【衝撃 その1】
9月の探訪DAYには、一日前に到着。
中井宅に宿泊。初めて泊った日…
中井さん、「オレ、出かけるから~。
コーヒーとか好きにして~。
そのうちだれか来るからー」
と言って、行ってしまった。
愛ちゃん、『日本なのに、こんな適当な感じあるんだ…』
(8月までアフリカのボツワナに居た)
しばらくすると、誰かが家にズカズカ入ってきて…、
誰か? 「中井さんは~?」と一言。
愛ちゃん 「出かけました~」
誰か? 「あっそう」
愛ちゃん 『???、「あっそう???」???』
誰か? 「どこか行ったのかなー?」
愛ちゃん 『「どこか行ったのかな」じゃなくて…!!』
そのうち、佳子さん(中井さんの奥さん)が帰ってきて、
佳子さん 「中井さん、どこ行くって言ってた~?」と。
愛ちゃん 「し・し・知りません…。」
佳子さん 「そう言えば、・・・へ行くって言ってたなー。
まぁ戻ってくるやろー、そのうち…」
他人が台所とか入っていいの?!
まだよく知らない私に家をまかして出かけるの?
家主いなくても、他人(その家の人じゃない人)が何も言わず、
ズカズカどんどん入ってくる。
家の人もそれでよしとしている…
中井家の人曰く、
「いちいち「シャワー使っていいですか?」とか言わなくていいから。
浴びたい時に浴びたらいい~。家みたいに使ってー」と。
ふぁみーゆ鈴鹿(中井夫婦)は、家をオープンにする人たち
ビックリ!! おもしろい!!
ここは、外国人向けの家?!
『ルームシェアー』と言うより、『我が家』という感じもする。
ホームステイよりゆるい感じで、あまりもてなす感じも無い。
ふつーにしていていいんだ、気を遣わなくていいみたい。
『楽だなー』と感じてのスタートでした。
【衝撃 その2】
愛ちゃんは、8月末にアフリカから戻り、住居を定めず、ずっと旅行していて、
そんな中、一か月滞在しようとアズワンコミュニティ鈴鹿に立ち寄りました。
ふだん着で探訪DAY後、再来鈴した時、
宮地さんと照子さんが、
「疲れているだろうから、休んだらどうか…」
と声をかけてくれた。
ちょうどその頃、愛ちゃんは
九州に居るお世話になった知合いの窮地を知り、
駆けつけようとしていたけど…。
ここに住むすまないはどちらでもいい。
お金のことは後で考えよう。
先ずやりたいことやれるように考えよう~!
二人と話しながら、
今駆けつけて、何か出来るわけではない、
本当はどうしたい?!と心が動き出した。
正直、1ヶ月このままここにいた方が楽だなー。
SUZUKA FARMでバイトしながらマイライフセミナーまで滞在したい。
バイト代は、滞在費の足しになればいいけど…
そして、予定を変更。
内観コースへ参加し、その後マイライフセミナーまで、
ゆっくりここに滞在することにした。
内観コースは、ゆっくりできた。
なんて自由で贅沢な、豪華な内観だったのだろう!
とも思った。
『急いでいたなー、焦っていたなー、不安もあったなー』
と見えてきて、ゆっくり冷静になって、頭も動き出した。
内観参加する前は、自分自身、疲れているとは思ってなかったなー。
宮地さん、照子さん、一人ひとりのことをよく見ているなーと思った。
また、内観コース後、照子さんから、
「滞在中、できるだけ働いて、何時間働いても、それで滞在費はなしで…、
それでもいいかしら~?」と話があった。
それは助かる!
スクールのコース参加費も後で分割でOKだと言ってくれた。
当初、親しい人たちだけ(コミュニティメンバーだけ)が、
そういうことを融通し合っている場所みたいに思っていた。
私はあくまでゲストだ。なのにその私にも適応するんだ…
このまま借金したまま逃げるかもしれないのに…
びっくり、衝撃だった!!
【愛ちゃんから見たアズワンコミュニティの印象】
最初、アズワンコミュニティのMAPを見ると、「柵」が無い。
他人の家がいっぱいある中に、コミュニティの家、施設が点在している。
コミュニティって言うけど、なんだろう??よくわからないなー。
最初にMAPを見たときの反応だった。
(クリックすると拡大します)
「コミュニティづくり」と言うと、
何か具体的なスローガン(目標)みたいなのがあって、
それをするためにどうしたらいいかとルールができてくる。
例えば、地球1個分の暮らしをしたいとか、石油燃料や電気をできるだけ使わない暮らしをするために、みんなでルールを決めて、全員がそれを守れるように壁に書いて貼っておく、とか。
同じ目標を達成するための手段がいくつか見えた時、うまく話し合いができずに、けんかになってしまい、そのままコミュニティが崩壊してしまうことも多い。ルールを守れない人を責めたり、罰則を科したり、ときにはコミュニティから追い出してしまうことだってある。
コミュニティに住む人は、みんな同じルールで、同じ暮らしをしなくちゃならない…
コミュニティと聞くと、そんな暗黙のルールがあると思っていた。
でも、いろんな人に触れていると、家をオープンにする人もいるし、
「うちは嫌だ、他人に鍵を預けるわけないじゃん!」という人もいる。
ここには、具体的なスローガンや暗黙のルールが無いようだ。
このコミュニティで大事にされていることは、ふるまいを同じにすることではない。
それぞれにやりたいことをやりたいようにやりながら、
時には親子や親せきのように遠慮なく意見を交わす。
そのやりとりは、まるで親子や親せきのよう。
厳しくもあり、優しさにあふれている。
それでいて、自然体。
こんな関係、どうやったらつくれるんだろう。
中井さんがこんなことも言っていたなー。
「何しに来たん?
ふつーに暮らしているだけだけど。
いい加減に適当なことをして楽しくやっているだけだけど…
何がおもしろいん?
外から来た人が、何を見にここへ来るのか興味があるなー」
ここは人に合わせて、必要なものをつくったり無くしたり、変化していくコミュニティ。
これ、マニュアルつくって、パッケージ化して、真似して…
なんて、そんなに簡単にはいかないんじゃないかなーと感じている。
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愛ちゃん、これまで滞在してきて、ずいぶんうちとけてきたようです。
中井さんを「お父ちゃん」と呼び、周りの人も「中井さんちの子」と見ているようです。
人の出入りの多い中井家、出会う人も多く、名前と顔も覚えてきて、
留守番ができるようにもなってきました。
「ここの人は、みんなどこかで、ここを訪れた人が成長していく姿を見ることを楽しみにしている」とも言っていました。
愛ちゃんには、自身の志があり、それに向かって進んでもいます。
まだ滞在は続きますが、これからもどんなふうに感じるのでしょうか?
楽しみですね。
(記事 中野敏美)
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