちゃって。気持ちを、能力を、お金までも贈り合いになっちゃって。
で、気づいたら終わりなき贈り合いの生き方になっていく。

これは夢物語かな?
実現は不可能かな?

ほんとにそうだろうか、まぁやってみよう。ってなった人達がいた。そしてコミュニティ化していった人達がいる。
そんな人達のお話会。

10月6日20時から。
個々で頑張る暮らしから、不安のいらない安心した贈り合いの生き方へ。

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今回は、全国各地から26名の人たちが参加して「贈り合いで営まれるコミュニティ」を通して、本当はどんな暮らしがしたいかな?と一緒に考えていきました。

「子育ても、家族単位でなくコミュニティのようなところで、みんなでできたら安心だと思う」
「お互いが家族のように思い合えるとは、どんな感じなんだろう?また、どうしたら、そういう関係になれるのかな?」
「メリットやデメリット、利害ややることでの繋がりが、日常は多い気がしますが、本当は安心できる繋がりを望んでいるように感じました」

などなど、後半は4班に分かれて感想などをシェアしながら、深め合う時間になりました。

またこれからも、一緒に考えるお話し会を設けていきたいと思います。
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『熊本からの便り』 アズワンセミナーその後

昨年6月のアズワンセミナーに一緒に参加した森岡良子さん。

今でも同じセミナー参加者同士で交流が続いていて、そんな仲間のオンラインの会で、良子さんから「熊本にUターンしてきた娘夫婦と、0歳から150歳のがっこうって場所をつくり始めたよ。」そんな声を聴いて、もう少し詳しくお話を聞かせてもらいたいと思った。
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娘さんご夫婦も2年ほど前にアズワンセミナーに参加されているということで、お名前は伺っていて、アズワンネットワークの事務局でも「元気にやってるかなあ」と話題になった。

 早速、中山真生さんに連絡を取って、オンラインでお話することになり、当日は良子さんが、真生さんたちの住む古民家に寄っての歓談。

「0歳から150歳のがっこう」

良子さんの娘さんの中山真生さん、旦那さんの直之さん。
お子さん二人を連れてUターン。古民家を直しながら、作業する仲間も募ったり、ごはんを一緒に食べたり、この夏はサマースクールを開いたりして、活動を始動しているそうです。

「子どもとか大人とか関係なく、どんな相手からでも、どんなことからも学ぶ素直さと、やさしさを持ち寄って、互いの成長を見守り合うような場になっていったらいいな」と。

 良子さんも「わたしはできること見つけてお手伝いよ~」と言いながら、楽しんでいる様子。
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まだまだ暮らすための家の改修作業が続いていたり、鈴鹿で感じたような、内面を大切にするような仲間とのつながりがつくっていけるか、経済的に成り立たせていくには、、、いろいろ思うことはあるようでしたが、そういうこともルールや目的、常識に縛られることなく、楽しんで作っていけるといいなと思いました。

良子さんとの繋がりで、真生さん直之さんとも知り合い、今後も交流しながらやっていけそうです。
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「誰もが本心で生きられる社会を願って」

各地でつながる仲間が、そのつながりを感じながら、日々の暮らし、活動を展開していくことで、人の内面を大切にする社会のベースができていくように思います。ネットワーク活動の展開がますます楽しみになってきました。
                
レポート:増田力也
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