熊本のサイハテエコビレッジからアズワン鈴鹿ツアーに

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熊本のサイハテエコビレッジからアズワン鈴鹿ツアーに
熊本のエコビレッジサイハテの創立者工藤シンクさんとコミュニティマネージャーの坂井勇貴さんが、11月23日(火)から鈴鹿コミュニティを訪れていて、24日(水)まで一泊のアズワン鈴鹿ツアーに参加しました。

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サイハテエコビレッジは、ちょうど創立から10年目を迎えたところで、「老舗」のエコビレッジとしてアズワン鈴鹿コミュニティにずっと関心を持っていて、一度来てみたかったとのことです。

二人ともに、実際に来て触れてみて、初めて腑に落ちたことが多かったようでした。
この間に接したコミュニティの一人一人が、気負うことなく普通に暮らしながら、本気で一つの世界を願い実現しようとしている姿に肌で触れられたことは、とても大きなことだったようです。

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引き続き26日(金)までの2泊3日で、各地からコミュニティづくりの実践家たちが集まっての研究会が開催されています。

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【みんなが自由にしたら、会社は?社会は?どうなるかな?】

11/20(土)オンラインお話し会を開催しました。テーマは
【全員が自由にしたら,会社はどうなる!? 社会はどうなる⁉ 】   
<アズワン鈴鹿コミュニティ、200人の仲良い家族の大実験>
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<お話し会に参加したYさんの感想を紹介します>
つい数年前まで,「みんなが自由にしたら,社会は無秩序になる」と思っていたけど,最近は,「そうならないんじゃないかな」と思い始めていた。

そしてこの間,「全員が自由にしたら,社会はどうなる? 会社はどうなる? 」というオンラインお話し会に参加して,全員が自由に暮らしているコミュニティの実験の様子を聴いたら,無秩序どころか,人の気持ちを大事にしたり,特別な何かをしなくても社会機構が整っていったり,本当に人間らしい暮らしになって行くんだなぁと感じた。それならば,そっちのほうがいいよね。

「自由」とは,そもそもどういう状態なのかというところもあるし,いきなりみんなが本当に自由な状態にはならないとは思うけど,そういうことを志向していきたいなぁと思った。

何より,そういうことを既に実験していて,人間らしい暮らしに向かっているところがあるというのは,それを目指したら実現できるという大きな証左のように思えて心強い。

まずは,本当の自由を知るところからかな。そして,この地で一緒にやっていける仲間もほしいなぁ。


30名以上の方が参加され、みんなで「みんなが自由にして、本当に仲良く仕事をしたり、暮らしていけるの?」と、アズワン鈴鹿コミュニティの実例も交えながら、楽しく未知の世界への道を探す興味がどんどん湧いてきます。

また「続く」という感じで、毎回続けて参加される方も増えてきています。
次回は12月上旬に開催予定です。
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アズワンネットワーク【ウドンサコミュニティ(韓国)】から

韓国の仁川市で、次の社会を創りだそうと活動するコミュニティがあります。
「ウドンサ」という名前のコミュニティです。

【ウドンサ】は日本語で 私たちの(ウリ)町の(ドンネ)人々(サラムヅル)という意味で、韓国の街の中で、人と人が本当に安心して暮らせる間柄に成り合っていこうとしています。

中心となっているメンバーは、日本と韓国を行き来しながらサイエンズスクールのコースへ参加したり、アズワン鈴鹿コミュニティの「サイエンズアカデミー」で暮らしたりしながら学び、韓国でも新しい社会を創りだそうとしています。

今日はそんな、アズワンネットワーク【ウドンサコミュニティ】の様子を紹介します。
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1.ボルウム島でサツマイモを収穫

9月末から10月中旬まではサツマイモ収穫の時期です。 ボルウム島を楽しむにもとてもいい季節です。

町の友達と家族が集まって1年間栽培したサツマイモを収穫しました。 収穫前に雨がたくさん降って土が湿って平年より収穫するのに苦労しました。 耕運機が地面を掘り、サツマイモが力を受けてポキポキと折れることも多かったのです。 ところで今年はなぜか虫の被害が少なくてせめてもの救いです。

ウドサ町の友人だけでなく、家族の知人が集まって仕事をしています。 勿論熱心に働く人もたくさんいます。 「今年はキョンアの知人であるチンジュさんの家族が合流しました。 6歳のユジンはきれいな都市男子なのに、ボルウム島に来るのが好きです。 チンジュさんは食事の準備をしながら子供たちと遊んであげたり、サツマイモを収穫したりするマルチプレイヤーでした。

