連載第8回【アズワンネットワークメンバーの近況】
2021年11月号から連載が始まった【アズワンネットワークメンバーの近況】
各地で活動するネットワークメンバーの今に焦点を当てて、紹介していきたいと思います。今回はその第8回です。
第8回は、兵庫県神戸市在住の井上考史さん(いのじさん)です。
(紹介してほしい人や、サイエンズスクールのコースで、一緒だったあの人どうしてるかな? また私の近況をお知らせしたい!など、是非お寄せください。)
初めまして。
神戸で和楽居(わらい)という ”街中エココミュニティ” をやってるいのじです。
アズワン鈴鹿コミュニティに通い始め6年目になります。
普段は、
賃貸物件(シェアハウス5軒・一戸建て賃貸9軒)の運営や、
地域のお祭り・イベント・話し合いの場作り、
トランジションタウン神戸の活動など携わっています。
最近の趣味は、畑・ギター弾き語り・自転車・海・食べ物探し+収穫かな。
僕の生い立ちをほんの少し。
4歳の頃に、両親が離婚をして、母の実家
神戸市垂水区 で生まれ育ちました。
母は、僕が生まれるよりずっと前、学生時代から
精神疾患 躁鬱 を患っていて、入退院を繰り返していたので、
僕自身はおばあちゃんに育ててもらいました。
大好きなお母さんが、
人のことを責めたり、落ち込んで寝たきりになったり、
気持ちの振れ幅が大きくって、
もっと一緒に過ごしたいのに、どんな風に接していいのか分からない。
好きやけど、 大切に想ってるねんけど。 怖い、、、
そんな複雑な思いを抱えつつ、
おばあちゃんからの愛情をシャワーのように浴びながら、
海辺の町、垂水で育ちました。
知らない世界に触れることが面白くって、
学生時代は、よくバックパッカーしてました。
2007年、そんな僕に転機が訪れます。
おばあちゃんが脳梗塞で緊急入院、
お母さんの躁鬱は激しさを増すばかり。
二人の入院先、老人ホームが見つかり、僕自身の人生を考えるようになったのが
2008年、僕が26歳の時でした。
・二人の入院費、施設代はどうしよう?
・家の維持費もかかってくるぞ。
色々と思案する中、ぶっちゃけお金のために、実家でシェアハウスを始めました。
人と、空間やモノをシェアしながら暮らす事には抵抗もなく、
mixiというSNSや、ブログでシェアメイトを募集することからマイペースに始めました。
そんなこんなで、今年で14年目。
徐々に物件を増やし、今は、一軒家の賃貸物件を14軒をチームで運営しております。
仕事は、DIY、募集、内覧案内、入居後のやりとりなど、多岐にわたります。
衣食住の”住”に関することを主として、
“街中で自給率高めな、自然と人とつながる心地よい暮らし”
“第2のふるさと目指してます”
“海の近くで、安心安全な自然素材(無垢のフローリングと漆喰壁)のおうち”
を提案しながら、地道にシェアハウスを中心とした仲間づくりを続けてきました。
イベントは、
シェアハウスを集う場として、
・住人限定
・繋がりのある仲良しメンバー向け
・地域の通りがかりの人にまで開放されたもの
JRの駅前の広場で、行政・区役所の人と協力をしながら
・町ぐるみの音楽フェス + 手作りマルシェイベント
など、規模、場所、目的は様々。それぞれの運営メンバーで行っています。
ここ最近は、今暮らしてるメンバー & 部屋探し中の方限定のご飯会を
月に1度開催していて、その時間をすごく大切にしてるかな。
全てが手探りで始まったシェアハウス運営。
住人みんなにとっての快適な暮らしとは?
・縛りつけない、でも家が荒れないように、どんなルールを作ったらいいんだろう?
・住人全員でルールを作ったのに、それをやらない人がいると、責め始める空気が生まれる。
・ルールは、快適な暮らしを模索する中で、役立っているのか?
