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おやじの会

65歳~70歳過ぎのおじさん達が集まる「おやじの会」というのがあります。何年も前から毎週のように寄り合うようになりました。夏は川遊びにも行ったり、軽快に生きている初老の親父たち。その様子を宮地さんのブログより紹介します。

宮妻峡
年をとるとはどういうことか?
死に近づいていくこと?
或る人が、老いることは他人の死を見送ることだと書いていて、
ハタとそのことを振り返ってみた。
たしかに、ここ数年、訃報がぼくの周りにはありふれてきた。
そのたび、わが行く末や今生きていることに焦点があたっている。

・・・・・(中略)

老いるとは、表面的な日常の世界からあらたな発見に満ちた子ども子どもした世界への冒険でありたい。
どちらにしろ、いずれ足腰が弱り、他人のお世話になるときもあるかもしれないが、その冒険はより人間らしくなる冒険でありたい。

原文はこちら →→→ 「おやじの会」
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おやじの会というのが、身近な人たちの間である。
65歳から70歳をこえようという、老年期前期の人たちだ。
この夏、みんなで近くの渓谷に行って川遊びをしてきた。
フェースブックにみんなの写真が載った。
その写真には、宮地昌幸も一緒と書いてあった。
実際、ぼくは行っていない。
ぼくと瓜二つの船田さんが満面の笑顔で写っている。
ぼくフェースブックに「いいね」のコメントがいっぱい来た。

宮妻峡

おやじの会の面々は、9月2日、越中八尾のおはら風の盆にいってきた。
8人乗りのワゴン車に全席埋めて、それぞれの念願を果たしたらしい。
すばらしい写真も撮ってきた。




さらに、船田武さんのスケッチ。



「聞いて、聞いて」
風の盆に行こうという前の日、そんな感じで、おやじの会の吉田順ちゃんがいろんな気持ちを聞かせてくれた。

「なんか、最近、みんな軽いんだよね。風の盆に行きたいと言い出したら、こんなにタイミングが合うこともあるのかな、すぐみんなで行くようになちゃって・・・こんなことあるんだね」


「最近、お弁当屋もおもしろい。泉田さんが合宿のコースに参加して、今は金谷君が3日先の四日市の配達に、吉田さんいけないか?って、聞いてきてくれる。若い金谷くんに、そんなこと声かけられて、とてもうれしいんだよね」

「お弁当を届けて、そのあと容器など引取りにいくときがあるけど、いままでと感じがちがうんだよね。きれいに食べてくれているときもあるけど、残っているとき、今はどんなものが残っているか?ってそんなとこに、関心がいくようになってね。それで、すぐどうしたらいいとかにならなくても、そういう情報も大事かなと見えてきてね」

「そういうような気持ちになって、弁当の残りものの整理していると、いままでは臭いというのが鼻についていたけど、それが気にならなくなっているのが不思議なんよ」

「この間、大島さんが来てくれて、頼んでもないのに、フランス映画のCDを持ってきてくれてね。うれしかった。こんど、イタリアに行こうといってくれて、行きたいなあとおもっている」


わが家には、2歳になる前の孫”和(わたる)”がちょくちょく来る。
けっこう、ゴミ箱のなかのものを一つひとつ出して点検する。
点検は新しい世界の発見のよう。
ゴミと見ているぼくの日常とは異なる世界に生きているのだろう。

老いるとは、表面的な日常の世界からあらたな発見に満ちた子ども子どもした世界への冒険でありたい。

どちらにしろ、いずれ足腰が弱り、他人のお世話になるときもあるかもしれないが、その冒険はより人間らしくなる冒険でありたい。

おやじの会は毎週夜、寄っているという。
それも、何年も前から、いろいろ変遷はあってもつづいているという。
近所の子どもたちが、なんとなく寄り合って、遊んでいるようなそんな風情も感じる。

さて、これからどんな日々になるんでしょう。いいなあ。
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