ユンジャは何も考えずに集中してサツマイモを掘るのが楽しかったとし、最後の溝まで仕上げることができてよかったとし、一緒に働く楽しみを味わったといいます。

これで収穫したサツマイモを知人にお土産に送り、できるだけ量を売るという仕事が残っています。


大人も大人ですが、子供たちは特にボルウム島に入るのが好きです。 ボルウム島では遊びたい場所を探す必要がありません。 どこにでも遊びどころがいっぱいです。 シャベルですくったり、蝶やトンボやサツマイモを掘ったり、唐辛子を採ったりします。 子供たちは自然の中でただ一緒にいるだけで楽しそうです。
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2. ボルウム島に家を建てています。

家作りが大詰めの段階です。 窓を開けてサイディングもして、電気暖房の仕上げなど、ささやかだが多くの重要なことが残っています。 どんどん寒くなって11月の初めまでには終えようとスピードを出しています。

ボルウム島で農業をして、漁をして、キャンプをして過ごして今年で4年目です。 家が2軒もできて来年はもっと気楽に出入りしながら楽しい活動をして行けそうです。
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3. ウドサの子供たちが100日になりました。

ユス、ユンナ、ヨジョン、ソムギョル。 子供たちが順番に100日を迎えました。

ジョンア、ジンソル、ソンヒ、クムジャ。 お母さんたちと子供たちが100日に一緒に写真を撮りました。 ウドンサという大きな家族の中で子どもたちがすくすく育ってほしいです。
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4. バンヤスクール: サイエンズ研究所の真保さんとともに観察プログラムをしています。

バンヤスクールとは、ウドンサで立ち上げた教育プログラムです。20代の若者達がウドンサで、【次の社会】を学んでいます。

バンヤスクール9人のメンバーとスタッフ2人の合わせて11人が、日本のサイエンズ研究所の真保さんとともに観察プログラムを始めました。

バンヤスクールは10月までやるとちょうど1年になります。 見たこと聞いたことが「自分が捉えたこと」という自覚を元に、誰とでもコミュニケーションできる人になりたいという人々が、バンヤスクールに増えてきました。

アズワンミーティング、サイエンズスクールコース、サイエンズの本の輪読会など行ってきた中で、「自覚を身につける上で観察プログラムが有効だろう」と思い、日本のサイエンズ研究所に連絡し実現しました。

最初の時間はサイエンズの目的、観察プログラムの目的などを一緒に検討する時間を持ち、毎週1時間ずつズームして会っています。 メンバーたちは毎朝6時30分に一緒に集まって 1時間位観察をしています.

5週間後にどんな感覚が身につくかを楽しみに、毎日こつこつやっています。
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今は、日本と韓国と行き来が難しい情勢ですが、また自由に行き来ができるようになれば、日本のアズワンコミュニティを見に行きたい、サイエンズを学んだり、サイエンズアカデミーにも入学したいという若者が、韓国でも増えてきているようです。

世界中のみんなと、手を取り合って進んでいきたいです。
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日本にあった!?【小さな宇宙人アミ】の世界

11/7(日)オンラインお話し会
【意見が違うと話し合えなくなった人たちが、大きな仲良い家族になっていくまで】 
<アズワン鈴鹿コミュニティ、200人の本心で生きられる大家族の暮らし>
が開かれました。
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今回は、コミュニティを作り始めても、すぐに意見が食い違うと話し合えなくなったり、一緒にやれなくなった時期を、どの様に乗り越えてきたのか、どこに焦点を当てて、【本当に仲の良い家族のような間柄】になっていったのかを中心に紹介しました。
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少人数に分かれたグループ対話では、各地でコミュニティを作ろうとされている方たちからも、課題や実践事例の話しなどがたくさん出され、また一緒に考えたりと、どのチームも「時間がもっとほしかった」、「ちょうど盛り上がってきたところだったんです」という声があがりました。

はじめて参加された方からは「本で読んだ【小さな宇宙人アミ】の世界が、もう実際にそれも日本で実現されつつあることを知って、本当に驚き嬉しくなりました。」という感想も聞かれました。

次回は、11月中旬に開催予定です。是非ご参加ください。
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先月のオンラインお話会から、アズワン鈴鹿ツアーへ

