「循環共生とは何か」講座はじまる その①

~鈴鹿を循環共生型コミュニティに~
内藤講座
地球温暖化といった国際的な問題に、私たちに何が出来るだろう、と動き出した鈴鹿での活動。昨年11月にはシンポジウムを開催し「鈴鹿を循環共生型コミュニティに」とスタートを切った。そして早くもその実現に向けた活動が始まっている。
アズワン㈱の農業部門スタートがその筆頭であろうか。農地も更に広げつつ、若者たちが次々と参集している。また、アズワン㈱不動産部門では、現在「エコ型住宅」の建設が進行している。設計はシンポジウムに集った研究者の提案が盛り込まれている。

そして、2月12日、内藤正明氏(滋賀県琵琶湖環境科学研究センター長・KIESS代表理事)をお迎えして3回シリーズの講座が行われた。テーマは「循環共生とは何か」。ちまたに「循環」とか「共生」という言葉が使われてはいるが、その根本の理解を深め、地域社会づくりに役立てようというものだ。
この企画も、「鈴鹿カルチャーステーション」(略称SCS)主催によるもので、やはりシンポジウムで提案された構想の一つが、一歩を踏み出したともいえよう。

さて、今回の講座の様子をレポートしていきたいと思うが、私(記者)にとって、とても興味深く、何か新しい動きや実践が生まれそうな予感があった。その内容を私見を交えながら何回かに分けて報告したいと思う。

何かが始まる予感
最初に注目したのが、集まった出席者の顔ぶれだ。簡単に紹介しよう。
まず、講師の内藤氏をはじめとする環境問題の研究者グループKIESS(HPはこちら)の面々。各地自治体・研究機関や団体と共に持続可能な社会づくりの提案をしている。
次に、鈴鹿市の市議会議員さん。「学校給食を地元の農産物で」と運動をしている。すでにお米に関しては実現しており、今からは、野菜を地元産のもので、と手がけている。
その一翼を担おうというアズワン㈱農業部門メンバー。そして循環共生の町づくりに農業と地域を結ぼうという「おふくろさん弁当」の店長。
現在建設中の「エコ型ハウス」の建築設計士と建設業者。施主のアズワン㈱経営者。
これらの実践を地域で支えようという鈴鹿コミュニティーのメンバー。更に、新しいコミュニティと人間の本質を研究するSCIENZ研究所の所員などだ。
「循環共生」の実現に向けて、見事に役者が揃ったといった感がある。
また、今回は、新しい農業スタイルを学ぼうと訪れた大学生と環境学専攻の大学生もお目見えした。
そのほか、農業者、養豚家、獣医師等々と多彩な顔ぶれの24、5人が相寄った。

前半の内藤氏の問題提起となる講座に始まり、後半では、この面々がそれぞれの立場からの活発な発言が飛び出し、熱気を帯びた。さて、その内容は次号にご期待。(記者=岩田隆
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