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アズワンコミュニティの「問題」・・・韓国ミネサクラブの雑誌より②

イさん
ミネサクラブの隔月の雑誌「ヒア・ナウ」9・10月号の巻頭言の文章です。
8月にアズワンコミュニティを訪れたミネサクラブ代表のイ・ワンギュさんが書いたコラムだと思います。



コラム
アズワンコミュニティの「問題」

問題とは何だろうか? 私たちの言う問題とは、漢字語で「質問するテーマ」という意味です。

あることが起こって、これに対して「これは何だろうか?」と、尋ねようとなるのは一種の「質問材料」だということですよね。
これは、英語も同様です。problemの語源は、ギリシャ語のproblemaであり、「私の前に投げられたこと」という意味です。
これは、ただ中性的に「起こったこと」という一種の変化を意味します。

ところで、この変化が私達の内面に固定されている「基準」とぶつかれば、それはまさに本当の「問題」となることでしょうね。

今回、日本のアズワンコミュニティ訪問後感じた点は、彼らにとって「問題」というのが無いということでした。
彼らの一番重要なモットーは、心の「固定」と「断定」が無い人達の社会をつくりあげるのだということです。
どんなことが起こっても、どんな言葉を聞いても、その言葉の真意は何だろうか? その物事の本当の意味は何だろうか?ということを聴くという、「質問」だけがあるのみ。

万一「あなたは間違っている」という言葉に、「そんなことはない」と反応したとしたら、それはあなたの中に、「正しい」と言い張るような「固定した何か」があるという意味であります。
それよりは、「その言葉の真意は何だろうか?」と自分自身に対して聴いてみたら、その時、質問材料である「問題」となる。頭の痛い「問題」ではなく、質問材料である問題と見ること、全ての内面にある「こうでなければならない」というものを捨て去って、単純に「質問すること」、これがアズワンの人々の気分、態度であるようです。

こうなってくると、私達がよく言う「問題」とは世界に無いのです。変化だけがあるのみですよね。変化は絶え間なく起こっているのに、私達が立てて置いた計画、私の心に「こうでなければならない」と決めておいたことに、変化が起きたら、それを「問題」としていて、ここには、未熟な心があるのみであります。

それ故、「こうでなければならない」が無ければ、「問題」というのもあり得ないのであります。

「問題」の無い人生、何も「問題」とならない人生、それは即ち、「自由なる人生」とも言えるのではないでしょうか。


logo.jpgミネサクラブとは、「”未来にむけて前へ進む”というハングルを略した造語」だそうです。
ミネサクラブは、1996年に設立し、物質と精神の両立を究明してきたそうです。
人の内面の意識やその根源を観て、その内容を月刊誌で会員に公開し、講座を開設して、それを体験する機会もつくってきました。
専門会員500人、一般会員1000人。今、個の内面世界の解決にとどまらず、内面を探求し合う、”教育”共同体づくりに着手し始めています。

次号の「ヒア・ナウ」(11・12月号)に、アズワンコミュニティ訪問の詳しいレポートが載る予定と聞いています。

これからも、連携しながら一緒に進んでいけるように・・・と願っています。
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