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先月のオンラインお話会から、3名の方たちがアズワン鈴鹿ツアーへ

10月14日のオンラインアズワンお話会に参加した3名の方たちが、11月6日(土)~7日(日)のアズワンツアーで来られました。

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埼玉からの70代の方たちは、20年前からコミュニティやエコビレッジに関心があり、そのくらいの時から知っていたそうです。最近になり、オンラインお話会に参加して素晴らしい活動になってきていると知って、実際に来てみる気になったそうです。
京都からの女性も、シェア別荘やコレクティブハウスなどのコミュニティづくりを始めたところで、先月のオンラインお話会に参加して、実際に行くことで必ず得られるものがあると感じたそうです。

ツアーを終えてみて、
「ここで過ごして人に触れたりすることで、これからのコミュニティづくりなどに生かしたい、今後も関わりをより深めていきたい。」
「ここで出会った人たちが、みな先駆者にもうすでになっていて、これからがとても楽しみです。」
といった感想を述べられていました。

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新しい生き方【次の社会を現実に創り出す】実践者対談

熊本で10周年を迎えた三角エコビレッジ【サイハテ】の坂井勇貴さん・工藤シンクさんと、21年続くアズワン鈴鹿コミュニティの小野雅司さんが、現地熊本の【サイハテ】で初対面
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【坂井勇貴さんコメント】
アズワン鈴鹿コミュニティ×エコビレッジサイハテが知恵を交わす記念すべき時

都会型エココミュニティとして活躍する、創設21年のアズワン鈴鹿コミュニティから 小野 雅司 パイセンを招いて互いの目指す先、それをどうカタチにしていくかを語り合った濃密な1日。

自己の成長と、場づくりと言うと分かりにくいけど、例えるなら〝うちなる平和〟を体現することと、それを可能にする〝思いやりのシステム〟を同時に実践されて来たコトが、すごいと思ったし、めちゃくちゃ共感するコトだらけで学び多い時となりました!

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【工藤シンクさんコメント】
エコビレッジ、オルタナティブライフ界の重鎮にして大先輩、アズワン鈴鹿コミュニティの小野 雅司氏が熊本三角エコビレッジ サイハテに。

なんと深く、軽やかな人だろう。
色々が腑に落ちるような、まるで答えあわせのような、素晴らしいひとときでした。

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若い世代を惹きつけて止まない【三角エコビレッジ サイハテ】と、20年以上研究を続けてきた【アズワン鈴鹿コミュニティ】
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どちらもコミュニティを作ることが目的ではなく、新しい次の社会を机上の夢に終わらせないで現実に創り提案していくこと、社会を変革していくことを実践しています。

【優しい革命】を共に作っていく仲間として、新しい記念すべき一歩を踏み出しました。
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アズワンネットワークニュースvol.62 11月号

美しく風に舞う木の葉に秋の深まりを感じるこのごろですが、お元気にお過ごしでしょうか。朝夕は、めっきり冷え込むようになり、ひんやりとした空気の流れを感じると、冬の足音が聞こえてくるようです。
そんな中アズワンネットワークでは、今月も世界各地で色々な動きがありました。すべての人と人の間に、争いや対立のない社会を目指し、それを空想に終わらせないで、この世に創り出すことが、アズワンネットワークの目的です。
世界中でともに手を携えて、目的実現に向けて活動する様子の一端を、今月もメールニュースとしてお届けします。一緒に創っていきましょう。
続きはこちらから

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国家公務員の御友さんがアズワン鈴鹿ツアーで来訪

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国家公務員の御友さんがアズワン鈴鹿ツアーで来訪
10月28日(木)から29日(金)にかけて、三木卓さんの紹介でアズワン鈴鹿コミュニティの試みに関心を持たれた、内閣官房まち•ひと•しごと創生本部事務局の御友重希(みとも しげき)さんが、アズワン鈴鹿ツアーで講師として登壇、ミーティングなど参加されました。
若いメンバーの「地方活性化」や「デジタル田園都市」と聞いて描く未来に高い関心を示され、深くて広いミーティングになりました。

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二日間を通して、コミュニティの幅広い年代や役割の人たちに触れて話し合うことを通して、大きな視点での次の社会づくりに向けて、一つの参考にしてもらえたようでした。
特に、仕事の場や子育てをしている中で、本質的で根源的なところから社会づくりを本気でやろうとしている若い世代から感じてもらったことは、とても大きかったようでした。

