----------------------------------------------------
「人も物も変化する」
Yさんのブログに触発されて、「人の変化」について考えてみた。

ここへ来て2年半あまり、「ここで暮らしてどんなことを感じてる？」と聞かれた。あらためて考えてみて一番大きいかな、と思ったのは、「人も物も変化する」ということを「本当にそうだなあ」と実感できたこと。



目に見えたり日々感じられるような変化や、長い年月をかけての微々たる変化であっても、人も物も常に変化していて、不変のものはない。あらゆるものは、日々、刻々と変化している。ということを、知識として頭では理解していても、それを自分の中に受け入れ変化とともに生きることとはなっていなかったようだ。

昨日「やろう」と意気揚々としていたことが、今日は興味も関心も薄れやることが億劫になるという「心変わり」はよくあることだ。でもそれは、わがまま、無責任、として周りには受け入れられない。自分でも抑えてしまう。コロコロ変わるのは、良くないことなのだ。今の社会にある契約やルールなどの「約束事」は、お互いを変わらない（変われない）ように縛りあっているみたい。でも、「人は変わるもの」ということは誰もがわかっているがゆえに、物事を進めるために「変わらんといて」とお互いを縛っているように思える。



「約束事」に自分が縛られている（縛っている）と、相手も縛ろうとする。相手の変化に「昨日、やるって言ったのに！」とイライラしたり、それに合わせようと疲れたり、自分の「心変わり」も抑えようとしたりしてしまう。そんな経験を繰り返しながら、その時々の自分の心の動きを見ることで、「人も物も変化する」ということが少しずつ私の人生に入ってきている。周りの変化をそのまま受けとめ、自分の「心変わり」も恥じることなく周りに委ねられる、というように・・・・。



でも、相手の変化を私ひとりで受けとめ、私の変化を相手に委ねる、というのは何か無理がありそうだ。変化するひとりひとりの間ではどこか不安定で、お互いの変化を安心して受けとめ委ねることは難しいように思う。
お互いを、安心して受けとめ委ねられるには・・・・？
きっとそのベースにあるのが、「社会」なんじゃないかな。私たちが織りなす場としての「社会」、そしてそこで生きる私たち。
私の変化も「社会」（の中のあなた）に委ね、あなたの変化もそのまま「社会」（の中の私）が受けとめる。そこには、ひとりとひとりのやり取りを超えた安心感があるように思える。
どんなふうに変わろうと、上でも下でもどこへコロコロと転がろうと受けとめてくれるベース（「社会」）があるというのは、大きな安心につながる。

そして、そんなひとりひとりの変化とともに、「社会」もまた変化していくのだろう。