イーハトーヴの新しい風 ~健康さに触れる機会

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アズワンネットワーク・イーハトーヴ 吉田直美

10月26日に,自分らしく本心で生きられる社会を体験して、と題して,オンラインお話し会を開催しました。この地域でオンラインお話し会は初めての企画でした。

参加者は12名で,普段から知っているお互いだったので,リラックスして,鈴鹿コミュニティでサイエンズメソッドを学び,体感している3人の体験談を聴いて,質問して,感想を出し合う,そんな時間となりました。

お話し会を通じて,人の欲求や本心は、どんなものなのか,知性や知能を働かせるとはどういうことなのか,人が本心で生きるというのはどんな状態なのか,自分を満たして人を満たしたいとか,これから探求していきたいテーマも見えてきたりしました。

お話し会に参加してみて,「サイエンズの学びを進めていきたい」,「自分の内面をもっと見ていきたい」といった希望を持つ参加者もいて,イーハトーヴの地において今後どのようなことをやっていきたいか,考えたいなぁと思いました。
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ブラジルから滞在中の二人に心の軌跡を聴く

ブラジル アズワン・Jaguariunaコミュニティ
写真:箕輪恵吾・佳世夫妻の暮らす、アズワンJaguariunaコミュニティ。

インタビュー :ブラジルから滞在中の二人に心の軌跡を聴く。
~「家族のような親しさ」を知りたくて~


箕輪恵吾さん佳世さん夫妻。ブラジルで、恵吾さんの兄弟やその家族たち20人で1000haのさとうきび畑を経営しながら、共同で暮らしています。

5年前までのオレンジ園の時代は、70人くらいを雇って運営していました。手間も多く「やりこなす感じ」でもあり、従業員同士のいさかいも絶えなかったそうで、オレンジ園を閉めました。近しい関係の人たちで運営できる農業を模索して、今のさとうきび農園に至ったのは、サイエンズスクールに通ったり、日本に訪問・研修するなどの時間を確保したりするためでもありました。
以前からたくさんミーティングを重ねてましたが、「仲良くないんじゃない?」と言われるほど、「なんでも出し合える」からほど遠い、警戒状態。しかし、気を使い合って表面的に仲良くしていることにも、分からなかったお互いでした。

2年前からサイエンズスクールブラジルが本格的に始まり、サイエンズ研究所の小野さんがブラジルに来た際の集中研究会が始まったことで、鈴鹿コミュニティとの交流も増え、全体が進み始めてきている実感があるそうです。
よりコミュニティが、本物になり、お互いに幸せに生きあうためにも、サイエンズスクールに参加しながら研修プログラムに入ろうと、今回は夫婦で日本にやってきました。

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今回の滞在は、暮らしの中で、自分を観る練習、サイエンズメソッドをより知っていく「実感」となる「日常化」に力点を置いてやっています。
安心の中で暮らす鈴鹿の「気風」に触れ、根底から安心している状態を体験している。例えば、コミュニティの食堂で、配膳などせず「座っているだけでいいよ」と言われびっくり。自分の思っている以上に欲求を聴いてもらい、私の「してほしい」を超えるものをもらっている感じ。実家より安心している実感さえある。
何を願ってやっているのだろう? 何をこの人たちは表そうとしているのだろう?
「その場でそこの人になる」ような、どんなときも、どんな場でも主体的であろうとする人たちに触れ、自分たちもそうなっていきたい。

ブラジルで一番やりたいと思っているのは、形はわからないけど、心底安心して暮らせる「社会づくり」。
社会と言っても人のことだし、まずは人と人。いろんな人たちとやっていきたいけど、やっていきたいと願う人たちから。自分たちも含めて育っていく場にしていきたい。
「家族」としてやっていく親しさとはどういうことか、は実感が大切だと思う。体感しないとわからない「やさしい社会」を今体験している。受けたものを自分たちも齎すことができるように。

またここ2年くらいでの鈴鹿コミュニティの変化がすごく大きく感じていて、豊かに育ってきているように思う。
「人が“本物”になった分だけ、“本物”の社会になる」ようにブラジルの自分たちにも波が届いていて、共に成長していってるんだなとも思った。
これからも一緒に歩んでいきたい。
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地球の反対側にも同じように願い、共に学び感じ合える仲間がいるのが、心強いな。「地球上に家族が増えた」のがすごくうれしい。(力也)

インタビュー:増田力也
文章:倭翔輝
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アズワンセミナーにスタッフで参加してみて

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2020年10月18日~24日


参加者には安心してセミナーに集中できるよう過ごしてもらいたいな。
スタッフや、事務局や、食事係、多くの人の意思がある。参加者の意思もある。
事前準備期間から丁寧に一人ずつを知ろうとする。
参加者が少しでも本来の姿に、一つに気づくように願い、共に立ち還りたいと願う。
それらが反応しあって一つの場が表れてくる。
人に触れて満たされて本来が引き出されていく姿が目の前で展開される。
やさしい社会の実践場であるアズワンセミナー。
スタッフ参加してほんと勉強になるな。

初めはなんとなくよそよそしくて、様子を伺いながらのお互い。テーマに沿って互いに言葉に出し合う過程で、参加者の言動に変化が起きてくる。自分の内面に少しづつ向いていく。疲れた感じや、思考停止する感じなど、今の実際の状態も素直に出てくる。日を追うごとに、自分にも人にもどんどん関心が向き始めたり、聞きあおうとする。互いから受けて、応えての中身が、家族のような親しさ、本質的なやさしさに触れて変化していく。心が溶け合ってくる感じ。それぞれの個性が生き生きとしてくる感じ。私も共に変容していく。
人間は素敵だな、面白いなと思う。
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「チェリッシュ」を体験して