今回は、三木さんも同行しての来訪でしたが、また電撃的にでも来てみたいとのことで、これからが楽しみです。
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【次の社会創造】 連載第一回  争いのない、気持のままにやさしく生きられる社会へ

次の社会創造 連載第一回
~争いのない、気持のままにやさしく生きられる社会へ~
サイエンズ研究所  小野雅司
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はじめに 新しい世界を求める人達に

宇宙から見る地球は青く美しく輝いて見えます。
元々、国境などあるはずもなく、一つの調和した世界として存在しているようです。

そんな地球の本来の姿のように、人間も、自然と共に、争いのない、気持のままにやさしく生きられる社会ができないものでしょうか。

そんな素朴な願いを、真面目に本気で実現しようと、僕達は2001年からアズワンネットワーク鈴鹿コミュニティという、新しい社会創造の試みに取り組んできました。

理想に向けて研究と試験を重ねながら、今では、赤ちゃんからお年寄りまで、200人近い人達で構成するコミュニティに成長してきました。

規模は小さいですが、社会を創るという試みですから、人間生活全般にわたるテーマすべてに、正面から取り組むことになります。話し合い、人間関係、組織運営、意思決定、会社経営、経済機構、家庭生活、結婚、育児・教育、仕事、芸術、趣味、文化・・・、それらを常識に執われずに、ゼロから見直しながら、理想の方向にいくにはどうあったらいいか? と探りながら、試しながら、進んできました。

そして、そのプロセスはいつも順調に進んできたわけではありません。かつてない、世界で初めての試みですから、手本にするものもなく、手探りで進めることばかりで、多くの誤りや勘違いもあったと思います。未熟な者同士が互いに成長しながらの試みですから、様々な問題が途中で起こり、その都度問題に向き合ってきました。人間関係がうまくいかず離れる人が出たり、話し合えないことが起こったり、経済的に行き詰まることもありました。

このようなコミュニティづくりの20年のプロセスで経験してきたこと、その中で見出してきたこと、実現してきたことは、多くの人達にとっても、とても大事な参考資料・財産になるのではないかと思っています。

それは、これからコミュニティづくりを進めようとする人のみならず、家庭や地域や職場などで、よりよい人間関係を求めている人、心が通い合う話し合いを求める人、ティール組織やホラクラシー組織など新しい組織運営を求める人、新しい意思決定の方法を求めている人、本来の教育や人の育ちを考えたい人、自由な空間を作りたい人、若者が若者らしく、高齢者が高齢者らしくなど、それぞれの人間らしい生き方を求める人、民主主義の混乱を感じ新しい社会運営を模索する人、資本主義の行き詰まりを感じ新しい経済を描きたい人・・・などに、きっと役立つものだと思うのです。

コミュニティづくりを進める中で見えてきた一番大きなことは、コミュニティにおいても、会社運営や活動を進めるにも、すべてにおいて、人間関係が一番大事であるということです。
七五年以上にわたる米国ハーバード大学の「成人発達研究」でも、「幸せな人生は、良い人間関係によって築かれる」と報告されているそうです。
人は人と共に生きていく動物です。人間同士の関係の質が、すべてに暮らしや活動に影響していくのは当然のことだと思います。
コミュニティづくりのプロセスで見えてきた人間関係の問題、そこが良好な関係になっていく鍵なども紹介したいと思っています。これは、すべての人に参考になるのではないかと思います。

僕達の試みも、僕達自身のためにやってきた訳ではありません。僕達の試みから見えてきたもので、生かせるものがあればぜひ使ってもらいたいと思いますし、僕達にできることは何でも提供したいと思っています。もちろん、今回、紹介できるのは、紙面の都合上、また僕の表現能力の制約から、そのほんの一部になってしまいますが。

また、僕達の試みが「正しい」「間違いない」と思っているわけでもないので、これを教えたり、押し付けたりするものでもありません。僕達なりに理想を追求しての試みですので、これを一つの参考資料として、吟味・検討してもらった上で、役立ててもらえると嬉しく思います。




