個々人の自由に任せると社会が成り立たないというのは本当だろうか

昨日の第4期「持続可能な社会づくりカレッジ」3回目の参加者感想紹介に続き、それに参加した米田さん(京都在住)のアズワンコミュニティ滞在レポートを紹介します。
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個々人の自由に任せると社会が成り立たないというのは本当だろうか。アズワン・コミュニティはその「常識」に対して、根性論や行動の強制、思想の「矯正」ではなく、培ってきた実践的な知恵で反逆している。個々人によるそれぞれの観察と吟味、そしてその観察と吟味が日常的に身につくための仕組み、その効果がコミュニティに自律的な好循環をもたらすための仕組み。

畑でいうならば、大量の肥料を入れ続けてもたすのではなく、その土地に対してほどよい量以上取らず、肥料ではなく土壌の健全な菌体系が整っていくことをサポートするようなあり方と似ているかもしれない。菌体系は自律的に育つ傾向性をもっている。それにあわせ必要なサポートをする。このとき、自分がやらねば何も進まないという自分の苦労意識の蓄積はなく、見事に自分で整っていってくれる畑への感謝と自律性への信頼が生まれる。自律性への信頼が強まれば強まるほど、心は楽になり、エネルギーは満たれされていく。

しかしこれは放任ではない。この自律性が最大限に発揮されるためには、厳然たる枠組みが用意されている。いささかの妥協もなく調整され動的に維持される枠組み。それは表面的には見えないし、働きかけはないようにさえ思える。労働時間は少ないかもしれないが、しかしその枠組みはちょっとしたことでずれ、別の効果をもたらすものになる。それを許さない。土壌の菌体系のように目には見えない実際の関係性のありよう、流れ、動き、生態をとらえ調整する。その動的な理解が明確な意志としてアズワン・コミュニティの基盤にそえられている。

そこにある目に見えない自律性をどのように育てるか。自意識ではなく、自意識にとっては他者である自律性が人をそしてその周りを質的に変えていく。その自律性の生かし方が全てなのだと思う。

     ↓ ↓ ↓(全文は、以下をクリックしてください)
  アズワン・コミュニティ4 「自律性の育て方」

☆米田さんのこれまでのアズワンレポートは、以下をご覧ください。
「3月「マイライフセミナー」に参加して」
「「人の変化について」 アズワン・コミュニティに行ってきた」
「むしろ子どもに戻っていく」
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FMKITAQで「アズワン50日間の留学を終えて」を放送 

アズワンコミュニティで、50日間のサイエンズ留学をしていた吉岡和弘さん。今回は、FMKITAQの番組「ガイアウィンド」でその滞在日記をお話し下さいました。
約33分のトーク。是非、ご視聴ください。



*関連記事:「50日間のサイエンズ留学を終えて」
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水城ゆうさんのアズワン探訪記 全11篇

小説家、音楽家で、NVC(非暴力コミュニケーション/共感的コミュニケーション) の活動をされている水城 ゆうさんのアズワン探訪記、全11篇を紹介します。



その1 「アズワンへ」
その2 「上下関係がまったく、徹底的にないコミュニティ」
その3 「失敗しても許されるコミュニティ」
その4 「収入の多寡で優劣はない」
その5 「甘えたいだけ甘えられる」
その6 「スープのさめない距離」
その7 「一人一人が大事にされる職場」
その8 「奇跡のピアノ!」
その9 「鈴鹿の里山で遊ぶ」
その10 「お互いに十分に聞き合う姿勢」
その11 「そこに行ってみる方が百倍もそのすばらしさ、貴重さがわかるだろう。」
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アズワン探訪 その11 「そこに行ってみる方が百倍もそのすばらしさ、貴重さがわかるだろう。」

水城ゆうさんの探訪記、最後は、NVC(=Nonviolent Communication/非暴力コミュニケーション)のワークをやってみてです。要望にこたえて、コミュニティのみなさん向けにワークをしていただきました。
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アズワン探訪 その10 「お互いに十分に聞き合う姿勢」

水城ゆうさんの探訪記 その10は、「サイエンズスクール」の案内を聞いてみてです。
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アズワン探訪 その9 「鈴鹿の里山で遊ぶ」

水城ゆうさんの探訪記 その9は、鈴鹿の里山を散策してみてです。
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アズワン探訪 その8 「奇跡のピアノ!」

水城ゆうさんの探訪記 その8は、鈴鹿カルチャーステーション(SCS)にあるピアノのお話です。毎日何気なく見ているそのピアノ、このあたりの人はほとんどその価値を知らないのですが・・・。

このピアノ、実は1920年代生まれ。
ピアノというのは1700年ごろからはじまり、
1800年代半ば以降に今のような
「モダンピアノ」になっていった、そうです。
90歳近いこのピアノ、すごい年代物のようです。

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11月の探訪DAY その2

11月21日~23日、連休を利用して、東京、横浜、愛知、熊本から、コミュニティ探訪に来られました。共に歩き、語り合った2泊3日。これからも、続けてお付き合いしていきたいです。では、今回の探訪の写真と感想をどうぞ!

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アズワン探訪 その7 「一人一人が大事にされる職場」

水城ゆうさんの探訪記 その7は、おふくろさん弁当を訪問してです。
これまでにあったエピソードを聞いて・・・
自分が失敗してもしかられない、ということがわかっている職場で、人はどれだけのびのびと自分の能力を発揮できるだろうか、と思うのだ。
好きなときに休める、好きなときに働ける、失敗しても責められることがない、思いつきはどんどんやってみる、うまくいかないことはみんなで調べて研究材料とする。
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アズワン探訪 その6 「スープのさめない距離」

水城ゆうさんの探訪記 その6は、コミュニティハウスえぐちでのランチタイムからです。
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お互いの連絡や情報共有は、スマホのLINEで共有されているということを聞いてびっくりしたのだが、リアルな付き合いは歩いて行ける距離、スープのさめない距離にいることが、お互いの安心につながるのだろうと思う。
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