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どうやったらこんなことができるのだろう!?

3月29日~30日の探訪DAYに参加された金光律子さんの感想です。
ホントに不思議だったけど、こんな暮らがていねいにやってゆけば
できるんだ~と思い込みの枠が外れたそうです。
そしてこんなコミュニティがあると知っただけでも安心感が…。

詳しくは金光さんのfacebookに紹介されています。
以下に抜粋しました、どうぞご覧ください。



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~ぼくのカラダの半分は♧コミュニティのご飯でできている~

   ‘贈り合い’のコミュニティ ストア@三重の鈴鹿アズワン。



ここに、メンバーに贈りたい♧採れたて野菜や
食べ物・日用品等が無償で置かれている。
そして、他のメンバーが置いていったものを、
自分や家族が必要な分だけ、
自由にもらっていく…。
アズワンの主な事業でもある「おふくろさん弁当」、多種類のお惣菜、街のはたけ公園で収穫したばかりの野菜等が並んでいる。

お金を介さないこのやりとりは、ちょっと不思議・・・。
どうやったら、こんなことができるんだろう?? 
どうやったら、こんなことが続くんだろう??

そのココロを知りたくて、1泊2日の探訪DAYに参加した。

そこで感じたのは、コミュニティ・メンバーが運営するサイエンズスクールの「自分を観る・自分をしらべる」コース等があり、そこでの氣づきが日常に活かされているのが鍵だなぁ・・・と。

誰もが安心して自分らしく生きられる社会とは・・・

どこからか何かを持ってこなくても、
自分の中にある。
ふだんは、外の条件を整えることに労力がいきがち…。
しかし、外に求めなくても、
自分の中、自分と人との中にある…と。

仕事や人との関わり合いの中で、
イラッとしたり、カチンときたりする。
コースでは、そんな「自分をしらべる」。
物事すべてを、自分のフィルターを通して視ていることを、
ていねいに意識化してゆくそうだ。

メンバーは、心の充実やサイエンズスクールのコースで検討する時間を大事にしている人が多い。

働きに行くと、一週間休むのはたいへん。
だったら、自分たちで会社を作ろう。
お弁当にこだわりがあったわけではない。
お弁当だったら、できるんじゃない?
ということで始まった。
スクールに参加しているのは6割くらいで、
コースへの参加も自由で自発的。
1~2年で、お互いを責め合う空氣がなくなったという。

おふくろさん弁当は、1個から無料で配達する。
殆ど寝たきりの人に「生きてますか?」と声をかけながら届け、
1日2回、届けにいく家もある。
ゆくゆくは、介護食もやってみたいそうな。

職場に規則はない。
その人が、どのように暮らしていきたいのか?
を話し合い、休みや給料を決める。
休みたい日は、共通のカレンダーに
各自書き込んでいく。
コミュニティ・メンバーだけでなく、
一般の人も働いているが、初めは時給制。
慣れてくると、暮らしに合わせ、「給料をもっと増やせない?」
または「給料をもっと減らせない?」という話し合いになるという。

経営・調理・詰めの部門別ミーティングも、出る人と出ない人がいる。
全員出なさいというミーティングはない。
休業は夏期と年末年始のみ。
大きな農家みたいなもので、メールで「人、足りないです!」と流すと自然と集まる。



2006年からやっているが、それで困ったことは一度もない。
四日市でも事業が発展していたが、忙しくなり過ぎたので、半年以上、経営の数人で検討した後、撤退したそうな・・・。

リーダーがいるわけでも、
カリスマ的な存在がいるわけでもない…。

本当にゆる~くつながり、
自分の幸せを味わっている。

老いも若きも、本当に幸せそうなのだ・・・^^

もうひとつの鍵は・・・別の家に住みながらも、来客がある時に‘歩いて布団の貸し借り’ができるくらい、近くに住んでいることだと感じた。

‘食事が冷めない距離’とはよく言うが、
「布団貸すよ~」という距離感・間柄は、新鮮。

街のはたけ公園内の秘密基地のような空間!?にあるロケットストーブ。災害時にも、ここでコミュニティの人たちの食事をまかなえる。


  左)コミュニティ食堂 ふぁみーゆでのお昼ご飯の支度中をパチリ。
  右)カフェ サンスーシの中にあるお茶室

~ぼくのカラダの半分は♧コミュニティのご飯でできている~
これは、アズワンの男子中学生(だったかな?)が言った言葉。

‘贈り合い’が続くのは、一人ひとりが日々満たされ、溢れた分を差し出しているからなんだろうなぁ・・・。

自分が満たされない想いを、‘誰かのために’・・・と行動してしまうと、
どうしてもエゴが出たり、疲れたり、おかしなことになってしまう・・・。

そのことを、カラダ感覚で充分味わえた♧かけがえのない2日間だった。

感想が遅くなりましたが・・・
ご一緒したみなさん、本当にありがとうございました。
これからも、ゆる~くつながってゆきましょう♪
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