家族のようになった10人
7月15日~20日で、第4回アズワンセミナーが開催されました。参加者とスタッフ合わせて10人が、共に暮らしながら、自分とは、人生とは、幸せとは、社会とは、など、ゼロから探究し、それぞれ何か、新しい発見や気づきを得て、出発していきました。
最終日、研修所の庭に出てきた10人は、何か雰囲気がいい。
和気あいあいとした様子で、年配者にも愛称で呼び合い、親しい家族のよう。
世界を飛び回っているという参加者の男性がこの日の別れを
「自分の肉体の一部が剥ぎ取れていくような寂しさを感じた。
この10人は、世界の誰よりもぼくのことを知っている人たちだ」
と語っていました。そんな親密な時間を過ごしたようです。
出発日に受講してみての感想を聞いてみました。
あら~なんだ~
「私の場合、第一印象で、この人はこういう人だ、とか、人に対して苦手意識を持ってしまい、一度決めると変わることはないんだけど、今回ここでは、私の見るその人の見え方が変わって、全然違った。自分とは違う人だと思っていた人とも共感できたり、とても身近に感じられました」(女性)
「“実際の自分”と“思っている自分”って何だろう?
途中、しんどくてしくしく泣いていたんだけど、泣いている自分って何だろう?って思った。そして、なんだーって、力が抜けた。
悩みも、悩みって何だろう?って感じになった。
人が自分に対して思っていること、自分が自分に対して思っていることがある。こんな自分じゃダメだって。でも、それ、どちらも認識と認識なんだよなあ。
それに気づいて、あら~、なんだ~、みたいな感じになった。
自分が勝手に物語を作って、結末で私は傷ついて、悲劇のヒロインを演じてしまう。そこにちょっと気づきだしたところ」(女性)

劇的な変化が
「天動説から地動説に変わったというか。自分がサングラスを掛けて物を見ていたことに気付けたというか。今まで、こうだと思っていたものがあって、それがガラガラと崩れた。その衝撃が大きかった。劇的に変わりました。今、どうしようかなっていう状態です。
自分の中にしっかり立っていた環境という柱、正しいという判断基準があった。まず自分とはこういう人だというのがあった。それが思い込みというものだと気づいて、崩れた」(男性)
その柱がなくなり、どうしよう、と困った様子はなく、ゼロ地点に立ったような清々しい気持ちで話してくれました。
「社会の営みをシンプルに考えらえた。その一歩のヒントを得たような気がする」(男性)
「日常でやっていること、簡単に済ませていること、その奥深さに気づいた。会話でも、考えることでも、すごく表面的なことしかしてないんだなって。人の話を聞いているんだけど、本当は自分の反応をみてるのかな。その自分の中の反応に対して、答えていることに気付いたところ」(男性)

スタッフの中島ツネさん(手前)と永野さん
セミナーのヒミツ?
自分の思い込みに気づくことによって、気持ちが晴れたり、気がラクになったりします。それは思い込みやキメツケが自分を縛っているからでしょうね。
気づいてもまた知らぬ間に思い込みキメツケを持ってしまい、自分を窮屈にしていることもあります。その繰り返しだったり。
そもそもなぜ、思い込みを持ってしまうのか? その元の元を探究していけたら、そこが明らかになれば心から自由になれるかも…。そこには自分の不安や恐れが原因しているかもしれません。
安心して、自分を開いていける場があることと、本当はどうだろうと探究していくこととは、切っても切れない関係がありそう。その両輪があって進んでいける。アズワンセミナーの秘密がそこにありそう。(取材・いわた)
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