答えのない問いを持ち続けました。
腹を割って話し合えるメンバーとは、
なんでも話せる安心感や、意見が分かれても大丈夫、という安心感は生まれるものの、
いつでも、誰とでも、腹を割った話し合いができる訳ではありませんでした。
気持ちをオープンに表してくれない人に対しては、どうしたらいいのか分からりません。
「何思ってるか言ってくれないと分からんよ! 話し合おうよ。」と責める気持ちが沸いたり、、、
それでもダメなら、諦める。
うーん、でも諦めきれない! だってしんどいし。
他のシェアメイトの暮らしやすさにも影響するし。
いーーーーっつも、
それこそ年中無休で四六時中、1年365日
●どうしたらいいかな?
って考えてました。
そして、2016年にアズワン鈴鹿コミュニティと出会います。
おふくろさん弁当には、ルールや、上司、決まった給料や、束縛するものが一切ない らしい。
「そんな会社、ありえるんかな?」
100名以上が暮らすコミュニティで、財布さえ一つにしている らしい。
「え? それヤバくない?!」
疑心暗鬼だった僕ですが、
実際に行ってみると、2泊3日の合宿で、まさに目からウロコ!
シェアハウス和楽居のブログ
その時の体験記、僕の中での変化はこちらの記事をどうぞ。
【持続可能な社会づくりカレッジ体験記 どうしたらいいかな?→どうしたいかな?】
ここでしか学べない、味わえない、
そんな世界観があるぞ。
しかも、すでにかなり形作られている。
理想を語るだけじゃない。
すでに実現している姿
・お金のいらないお店 ; スペースJOY
・ルール、やらなければいけないこと が一切ない職場 : おふくろさん弁当 & 鈴鹿ファーム
・大人からの圧力が一切ない共同保育の場 ; チェリッシュ & 学び舎
なんで、こんなこと実現するんやろ?
この学びの中から、
地元で活かせる最適な仕組み・方法 を考えだすためのヒントを得たい。
2017〜2018年の間は、鈴鹿からみっちーさんが2ヶ月に1回ペースで、
和楽居オーガニック(シェアハウスのメイン棟)に通い続けてくれて、
一緒に、お話会 & プチ探究会体験 などを企画してきました。
そして、僕自身はサイエンズスクールに通い続けます。
そのうち、あることに気がつきます。
● 遠慮や気兼ねのある人間関係のままだと、
どんなに素晴らしい仕組み・やり方を取り入れても、
限界がある
ということに。
そして
● 自分にも、はっきりとした意思があったんだ。
どうしたらいいか? じゃなくって、
自分は、本当はどうしたいのかな。どうしたかったのかな。
相手は、本当はどうしたいのかな、どうしたかったのかな。
人の言動の背景にある【本当の気持ち】 に目が向くようになりました。
持続可能な社会づくりカレッジや、
サイエンズスクール、
アズワンネットワーク活動合宿 など、
鈴鹿に通い、学びを深めていく度に、
“どうやら、問題(という概念)は、
人それぞれの捉え方でしかない、 らしい”
“問題なんて、実際の世界には存在しない、 らしい”
“なんでも出し合い、聴き合える、親しさがベースにある社会ってどんなんやろう?”
人生をかけて取り組みたいことが
具体的になっていく感じ。
知識として、理解はできても、
できるようになるか?
というと、いやはやこれが簡単じゃない。
日々の暮らしの中で、
自分が世界をどう見ているか。
人のことをどう見ているか。
“人の気持ちをいっちばん大切にした社会の実現”
その目的に適っているかな?
声をかけ合える仲間が少しずつ増えてきてる。
社会の中で身についてきた自分の常識、思考パターンや社会通念etc
一人で、気付き、解放されていくのは
ブッダさんやキリストさん、オショーさんとか、
いわゆる天才・カリスマ的な人じゃないと無理でしょ。
俺みたいな凡人は、
仲間と一緒に気付き合っていく仕組みづくり、
誰でもやれるサイエンズメソッドが向いてるわ。
神戸で地道に仲間作りを実践中。
アズワンセミナーで1週間の合宿を体験したメンバー限定で、
1〜2ヶ月に1度、ミーティングもやってます♪
仲間になってくれる人、熱烈歓迎!
神戸シェアハウス和楽居、
いつでも遊びにきてね。
アズワンネットワークメンバー向けには、
短期宿泊や、割引もあるよー!
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