新しい社会の架け橋に―「しあわせの経済フォーラム」で発表〈1〉

 人、地域、自然のつながりを再生し、「生きる目的」と「安心して暮らせる未来」を再発見しようとする「ローカリゼーション」運動。その世界と日本各地の活動家が集まる「しあわせの経済フォーラム2018」が、今年も11月11日に東京・明治学院大学で開催されました。
 フォーラムにはアズワン鈴鹿コミュニティから2人が登壇し、片山弘子さんがその様子をレポートしています。



〈サイエンズアカデミー生の岡田拓樹さん〉

◆「具体的モデルを生み出していきませんか」片山弘子

11月11日しあわせの経済フォーラムに、私と岡田拓樹君が登壇してきました。
会場の明治学院大学白金キャンパスには、朝一番から当日参加を断るほどの勢いで400人余りの参加がありました。高校生も混じった若い人たちが多かったのですが、新しい流れと可能性を感じると同時に、若い世代にとって、私たち以上に「しあわせの経済」への純粋な欲求があることが見えてきました。

辻信一さんからヘレナさんのメッセージの紹介に続いて、「私たちは、人間性を蝕む、お金優先の社会システムや価値観に心が占領されているのではないか。地球温暖化が進行し生存基盤さえ人間は破壊しつつある。その解決には、しあわせの経済をそれぞれ各地に生み出す、ローカリゼーションを実現すること」という強いメッセージで一日が始まりました。


〈片山弘子さん〉

最初にイギリスのJay Tomptさんが、トットネスで始めたREconomyの経過を紹介し、私はコメンテイターとして登壇しました。

「人には未知のものに向けた強い好奇心があること、それをテコにつながりを足元に回復する具体的な経済社会モデルが一つ出来るだけで、どれだけ人々を勇気付けるか。互いに信頼を回復すると人はまるで家族のように、お金を介在させないでもよい実態を生み出せる――という事例として、アズワンネットワーク鈴鹿コミュニティーの実践を紹介」しました。

「会場にいる一人一人から、何かすこしでも動きはじめること、そして互いにつながり合うことが、やがて新しいモデルを生み出すことにつながること、トットネスや、アズワンや、メキシコのトセパンのような具体的なモデルをたくさん生み出して行きませんか。」と呼びかけました。
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