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韓国の活動家たちのスタディツアー



 言葉や文化の違いはあっても通じ合っていく

 3月26日~28日で、韓国から11人の訪問者がありました。皆さん社会活動で、プロフィールには、都市再生支援センター、高麗サイバー大学教授、村共同体チームで市役所の職員、メディア運動家、政党活動家、地域社会研究員、小さな図書館館長、都市と人代表、とあります。
 昨年の韓国での「アズワン」講演会をキッカケに今回のツアーに参加した人もいます。「アズワンコミュニティを直接経験してみたかった」「自分たちの共同体活動に活かしたい」などが動機です。
 ツアーガイドは、アズワンネットワーク韓国のサンヨンさん。滞在中は通訳もしてくれました。その中で言葉の違いによる文化の違いを発見!

 アズワンネットワークでは、人と人との話し合いをとても大切にしています。ツアー中も何度か「話し合い」の場があります。
 この「話し合う」という日本語を韓国語に訳すと「対話」という意味になるそうです。「話し合う」という言葉が韓国にはないんだとか。そこで最近では、「意思疎通」という言葉が代用されていると。韓国の人たちから受けた印象では、対話は、自分の主張や考えを相手に伝えることが目的のようで、相手の話を聞くという観点は薄いようでした。
 日本でも「話し合おう」と言う場合は、相手を説得したり、意見の違いを合意するために行うことがあります。本来の「話し合い」とはどういうものでしょう?

 アズワンでの「話し合い」は、「聴き合い」とも言われています。そういう文化に触れることが出来たかどうか。それでも、ミーティングなどで、自分を振り返り、自分の内面に目を向けた時間はとても新鮮だったようです。

 以下、写真とキャプションでツアーの様子を紹介します。


到着日は歓迎会。

2日目。街のはたけ公園へ、ちょうど桜も見ごろ。


はたけ公園では、地域の人たちがどんなふうに活用しているのか、アズワンファームも周りのお百姓さんや出荷先の人たちや農協の人たちに支えられて運営されているという話を聞きました。


円卓を囲んで。


おふくろさん弁当の店内で。


配達を終えてきた店員さんと撮影。


コミュニティメンバーとの交流会。船田夫妻が、自分の内面の変化を夫婦のエピソードを交えて話しました。


留学生たち(4月1日からサイエンズアカデミー生となった)が、なぜ今自分はここにいるのか、「内面、心の状態が大事」なことを伝えていました。留学生に対して、遠慮のない質問も飛び交い、なかなかかみ合わないことも…。


ミーティングの一場面。


コミュニティスペースjoyで。


3日目は、すずかの里山へ。


昼食に、シイタケを収穫してバーベキューも。

参加したメンバーが残してくれたコメントを紹介します。

★おふくろさん弁当には幸せがありました。本当に可能だろうかと思ったものをここで見ました。ミーティングが短くて残念でした。

★温かく心を尽くして迎えてくれました。

★自分の内面を見られる時間を持ったのがよかったです。また構成員の幸せな姿を見れたのがよかったです。

★人と人との関係を、自分を見ながら、社会をみるなど、ミーティングやお話などいろんなことを考えるようになった探訪でした。

★他の道や人生を生きてきた人たちが、ここで脱ぎ捨てて一緒に生きていく姿が印象深かった。事業や規模が大きくなっていくと管理が容易ではないはずだが、その方法が気になる。



韓国ツアーメンバーとアズワン鈴鹿コミュニティのメンバーで記念撮影。

 社会に対する考え方や観方など、それぞれに違いもありました。ただ、本来何を願って活動しているんだろう、何をしたくて「話し合う」んだろう、と、そこをテーマに深め合った2泊3日でした。言葉や文化の違いがあっても、人として本来願っているところ通じ合えたのかな、と感じています。
 情熱を持って社会運動をする人たちと親睦を深める機会にもなり、とても近い親しみを覚えました。これからも共に進んでいきたいですね。(写真・文:いわた)


次の社会の試みを見てみよう!
詳しくは>>>アズワンスタディツアー
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