2ndCSS「社会・人間・心の“豊かさ”を探る」~科学技術の先にあるものとは~《5》





2nd Crossover Study Session (CSS)
「社会・人間・心の“豊かさ”を探る」
~科学技術の先にあるものとは~ 《5》


これまでの記事
第1回 プロローグ
第2回 何のための研究か? 専門化し細分化している現状《1》
第3回 何のための研究か? 専門化し細分化している現状《2》
第4回 何のための研究か? 専門化し細分化している現状《3》


第5回 人間社会にとって必要な研究とその実現とは?《1》

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2ndCSS「社会・人間・心の“豊かさ”を探る」~科学技術の先にあるものとは~《4》



2nd Crossover Study Session (CSS)
「社会・人間・心の“豊かさ”を探る」
~科学技術の先にあるものとは~ 《4》


これまでの記事
第1回 プロローグ
第2回 何のための研究か? 専門化し細分化している現状《1》
第3回 何のための研究か? 専門化し細分化している現状《2》
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2ndCSS「社会・人間・心の“豊かさ”を探る」~科学技術の先にあるものとは~《3》



2nd Crossover Study Session (CSS)
「社会・人間・心の“豊かさ”を探る」
~科学技術の先にあるものとは~ 《3》


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第1回 プロローグ
第2回 何のための研究か? 専門化し細分化している現状《1》
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2ndCSS「社会・人間・心の“豊かさ”を探る」~科学技術の先にあるものとは~《2》





2nd Crossover Study Sseeion (CSS)
「社会・人間・心の“豊かさ”を探る」
~科学技術の先にあるものとは~ 《2》


前回の記事>>>《1》プロローグ

出席者 内藤正明(京都大学名誉教授、滋賀県琵琶湖環境科学研究センターセンター長)
    真保俊幸(ScienZ研究所)
    小野雅司(ScienZ研究所)
    坂井和貴(ScienZ研究所)
    片山弘子(GEN-Japan代表)

1.何のための研究か? 専門化し細分化している現状

現実の問題から乖離していく研究

内藤 もともと私は日本で最初に総合解析という研究の必要性を強調し、 そういう研究組織を創った先駆けだと思います。
 
片山 そうですね、やがて国立環境研究所の総合解析部として、 地球​温暖化を防止するためのシミュレーションなど国際的に影響力を持ち、現在は東近江でも生かされていますね。

内藤 創設​した​当時は、「何だそれは?」という反応でしたけど、 今では総合解析という言葉はいろんな場面で使われますね。現実の問題を本気で扱おうとしたら、あらゆる専門分野が関わってこざるをえない。ところが、今の大学でいうと、もともと細分化した研究分野を対象とするわけでしょ。それで“何とか経済学”の“なんとか分野の専門”だとかね。そして若い人は“その分断された狭い分野”に入って、その中でずーっとやって、またそこで偉くなっていくわけだから、世の中の現実とは直接は関係ないんですよね。

現実に何が問題かは関係なく、~~研究なんて言ってますが、それに合った論文を書いて、教授になるけど、実際に日常起きている出来事と関係ないことが多い。そこで誰もやってない研究して教授になったというわけですね。外の人は、偉い学者が学会という特殊部落で活躍しているということが分からないし、肩書に弱いですけどね。

小野 なるほどね、そういう構造になっているんですね。


内藤正明さん
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2ndCSS「社会・人間・心の“豊かさ”を探る」~科学技術の先にあるものとは~《1》




2nd Crossover Study Sseeion (CSS)
「社会・人間・心の“豊かさ”を探る」
~科学技術の先にあるものとは~ 《1》


◆プロローグ 

2ndCSSには、内藤正明さんが駆けつけて来てくれた。
(内藤さんについてのプロフィールはこちらを参照>>>http://www.kiess.org/about/naito//CSSについては1stプロローグを参照>>>http://www.scien-z.org/sb02/log/eid611.html
京都大学名誉教授でもあり、現在は滋賀県琵琶湖環境科学研究センターのセンター長を務めている内藤さんは、アズワンネットワークの良き理解者であり、鈴鹿コミュニティのコミュニティセンターとなっている鈴鹿カルチャーステーションの起ち上げには、立案から尽力していただいた。学者研究者としては、エクハルト・ハーン博士とともに、第一号の協力者とも言える。

