「介護は新しい文化を創造する!」理想の暮らしを語る会



10月20日、「介護は新しい文化を創造する―助けっぱなし、助けられっぱなしで成り立つ地域」をテーマに、理想の暮らしを語る会10月度公開講座が、5人のパネラーが登壇して開催されました。




「介護は新しい文化を創造する」この言葉が誰にでも見えて、知ることが出来た公開講座でした。しかしこれが結論だというものでなく、それは益々鮮明になり、やがては当たり前になっていく、誰もが望むもの、そして実現されていく姿そのものだろう。それぞれのパネラーは次のような話をされました。(中井正信)

<パネラー>

親の介護者 辻屋康子
日本の介護の問題が、嫁がになうものから開放され、社会で考えるテーマになった事が新しい文化だと言えるのではないか。


ケアマネジャー 森原遼子
安心して暮らせる社会という言葉も「全部人に受け入れられた時」人はそこが家になり居場所となる


理学療法士 水谷裕哉
寄り添うとはその人を知るということ、生い立ち、家族、、人生の楽しかった嬉しかったこと。理学療法士は助けている立場だが、人生の先輩から学び自分が助けられていることを知った。知ろうとすることで近しさを感じ、心が動き当たり前の価値観が形成されていく。


問理学療法士 浅川太陽
機能回復がリハビリの目的ではなく全人間的復権の回復だ。ホーキング博士は人やものに助けられながら自己実現している。人やものに助けられながら人は自己実現をしていることは人における普遍性を意味しているという壮大なテーマがそこにある。いやそれは日常的な普通のテーマかも知れない。


社会福祉士 玉井功補

地域包括ケアシステムの進む中、親族に恵まれなかったり生活に困窮する人の中には制度に行きつくことのない人もいる。そういう人をも包括して支えていける地域包括ケアシステムを目指す必要があるし、その中では公助がしっかりとしたセーフティネットとして機能しないといけない。
<参加者>

◆自分の心の声を聞いて動きたい 鈴鹿市 Y.S. 女性

パネラーの話を聞いて、介護という厳しいイメージの現場の中でも、喜びや、おもしろさ、やりがいを感じることも出来るのだと知りました。それは専門職だからというよりも人間に興味があるから、人間が好きだから、人間とかかわることで自分が変わることを楽しんでいるように見えました。私は現在介護には関わっていません。話を聞いて思い出したのは、過去に祖父(認知症、自宅で亡くなった)の介護の場面です。私が祖父宅へ帰省した際に、母から食事介護やオムツ交換を手伝ってといわれ手伝ったことがあります。その時の私の中に、嫌な気持ち、うけいれられない、関わりたくない気持ちが湧いてきました。私はかって看護師として病院勤務をしていたため、どのようにしたらよいかはよく分かります。

しかし、祖父の介護はやりたくなかったのです。現在私は祖母や父母を在宅で看取りたい気持ちがあります。今後実際に介護が必要になったときに、私がどうしたいのか、どうするのかということは、祖母らがどうするのかに影響を与えると思います。なのでいろんな可能性を知ったうえで自分の心の声を聞き、その時の私で動いていきたいと思います。

◆支援者である前に「人でありたい!」 鈴鹿市 H.M. 女性

今回の講演会はそれぞれの分野で活躍されている先生方の話を聞き、まずは安堵感と希望に満ちた気持ちになりました。それは介護者、支援者である前に「人でありたい‼」というお考えの先生ばかりだったからです。人はいるのだなあ~と、ホットしたのが率直な気持ちでした。

特に心に残った言葉(心)とは

人が幸福に生きるとは?

介護される側の関わりとは?

現実の暮らしの中で幸せに生きるとは日々どのようにしたらよいのか?

自分の居場所、自分がここにいて良いと思える心を育む関係性を築くには?

孤独死とは本当に不幸なことなのか?

普通の人の心の拠り所や自己実現とはどういったことなのか?