第一章
1.モデルづくりというアプローチ ~自然の理にかなう姿を求めて

現状の世界を見渡してみると、今のコロナ禍はもちろん、環境問題、経済格差、就職難、生きがいのなさ、引きこもり、子育てのしにくさ、人間関係の難しさ、政治の混乱、自殺問題、世界各地の紛争・貧困問題・・・など、様々な問題が、多くの人の努力にもかかわらず解決されないままにあるようです。
それらの問題への対応も急を要することばかりで、その対応・解決に力を注いでいる人達もたくさんいることと思います。それは、とても貴重な取り組みだと思っています。

もう一方で、世界をよくしていくための全く別の角度からのアプローチがあります。つまり、理想の社会のモデルを創るというアプローチです。僕達が20年かけて取り組んできたアズワンネットワーク鈴鹿コミュニティは、この一例になります。


理想の社会と言っても、それぞれが思う理想という意味ではなく、自然界の理にかなう社会という意味です。宇宙自然界は、全てはつながり、単独で存在するものはなく、全ては常に変化しているというのが自然界の理ではないかと考えています。

人も物も、その中で、ひと時、現われ、また次のものに姿を変えながら存在しているようです。人の生き方もまた、この自然界の理にかなって生きることで、すべてと無理なく調和し、楽に快適に満たされて生きられるのではないかと思います。

理にかなわない、無理なことをやっていることから、様々な人間問題、社会問題が生まれているのだと思います。そのような自然の理にかなう社会を、規模は小さくてもモデルとして創ってみようというチャレンジです。そういう社会の中ではじめて、人は自分らしく、気持のままにやさしく生きられるようになるのではないかと思うのです。

今急がれている問題への直接の解決につながるものではない場合が多いので、緊急の課題に取り組んでいる方からは、「夢みたいなことばかり言っている!」「現実の問題はどうするのだ!」とお叱りを受けたりもします。

しかし、僕は一見遠回りのように見えるけど、それらの問題が起こりようのない、それらの問題が消えてなくなるような自然界の理にかなうモデルを創ることができたら、長い目で見たら、社会に大きな進歩をもたらすのではないかと考えています。

それは、次の社会のモデル像を参考資料として提供できることになると考えています。また、コミュニティづくりを進める中で見出されてきた、理想を実現するためのメソッド(サイエンズメソッドと呼んでいます)も誰にでも使ってもらえる方式として提供したいと思っています。



2.平和を求めて戦争をしている!?

僕は学生時代に平和運動に関わっていたことがあります。しかし、平和運動のためにストライキを打ち、デモをしたりする中で、大学当局と喧嘩沙汰に至ることもありました。

また、学生自治会内部の争いもしばしば起きたりもしました。平和を願って、「これは必要だ」「これを何とかしなければいけない」と考えて、皆一生懸命にやっているのに、実際には争いが惹き起こされてしまうのです。敵が生まれてしまうのです。「自分達は何をやっているのか?」と、自己矛盾を感じ、平和運動から身をひくことになりました。

その時感じた疑問点から世の中を見てみると、同質のことがいろんな場面で現れていることに気づきます。
仲良くするためには約束を守ることが大事だとして、約束を守れなかった人を責めて仲が悪くなってしまったりしています。
人間関係を良くしようとして、「みんなのことを考えて行動しよう」と決めて、それをやれない人を責めたり罰したりして、みんなが萎縮してしまい、人間関係が悪くなったり・・・。

素直で正直な子どもに育てたくて、嘘を言う子どもを叱れば叱るほど、子どもは親に怒られることを恐れ嘘をつくようになる・・・・。

社会を良くしようとして規則を設け、規則を守らない人を守らせようと罰を重くすればするほど、社会がだんだん窮屈になってきてしまう・・・・。
例を挙げたらキリがないほどです。

願いは純粋なものなのでしょうが、一生懸命やればやるほど、なぜかそれに逆行することが起こっているようなのです。どうしてこういうことが起きてしまうのでしょう?

この経験から、現実問題に対処するというアプローチの中に、何かが矛盾していることが起き、真の解決に至らないのでは? という問題意識が芽生えてきたのでした。やはり、根本的に原因を探り、心底で願っているものを見出さないと真の解決に至らないのではないか・・・と。

そして、心底で願っていることは、つまりは、自然界の理にかなった姿なのだということは、鈴鹿に移り、研究活動をする中で見えてきた視点です。学生時代から20数年経てからのことになります。

心底の願いに逆行することなく、願い通りに実現されていく、そんな道筋・実例を、僕達の実践例の中から紹介できると嬉しいと思っています。2001年からのコミュニティづくりの中で、僕達も、やはり「平和を求めて戦争している!?」と同様のテーマにぶち当たり、そこを乗り越えていくプロセスで多くの学びがありましたし、今も学び続けています。

