韓国の若者達に!

ソウルで11月6~8日に開催された 'Seoul Youth Hub Conference 2013’ は、
世界8ヶ国20団体の先進的な活動家・専門家達が招かれる青年のイベントでした。
カンファレンスのテーマは Reshaping the way we live。
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(写真はクリックすると拡大します)
(カンファレンスの主催団体と招待された活動家・専門家達)

アズワンコミュニティは、コミュニティをテーマにする分科会に招かれました。
(その背景・経過は「11月の韓国の動き」を参照)
その様子を、小野がレポートします。

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(カンファレンスで通訳をやってくれた柳相涌さんと小野)

ユースハブは、若者の就職難、ニート、自殺問題、住宅問題など韓国の抱える問題を、青年自らの力で解決していけるようにという願いの元に、市民活動家出身のソウル市長の後押しで今年から始まった組織です。
今回のカンファレンス(会議)は、ユースハブが初めて手掛ける大きな企画だそうです。

カンファレンスは、以下のようなスケジュールで進行しました。
6日:ソウルシティーホール案内(市長室参観も含む)、歓迎パーティ
7日:基調講演と8つの分科会の紹介。その後、各分科会で講演など
8日:まとめのパネルディスカッション

カンファレンス全体の様子が約5分のビデオにまとめられています。
アズワンコミュニティの講演会の様子は、2:58~3:18(約20秒間)で見れます。

1108 청년허브 컨퍼런스 '삶의 재구성' 사진 스케치영상 from 청년허브 on Vimeo.


アズワンコミュニティの講演会は7日夜7時~10時で開かれました。
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Cafe50という青年の共同組合方式で経営されるカフェを会場に開催されました。そのカフェの主要メンバーがアズワンコミュニティと親密な関係が出来ているウドンサ(青年の共同体)のメンバー達です。
40人の定員でやる予定が、申込み者が多くなり、結局60人を超える講演会になりました。
コミュニティづくりに対する韓国の青年達の意識・熱意の高さを感じました。

講演のテーマは「人の本性に適した社会」。
社会の改善・改良ではなく、人や社会の本質を探りながら、それに適う社会を創ってこそ、本当に持続可能になるのではないかという話をしたいと思いました。
人と人が本当に親しくなることが社会のベースだということから話を始め、親しさで繋がる社会=「やさしい社会」の試みとして、アズワンコミュニティの実際を紹介し、コミュニティを成り立たせる社会システムについて簡単に解説しました。
講演は1時間15分ほどだったので、ほんの触りを紹介・解説したという感じでしたが、参加者の関心は非常に高く、その後の質疑の時間もあっという間に過ぎました。
「人と親しくなるとは?」「崩れない人との関係とは?」「本質を探るとは?」「意思決定機関なしで、どうやって運営されるのか?」「コミュニティの概念がまるで異う!」など・・・中身の濃い、自分の問題意識から来る真剣な問い・意見ばかりでした。
10時~12時の2次会にも30人以上の人が残り、楽しい、充実したひと時になりました。
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(二次会に残った参加者の青年達と)

今回、この講演会を準備してくれたチョさんがこの講演会について簡単にレポートしてくれました。55_n.jpg
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"社会とは人と人との関係であり、社会が良くなるのは、最終的に人々の関係が良くなる"という単純なようですが、決して簡単ではない言葉で話が始まりました。
アズワンコミュニティがどのように仲の良い関係をつくってきて、人と人とが良好な関係なコミュニティがどんな姿なのかを知ることができた時間でした。

韓国には本質的な社会への関心のある青年達がたくさん居るようです。来年2月には鈴鹿へのスタディツアーも企画されています。
この講演をキッカケにどんな展開が生まれてくるのか、楽しみです。

(引き続き、PIESS NETWORK South Korea Now をレポートする予定です)
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