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アズワン岡山・総社市 日野進一郎

チェリッシュと言えば、私の青春時代の歌手グループを想い浮かべるが、cherish=「大切にする」というネーミングは幼児たちを育む環境にピッタリだなと思った。関東に住む孫たちとは半年以上逢っていないので久しぶりに幼い子供たちとの楽しい時間だった。
これまで接してきた子供たちとは何かが違うと感じた。本来のこどもは、こうなのだろうな?子どもというより本来の人間と言った方が良いかもしれない。主体的に動いているようだ。おそらく自然に自分の心の求めるままに動いているのだろう。

10 月 21 日~23 日の午前中、チェリッシュを体験させてもらった。
初日、フラワーパークへ。3 歳の男の子と女の子、5 歳の男の子の 3 人と春花ちゃん、彩子さん、純奈さん、郡山さんと私の大人 5 人。午前、午後、夜と、子どもたちと大人の組み合わせも変わっているようで、その時々の状況を臨機応変に受け止めて運営しているように見える。まさに大きな家族!いつも誰かの愛情あふれる眼差しに包まれ、やがて子供たちも自然にそうなるのだろうか。子供たちと一緒に遊ぼうと意気込んでいた私に、彼らは月うわけではなくて、自由に望んだ時にだけ、私に向き合ってくれるように感じた。男の子二人が桜の枯れ枝を奪い合う場面でのこと、純奈さんたちに優しく引き離された 5 歳の子が「もっと大きいのが欲しい」と言った時、満たされない気持ちに答えたい自分を感じた。回転遊具やアスレチック遊具での動きにも眼が離せない。刻々と目まぐるしく変化しスキルアップする様子が伝わってくる。真剣に取り組む姿勢、常に何かに興味深く向き合うのが本来の人間性なのだろうなと感じた。それにしても、このパワーは?何処から溢れてくるのだろう?感覚のセンサー全開、動きのアクセル最大!私には、とても一日は持ちそうもない。半日にしてくれた配慮に感謝。

二日目の朝は「やってみてミィーティング」初体験。昨日 3 歳の女の子がプラスチックチューブの滑り台で、上から砂を撒いて、下で私がその砂を掃き出し、滑り降りてきたその子を抱き上げるといった様子を見ていた純奈さんから「あの子は、あなたとの接点を見つけたかったようだよ」と聞いて、ほっこり暖かくなった。子どもたちだけでなく一緒に行った皆にも、しっかり眼を向けてくれていたのだなあと感激!
雨模様なので玉垣児童センターの屋内運動場へ。5 歳の男の子と女の子は、黒板の下枠に登り、下のマットへのジャンプを繰り返し、窓際に置かれた跳び箱から窓の外へ回り込み、細い水切りの上を注意深く渡り、次の窓へと移り、「見て見て!」と窓ガラスに押し付け、歪んだ顔に私が激しく笑うと益々ノリノリで歪ませる。どんな気持ちなのか、心の中を知りたくなった。マットを敷きならべて、私の子供たちが小さい頃によくやっていた膝にのせてのバク転をやってみた。5 歳の男の子は正面を向いてバク転。女の子は後ろ向きでバク転したいと言う。えっ?戸惑いながらも初めての背面バク転は、すんなり成功!この子の運動能力は?と驚く間もなく次の「見て見て!」は 180°開脚!「凄い!!!」と言うと、ニコッと笑い、こんどは跳び箱の横で立ったままの180°開脚を見せてくれた。この「見て見て!」は何とも自然で心地よかった。

三日目も雨模様で玉垣児童センターへ。けん玉とボールを借りて屋内運動場へ!ワンバウンドキャッチボールでしばらく遊んで、次は黒板の下枠に沿わせボールに回転を加え落ちないようにキャッチボール。けん玉に至っては、予想外の遊び方!玉はカウンターバランスで、軽いおもちゃが浮き上がらないように括りつけ引っ張って走り回る。囚われの無い発想に脱帽!木片ドミノに衝突させたり、高く組み上げた積木タワーを崩したりと活発な動きがあるかと思うと、絵本の中に入り込んでいると思えるような静かに集中する時とかもあり、静と動それぞれが楽しい。心の奥から湧き上がる様々な欲求に素直に自然に反応しているように見える。

指示・禁止・命令の無い、何らかの圧迫や強制の無い状態は、子どもだけでなく大人にも心地よい。「三つ子の魂百まで」とよく言われるが、人生の全般に、より良い環境に身を置くことは重要。サイエンズ研究所で探求された人間性や人間本来の知性や知的欲求・知る喜び、これを学んでいる人たちで営まれるコミュニティー、この中で育まれる子供たち、これは未来への大きな希望であり、夢を現実のものとする希望だ!As One という自然で当たり前で普通の状態を実現する有機的な仕組みの中でも重要な役割を担っているチェリッシュを感じた研修でした。アズワン岡山でも子育て真っ最中の方々も多く、身近なチェリッシュを実現したい。
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ガイアエデュケーションお話し会

119512046_2251241835000459_759756479105751190_n.jpg【ガイアエデュケーションのお話会の紹介】
アズワン鈴鹿コミュニティがメイン会場で、サイエンズメソッドによる話し合いがプログラムの一つともなっている、ユネスコ認証の教育プログラム「ガイアエデュケーション」が、好評のうちに第4期を終えました。
そして、来年開催予定の第5期ガイアエデュケーションに向けて、お話会が始まります。オンラインでの開催ですので、どこからでも参加できます。

内容:4期までの参加者からの感想と現在の活動報告
   ガイアエデュケーションのご案内

10/31(土)10:00~12:00 https://www.facebook.com/events/1571424516399309/
11/1 (日)13:30~15:30 https://www.facebook.com/events/316299246324536/
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