この連載を通して、家庭・職場・活動・会社・政治など社会生活全般が根本的に見直され、争いのない、気持のままにやさしく生きられる社会が実現されていく、キッカケになることを願っています。

(次回へ続く)
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新連載【アズワンネットワークメンバーの近況】

今月から新連載【アズワンネットワークメンバーの近況】と題して、各地で活動するネットワークメンバーの今に焦点を当てて、紹介していきたいと思います。

紹介してほしい人や、サイエンズスクールのコースで、一緒だったあの人どうしてるかな? また私の近況をお知らせしたい!など、是非お寄せください。

第一回は、山梨県北杜市の木村浩昭さんです。
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「自分を知る」 木村浩昭

私は、熊本県で海産物卸問屋を営む父のもとで生まれました。
熊本の大学を卒業後、親には背いて商売の道を歩まず、まちづくりの仕事がしたくて上京しました。

当時まちづくりを学ぶのに専門学校の環境デザイン科の夜学に通おうと思い、昼間は家具制作会社のバイトを始めましたが、そのまま丁稚小僧に入り家具職人になってしまいました。

その後、店舗やマンンションの内装工事を手がけ、平成元年に今の山梨県北杜市小淵沢町の八ヶ岳山麓にログハウスを作る仕事をするために移住しました。
ゆくゆくはこの地に理想のまちづくりをしてみたいという夢がありました。

27才の時に工務店として独立創業、経営も順調に伸び、創業15年で売上4億6千万に達成しました。
そんな折突然の出来事なのですが、雷の直撃を受け死にかけたことがキッカケで、今までの価値観が逆転してしまいました。

経済優先の人間至上主義の考え方から、地球や大地、環境優先の考え方に逆転してしまいました。
今まで家を建てるのに伐採した分以上の木を植えようと思い、突如木の実を拾い、苗木を育て、木を植えることは始めたのです。それが高じて森林再生のNPO法人の設立となり「種から家まで」をスローガンに1次、2次、3次産業を一本化した地産地消の地域循環型6次産業のモデルを構築して、通産省や国交省から助成金を受けるようになりました。

しかし活動を続けるうちに、本当に木を植えることで地球環境が良くなるのか? という壁にあたりました。
何箇所もつぶさに森林の植生調査をするたびに、日本の樹種数の多さには驚かされます。
約100㎡の小さなプロット内で、草木から高木に至るまで360種以上あるのです。ドイツは60種くらい、アマゾンの熱帯雨林に関してはさらに少ないとのことです。
ですから、アマゾンや砂漠した大地に木を植え、再生させることは有効ですが、日本の場合は皆伐しても自ずと元の森に戻る世界的にも希有な地力を持っているのを知ってしまいました。

そこで木を植える活動を一旦停止しました。本気で地球環境を良くするには、まずは人間の自然に対する意識と理解、そして自然との関わり方から変えていくことが先決と思い、先人たちがどのように自然と向き合って生活してきたかを学ぶためにミクロネシア、フィリピン、台湾の先住民族の地を渡り歩き、実際に彼らと共に生活しました。

そして47才の時、日本の森の民、先住民族アイヌの長老との出会いをキッカケに、会社やNPOなど全組織を引退して、更なる探求のため北海道に移り住むことにしました。
結局4年も北海道で暮らすことになりましたが、多くのことをアイヌの長老たちから学びました。
中でも世界中の先住民族の共通点なのですが、とにかくことあるごとに祈ることです。アイヌでは「カムイノミ」と言います。祈りこそが自然の神々と一体化する原点で、人間(アイヌ)の願いが無事に成し遂げられることへの予祝であり、そのための強力な集団意志宣言(誓い)だったのです。その名残が神道として受け継がれていることを知りました。

その後山梨に帰り、神道(古神道)の学びを始めました。
同時に理想のコミュニティーづくりを目指して、塩山市で農場を立上げ、ススキの野原の開墾から始めたり、微生物を使った土壌改良の実験をしたりしましたが、農業でコミュニティーを運営していくのは私のような素人には経済的に厳しいことを体験しました。

