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ピザ窯談義

トランジションタウン鈴鹿の「はたけ企画」や「里山企画」は、大繁盛。最近はキャンセル待ち状態、近隣の親子がたくさん活用してくれています。
そんな折の「ピザ窯談義」を、7月3日のfacebookページより抜粋し紹介します。

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どんよりとした梅雨空、夕暮れ時、中井宅に70歳にあと数年の面々が寄り合った。
英二さんは、頚椎損傷で、歩いているとき、よくつまずく。
大平さんは、投薬治療をつづけている。
宮地さんは、心筋症で薬暮らし、白内障治療中。
中井さんだけ、日に焼けて、溌剌そう。



英二さんがピザ釜のイメージ図をひろげて熱く語りはじめた。
はたけ公園にピザ釜をつくる。
並んで、瓦と赤土でオマドを二つ作る。
屋根をつくり、風よけの低い壁をつくり、流し台も設置する。



「そうだよね、辻屋さん。最近ピザ釜作ると熱心だった」
「レンガを積むのは、熟練の人がいるんじゃないか」

「カマドは、二つじゃ足りない、四ついるぜ」
「そうだよな、子ども企画で大勢来た時、
  大なべでカレーつくったり、ご飯炊いたりするでな」
「ロケットストーブじゃ、間に合わないんだよね」
「そうそう、このカマドなら薪を太いまま、ほうりこめる」




「薪はあるんだよね」
「炭用の材料を地元の雑木林で伐ってくるから、薪にはことかかない。
  はたけ公園にも、薪置き場ができたし・・」

「4年前ぐらい、薪をエネルギーにした暮らしってなこと夢みていたけど…」
「そうだった、サンデイ屋台とかいって、ブロックを積んだ仮の窯で薪ご飯とかつくっていたけど、何か本格的なものができそうだね」

「屋根はパイプの柱でつくる」
「飯場みたいなのはごめんだよ。見た目も美しい仕上がり」
「そうだよね、夢がわいてくるようなのがいい」

「ピザ釜のある広場、そのうち名前もつくだろうね」




「恩田くんが芝生を育ててくれている」
「子どもたちがゆったり遊び、満喫する空間になったらいいな」

「いまならナスを畑から採ってきて、スライスしてピザの上に載せて焼くんだあ」
「やああ、うまそう|」

「あのね、その隣に大なべを洗う流しがほしい」
佳子さんが加わってきた。
にわかに、実際問題になる。




解散して、露地を歩いていたら、ムツと甘い匂い。
梔子の白い花が咲いていた。
夢を語った余韻と、実現しそうな心地で立ち止まった。

   黄昏て梔子白く匂いけり
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