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アズワン探訪 その9 「鈴鹿の里山で遊ぶ」

水城ゆうさんの探訪記 その9は、鈴鹿の里山を散策してみてです。
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アズワン探訪三日目の朝、「すずかの里山」に連れていってもらった。ここは「未来の里山プロジェクト」として、アズワンやトランジションタウン鈴鹿が管理していることになっているが、実際にはこれまで書いてきたとおり、アズワンメンバーのなかで好きな人が好きなようにやっているという感じだ。私たちが行ったときは、鈴木さんが迎えてくれて、説明してくれた。

鈴木さんは学生時代、山岳をやっていたということで、いつかやってみたいと思っていた炭焼きをここではじめた。見ると立派な炭焼き窯だ。
私の子どもの頃は、まだ山に炭焼き小屋があって、炭焼きの人は簡便な小屋と炭焼き窯を作っては山を移動して生活している、という印象があったのだが、すずかの里山の窯は固定式の立派なものだ。



ここで2トン以上の木を使って600キロくらいの炭を作れるということだった。火加減、空気加減、湿度の加減、さまざまことが炭のできあがりに影響する。それがおもしろくて、不思議で、しかたがないらしく、鈴木さんは本当に楽しそうだった。

きのこ栽培もしていた。しいたけの原木がならんでいて、きのこ狩りをさせてもらった。採りたての生しいたけを炭火で焼いて、醤油をたらしていただくのは、絶妙だった。しいたけのほかにもヒラタケやナメコも作っているとのことだった。



奥のほうに行くと、湿地があって、木道ができている。湿地にはガマの穂が立っている。まわりに鳥が多い。トンボもたくさんいる。
山沿いに大きなビワの木があって、花には蜂などの昆虫がたかっていた。柿や柚子が植えられていたり、ここでもさまざまな実験や収穫をおこなっているようだった。



炭焼き窯の横にはメインの広場があって、親子連れなどを受け入れている。
ブランコなどの遊具がある。
「注文を聞かない食堂」という炊事設備があって、カレーなら50人分くらい作れるのだという。



コナラなどのどんぐりの芽出しをしていて、苗を育てて植林する。
自然に芽が出たものもあちこちにたくさんあって、それらもいずれは日当たりのいいところに移植して苗として育てる。
ちいさな芽が出たところには、マークをつけて、踏まれないようにしてあった。

鈴鹿サーキットのすぐ近くで、鈴鹿の市街地からも近く、アクセスがよい。
午前中いっぱい、昼すぎまでここで子どもに返った気分でたっぷり遊ばせてもらった。昼には、木漏れ日の下でおふくろさん弁当をいただいた。



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