相手を知り相手と共有する空間を大切にすること

生活の質、その人らしさを追求していこうということ

その人なりの将来設計を築くお手伝いをする  etc

他にもたくさんありますが特にこれらが深く心に残りました。私の身近なところに温かく見守って下さっている人、また熱い気持ちを持って人として関わってくださる人(先生方)がいるのだな~困った際などすぐ相談しお話しさせていただけるなあ~と、とても心強く思えました。

私は今、高齢者介護に携わる中で利用者の方がその人なりの形で幸せだと感じて暮らしてもらえるまた生きてもらえるために私は何をしたら良いのか?私にできることは何なのか?その方と共有する時間の中で大切にしたいことは何なのか?と常に自分自身と向き合いながら思考し仕事をすることの大切さを改めて再認識した講演会でした

私ごとでは6年前に父を自宅介護し看取りを経験しています。実母は大阪で一人暮らし、夫の両親とは近くで暮らしており介護とは切っても切れない大切なご縁を繋いでもらっております。子供としてまた「人として」私も父母そして家族と共に生きる幸福とは何か?と問いながら日々暮らしたいと思います


◆当たり前の大切なことに気づかされた 鈴鹿市 E.Y. 女性

老い、介護、、耳にするのは 不安になる話ばかり。両親も歳をとってきていて 先の不安は 大きくなっていく。
今、私は 介護するという状況に直面しては いないけれど、 わからない事で不安になるのではなく、現場の先生方のお話から学び、理解しておく事は必要だと思ったこと。

そして、「介護は新しい文化を創造する」の言葉に 自分が 思う不安ばかりの老いや介護は とても狭い考えかもしれないと、、受け身ではないもっと 主体的な感覚を感じて、いままでとは 違う見方ができるのではないかと 希望を感じて 参加しました。
講演で、 パネリストの先生方のお話から 私が 感じたのは、
ただ 人としてあたりまえに 人を大切に想うというシンプルなことでした。
それは、
相手を尊重し、尊敬し、大切に対話する。
相手の人生に 丁寧にあること。
「共に生きられているか」
という、先生の言葉が印象的でした。
介護という事に直面したら、綺麗ごとでは できない事もたくさんあるのだと思うけれど、
今回 参加させていただいて、それでも、大切なことは、とても当たり前なことだと改めて思え、とても心穏やかになりました。
また、そんな思いの先生方が いてくださり、現場の専門的なところで 力になってくださると思うと、とても心強いです。
テーマの介護という事ではないけれど、
日常の子育てや まわりの人との関わりも 同じだと思います。
人と人。対話の中に その人を知ることができ、その人自身も自分の望みを 生きることができる。日々、どんな気持ちで 対話しているか、その大切さを感じました。

いつも心におきたいと思います。
参加でき、よかったです。ありがとうございました。

◆DVD
この日の講座を録画したDVD(300円)があります。
お求めの方は理想の暮らしを語る会事務局へお申し込み下さい。

理想の暮らしを語る会事務局
三重県鈴鹿市阿古曽町14-28
鈴鹿カルチャーステーション内
Tel: 059-389-6603
E-mail: risou.life@gmail.com

12月度公開講座のお知らせ



テーマ「“介護”実は、人間らしさを取り戻す文化活動だった!」
~理想の終の住みか施設はどこまで家になりうるか
 美里ヒルズの10年の歩み~
​日 時:12月15日(土) 13:30~17:00
会 場:鈴鹿カルチャーステーション
参加費:500円
講 師:世古口正臣
    2004年特別養護老人ホーム美里ヒルズ開設当初から参加、
    現在施設長をしながら三重県の福祉関係の学校でユニット
    ケアの研修の講師としても活躍。 
    全国老人福祉協議会老施設総研運営委員会委員
    三重県老人福祉施設協会理事、21世紀委員会委員長
     
​<プログラム>
●13:30~ 講演 
​●15:30~ 暮らしの保健室

◆理想の暮らしを語る会HP
>>>http://risoulife.wixsite.com/info/home
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