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夢の実現へ…、試み実践はずっと続く

イモちゃんのコミュニティ探訪、今年の最後を飾るのは、
アズワン株式会社前社長の野尻さんに突撃インタビューです。

野尻さんは、鈴鹿に来て丸12年、
気づいてみると、一か所にこんなにいるのは初めてだそうです。
気さくな社長としてのイメージだけど、
話を聞いていると、野尻さんの人生を垣間見るようでした。
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【夢を実現しようと】
ここへ至るまでの経過には、一貫して「社会」への関心があって、
誰に言われるでもなく、野尻さん自身が生きている中に湧き出てくる夢があり、
それを実現しようとやってきた連続で、
その途中の今であるようにも感じました。

前面には出てこないけど…、底には、
「本当に社会を変えたい!」、
「誰もが本当に平和に、幸福に暮らせる社会を…」
という純粋な念いがあって…
これまでも、今も、これからも、自分の目指す夢を実現しようと試み実践している。
そしてそれは、生きている間ずっと続いていく…

【すべてをご破産にして】

 鈴鹿での試みが始まったのは2000年暮れからと聞きますが、
 そのもっと前に、野尻さんは、以前にいた共同体を飛び出して、
 動き出していました。
 そこは、物も施設も豊かになり、
 物の豊かさは満喫しても満足感が無かったそうです。
 それまで先人の用意してもらったところにのってやってきたけど、
それも飽きてきて、自分の夢の実現とは方向も異ってきている感もあり…。
それらをご破産にして、自分自身すってんてんになって、どうなるのか?!
先ずは自分自身を開放しようと動き出しました。

【仲間を求めて…】
   少し時が経ち、
   幾人かの人達が、その共同体を離れて…
   みたいな話がたまたま耳に入ってきました。
   野尻さん、『もう、嬉しゅうて嬉しゅうて…』
   跳ね上がるほどだったそうです。
   仕事も手に付かず、辞めちゃって、
   自然と彼らのもとへ足を運んでしまいました。

その後、仲間を求めて、東へ西へ、
あの人口説こうか、この人口説こうか、
片道切符であっちへ向かい、
行った先でまたお金をもらって、次の地へ。
日本各地を転々としたそうです。
そんな経過の中、立ち寄った鈴鹿でした。

【鈴鹿へ行こう】
 ある会社のリゾートマンション管理の仕事に就いていた頃。そこは、富士山と海が眺望できるマンションで、そこに部屋も用意され、電気代、ガス代、水道代などは会社もち。基本的生活が保障された悠々自適な暮らしだったけど、志を同じくしている人が集まりつつあった鈴鹿へと心動き出しました。
今まで自分についてくるばかりの奥さんを先に鈴鹿へ送り、
それが好印象なのもあって、鈴鹿へと動き出しました。
次の動きが芽生えてくる元のあたりは、
時折参加していた各種セミナーの中身も大きく影響しているらしく、
いろんな経過の中たどり着いた鈴鹿の地でした。

【仲間と共に本当のものを】
鈴鹿に来て、以前からの同志、
竹本さん、恩田さん、泉田さん等と、
「小さくてもいい、一か所だけでもいい、ホンモノを!
力合わせられるようなものを…」と語り合いスタートしました。
これから先どうなるのか?、これからどう展開するか?
わからない。でもわくわくドキドキ、楽しみだったあの頃です。

  それから12年、うどん屋さんをやったり、
  会社作ったり、マンション6つも建てたり。
  安心して暮らせる場を…、安心して働ける場を…、
  とやってきました。

これは、別の人に聞いた話ですが、
借金してでもマンションを建てたのは、何十年か後、借金の返済をしたらコミュニティの人がタダで住める住処に…という構想があってのことのようです。

自ら湧いてくる夢の実現へ、心のままに生きている。
そしてその連続。
そんな人としての生き方を垣間見たように思いました。

(記事 中野敏美)
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