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80歳の桜描く80歳の作品に感動

今日はアートスクール講師をしているIwata氏のつぶやきを紹介します。
鈴鹿市美術展の日本画部門・主任審査員をやって感じたことがあり、投稿したそうです。朝日新聞11月16日朝刊「声 Voice」に掲載されました。




1点1点じっくり作品に向き合って見ていた中で、
桜満開の絵を描いた作品に目が留まった。
タイトルは『八十年才』。

それを見ながら、
この作者はきっと80歳なんだろうな。
その年で、この絵を描いているんだろうなあ。
そう想像すると、とても愛おしい絵に思い、
しみじみとしてきた。

そして、その80歳の方に会い話を聞いてみると、
想像したように桜の木もその作者も80歳だった。

絵は、ちょっと古臭いイメージだけど、
逆に言えば歴史を感じるような絵でもある。
『見方次第だなあ』と思う。

審査はなぜするんだろう?
賞に入った作品が、「良い」、
という価値観が着きやすい。
それを学習しやすい。
何か逆行してるかんじがする。

こういう桜の絵が
しみじみといい作品だなあと思った。

(Iwata氏ブログより)
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