そんな折、アズワンコミュニティーの知人を訪ね、アズワンセミナーに連続で参加させて頂き「社会を知るコース」まで受け多くの学びを得ました。

がやはりまだ独自のコミュニティーづくりを諦めきれなくて、次に取り組んだのはデジタル工作機械を使った物作りです。自分たちで使う物を自分たちで生産し、同時に販売して利益を出しコミュニティーを運営していく作戦でしたが、実際に中国製品との価格差を埋めることはできません。
ネットを使った物販にも取り組もうと挑戦しましたが、中々思うようには行きませんでした。

大学時代のまちづくりの夢から始まって、理想のコミュニティーづくりまで30年、今まで色々と探求し、取り組んできましたが、金銭的にも底をつき、今年の6月にそれらの思いを断念しました。
しばらくは、糸の切れたタコ状態でほとんど何も手につかない状態でした。

とりあえずは、目先の現実として家族を養っていくのが先決ですから、セブンイレブンかヤマト運輸でも面接に行こうかと思ってました。
そんなとき、知り合いの工務店の社長から「木村さんは時間を切り売りしたらいけない」と怒られました。
そして、うちで売りたい商品があるのでそれを販売してくれませんかと言われました。
それをやるにあたって、その社長は私に次のような二つのお願いをしました。
(以下、原文)
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木村さんには二つお願いがあります。

ひとつが、「自分の考えが正しいと思わないこと。」
二つ目が、「過去(今日より前)のことは良いことも悪いことも忘れること。」

この二つ心に置いてやってみてください。
心が軽くなり、自由になれます。
そして新しいことを学び、吸収できるようになれます。

私はそう思ってやっています。
間違っているかもしれません。
でも、間違っていたら直せばいいだけですので気楽です。

人を良くしようと思わなくても、自分が良くなれば周りも良くなります。
焦る必要はなく、自分のペースでやるのがベストです。

よろしくお願いします。

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自分を見失い気味だった私は、この言葉に救われました。

今まで私は、森林再生の環境活動をしたり、農場や林業をしようとしたり、コミュニティー運営のために事業を回そうとしたり、自分の周辺をなんとかしなくてはとばかり考えていました。

今それらにこだわらなくなることによって自分がすることは、「自分を探究し、経験し、自分とは何か! を知っていくこと」、それが一番大切なことだったと気づきました。

そうしたら不思議なことに今までうまく行かなくて滞っていたことが、また新たに進み出す奇跡が起き始めました。

今思うと、幸せな社会ができないのは社会の問題とか、教育とか、政治とか、日本の社会構造そのものが少数の意見を抑え込み正しい取り組みにブレーキをかけていると思い込んでいましたが、実はそのブレーキをかけていた張本人は自分自身でした。すなわち、「自発的服従」であり自作自演だったのです。

また、環境活動において地球を救おう!と言ったりしましましたが、実は地球は助けてとは一言もいってないのです。地球誕生以来、惑星の衝突時代は炎の星、全面結氷のときは氷の星、色んな状態にあっても平然と自転を続け太陽系の軌道を逸脱せずに周りつづけています。地球は何があろうとびくともしません。

逆に救うべき対象は人間そのものであり、そのためにはまず人間一人一人が自分を知り、良くなることから始まるのではないでしょうか。

毎日が楽しく面白くなってくると、自然と創造の力が湧いてきて自分の生産性も上がってきます。
それが周囲の経済につながり、自分にお金が帰ってきます。

一人一人が自分らしく本来の姿で生きながらにして経済効果も生まれるとなると、次の新しい社会への希望とヒントが見えてきます。

2019年正月にBS1スペシャルで放映された、「”衝撃の書”が語る人類の未来~ホモ・デウス~」 で、インタビューアーが著者のハラリに向かって、私たち人間が未来に向かってやるべきことは何でしょうか?という質問に対して、

最も大切なことは、自分自身を知ることだと思います。

月並みかもしれませんが、自分が何者であるのかを理解することです。

テクノロジーを追い求めるだけでなく現状に満足する方法を学び、自分の内なる考えを深く理解することに時間を使うべきなのです。

あなたの心はどんな声を発していますか?

あなた以外にあなたを理解できる人は誰もいません。

他の誰もあなたの頭の中をのぞいて見ることはできないのです。

とキッパリと返答したのを今でも明確に記憶してます。
今はその意味が少し分かりかけてきたと同時に、アズワンの「自分を知るコース」にもう一度参加してみようかなと考えている今日この頃です。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

木村浩昭
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