今回CSSに先立ち、この4月より開校された「サイエンズアカデミー」を見学してもらい、若き研究者の卵でもあるアカデミー生とも懇談会の場を設けさせてもらった。

Study(研究)には、もともと隔てや垣根などない、内藤さんとアカデミー生達も?十歳の歳の差を超え、時が過ぎるのを忘れて語り合った。

その中で、最後に内藤さんがアカデミー生達に、二つの課題を投げかけた。

健全な社会をつくるための二つの課題

一つは『人にとって社会にとって「科学技術の役割」とは何か?』です。これまで技術は無条件に人の役に立つものという認識で仕事をしてきました。ところが、どんなに技術的に優れているといわれるものでも、公害などを引き起こしてきました。技術者は技術的に優れていることだけを考えて開発してきましたが、それが本当に社会にとって有用かどうかを明確に意識して開発してきませんでした。しかも、社会といっても、“誰にとってどのように役立つか”をきちんと考えてはこなかったし、いまもそうではありません。そのことをこれからはどう考えるかが、大きな課題です。

もう一つは、『社会的弱者を切り捨ててはいけないのは何故か?』という課題です。一昨年でしたか、相模原で一つの事件が起きました。知的障害者福祉施設に、元施設職員の26歳の男性が侵入し、所持していた刃物で入所者19人を刺殺し、入所者・職員計26人に重軽傷を負わせた大量殺人事件です。そして、彼は、「障碍者は社会的なお荷物で、生きるに値しない命だ」というようなことを言い、ネット上などでもこの意見には賛同する人が多かったと聞いています。

知的障碍者や身体的障碍者など社会的な弱者は、「社会的に有用か」という今までの価値観からすれば、必要のない存在なのかもしれません。

では、そういう彼らも共に生きていく社会の基調となる価値観や、考え方はいったい何なんでしょうか?

ここで、若い皆さんへの問いです。この二つは現代の大きな課題で、これからの社会を“健全(この定義もまた難しいテーマ)”なものとしていくためには、この答えを皆で考えておくことがどうしても必要でしょう。なお、この二つの命題は、実は異なるようですが、根っこのところで繋がっていることに気付くでしょう。

この問題提起に対して、皆さんと答えを求めて議論していくのが、この講座の最終目的です。
(つづく)

この記事は、これから連載でお届けします。次回以降お楽しみに!
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1st CSS 3「人が学び育つ環境とは?」



 写真右:小野雅司(サイエンズ研究所 一般財団法人アズワン財団代表)

【Second half】
“人が学び育つ環境とは?”

 後半は、サイエンズ研究所の小野雅司さんより、2018年4月開校のサイエンズアカデミーについての紹介があり、「人が学び、育つ」とはどういうことか?についてがテーマとなった。
 サイエンズアカデミーと小野さんの研究活動については以下を参照。
http://as-one.main.jp/zaidan/HP/index.html
http://as-one.main.jp/zaidan/HP/ono.html
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1st CSS 2「なぜ、今家族農業か?」




 関根佳恵(愛知学院大学経済学部准教授、SSFNJ呼びかけ人代表)

【First half】
“なぜ、今家族農業か?”
“世界の農業生産量の8割は小規模農業、家族農業が占めている”



 前半は、関根さんが研究されている農業経済の中から、小規模農業、家族農業についての現状や課題を出してもらい、セッションが展開された。
関根さんの研究活動について、詳しくは以下を参考に。
https://www.sffnj.net/
https://www.sffnj.net/study-guide
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サイエンズ研究所によるCrossover Study Session①プロローグ



 人と社会の本質を研究する<サイエンズ研究所>の主催によるCSS(Crossover Study Session 新しきを創造する 垣根を超えた 研究セッション)が始まりました。研究分野の異なる研究者と語り合い、それぞれのテーマを投げかけ合いながらその本質に迫っていくというセッション。
 その第1回にお迎えしたのは、愛知学院大学経済学部の関根佳恵准教授です。サイエンズ研究所メンバーとのエキサイティングな様子を坂井和貴氏が報告しています。ここに3回に渡って紹介します。

 1  プロローグ(2018/3/29)
 2 「なぜ、今家族農業か?」(2018/3/30公開)
 3 「人が学び育つ環境とは?」(2018/3/31公開)


1 プロローグ

CSS(Crossover Study Session 新しきを創造する 垣根を超えた 研究セッション)始まる。

Body and soul are not two different things, but only two different ways of perceiving the same things. Similarly, physics and psychology are only different attempts to link our experiences together by way of systematic thought.
体と心は別のものではない。同じものを二つの違った方法で見ているにすぎない。
同様に、物理学と心理学は私たちの経験を一緒につなぐ系統立った思考による違った試みにすぎない。

これは、20世紀を代表する科学者、かのアインシュタインが語ったとされる言葉だ。
サイエンズ研究所は、3年間の準備期間も含めると、17年以上、「本質を探究し、人と社会の本来の姿を明らかにする」活動を行ってきた。
そして、アズワンネットワーク鈴鹿コミュニティの存在が世の注目を集めるようになった、この数年、多くの学者、研究家、実際家が訪れるようになった。
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