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「今、子ども達の遊び場は?」ーー6月はたけで遊ぼう!


TATUO ODAIRA•2017年6月15日

鈴鹿市の街中にある「街の畑公園」で「畑に行こう・畑で食べよう」が6月11日開催されました。月初めの天気予報は雨模様でしたが日が経つにつれ遠退き、当日は畑日和となりました。市内や津市他市からも大勢の子ども達が保護者の手に引かれ60名程が参加されました。スタッフも含めて70人超規模です。

主催は「鈴鹿循環共生パーティー」。「シニアと子どものコラボ」メンバーで流れをつくっています。農場周辺の草刈り、会場設営、受付、受け入れの準備等シニアの「社会参加」「健康生きがいづくり」の場でもあり、農を文化的に取り込む、子どもを主体にした活動として、地域に、特に若いパパママに受け入れられています。



農作物をつくることに触れ、そこは実際たべる空間でもあり、しかも「子ども達が自主的に遊べる場」として定着してきました。貴重なのかもしれません。 3月5日に種ジャガを植え、三か月経ってはれて今日6月11日の「収穫・初食」なのです。 ジャガイモ植えでは、土の中に種ジャガを入れて土をかけました。
土のなかでジャガ芋はどうなっているしょう?

興味津々の子供達 いよいよジャガ芋堀りが始まります。



土からのプレゼント

う~と力を込めて茎を引っ張り上げると、大きなジャガ芋が連なっているのに驚きの連続!
あちこちで新鮮な発見に遭遇して、真剣そのものの収穫です。 パパ、ママも子ども達の一途さに共感です。





子ども達は、土からのプレゼントに真剣そのものであっという間に獲りつくしてしまいました。 「もっとやりたい!私もっとやりたい!」の声。
物足りなかったかも? と思いきや脇には耕耘機がスタンバイ。
子ども達の目はそこに集中。 収穫直後の畝を耕しはじめましたよ。



この間に子ども有志はサツマイモの苗切に温室へ! うわ~っ!温室は暑い! 地面から青い葉っぱが伸びている。 その葉っぱを引っ張ると、柔らかいふかふかの土から苗が離れ種芋ごとごそっと抜けて出てきました。これは面白い。これは面白い。あっちでもこっちでも苗を引っ張っています。「ほら!ママ、パパ見て見て」と、種芋のついた苗を持って得意満面。「このお芋たべられる?」。 ほんとだ、食べられそうなかたちと、それに赤い色もまだ残っているね。



一本一本苗を切り、束ねています。 耕耘した畝にこの苗を植えまーす。
さあ~畝にもどりま~すよ。






今耕したばかりの畝に苗を持った夫々が連なって、どんどん植えていきました。
きっと秋には甘いほくほくのお芋が子どもたちの口に入る事でしょう。





初物をその場で頂く



日除けのもとで昼食。
早速獲りたてのジャガ芋が蒸されて並べられました。 さあ~っそのお味は如何? 一人一人が植えて育った初物をその場で頂くのですから、そりゃもう格別です。畑からも祝ってもらっているようです。
畑公園のキュウリの丸かじりもテーブルに並べられましたよ。



遊びで危険を知る子に育っていく



リヤカー遊びもはじまったようです。 最近ではこの遊びは大人気。ちょっとお目にかかれない風景です。
農場だから砂利道で凸凹が多く子どもの力で引っ張るのはたいへんの様だ。しかしそこは小学高学年の女の子が3~4人で舵をとっている。頼もしいお姉さん達だね。
荷台には3歳くらいから就学前までの男の子が落ちないようにしっかり捕まって乗っている。リヤカーが動き出すと、自分も周囲も動き、顔で風を受け、スピードを感じ、体が揺れるととっさに重心をとる。スリルと面白さを味わっている。
危険のない遊びは面白さに欠けるという。それだけではない。 危険を自分の体が覚えて、遊びで危険を知る子に育っていく。
現在では遠退いた感覚の様です。 こんな現場に、N夫妻スタッフがそっと控え、いつでも飛び出せる用意をして見守っていました。



シニアスタッフは片付け。
また7月も子どもたちとコラボ!
夏の畑公園の最盛期を迎えようとしています。
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