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国境を越えて人類はひとつになる~北九州フォーラムから

昨年末の12月19~20日、北九州で「新しい未来の社会を開くフォーラム」が開催され、アズワンコミュニティも参加させてもらいました。このフォーラムは、チェンジザドリーム・トランジションタウン・非暴力コミュニケーション(NVC)・アズワンコミュニティ、更にアナスタシアもコラボしての全国で初めてのイベントでした。このフォーラム開催に至った経緯などを主催者の吉岡和弘さんがレポートしてくれました。(*吉岡さんは、昨年9月から50日間のアズワンコミュニティ体験留学をしました。)


何か新しいものが創造されるかもという予感どおり、終わってみると、やはり予想しなかった、新しい風、動きが創出されました。

ロシアからも、西からも、そして日本からも世界は動いてきています。
分裂と争いのベクトルから転換し、統合、融和のベクトルへと変わりました。
そしてそれが加速していることが実感されました。

フォーラム中の19日はマヤ暦の大晦日でした。そして20日は新年でした。
それは大きな時代の新年であったようです。

新しい時代の扉をみんなで開いて、すばらしい世界を創出していきましょう!
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●経緯
アスワン初の「経営者カレッジ」に参加していた折り、一緒に参加していたNPO法人ゼブンゼネレーションズの代表理事、宇佐見さんが、私がそれまでチェンジザドリームシンポジウムを知らなかったもので、是非北九州でやりましょうという提案をいただき、即座に賛成したのが始まりでした。日取りは12月20(日)。ちょっと準備期間が短いなと思いましたが、19日はマヤ歴の大晦日、20日は新年、それも今年は特別に大きな変化の新年だということで、即決定。

決定した後で、実はトランジション合宿を北九州でやりませんかというお誘いをトランジションの理事の方からいただいていたことが頭をよぎりました。それと、常々私もトランジション北九州をやってますが、これからアズワンのピースネットワークも別々ではなく、今後はどこでもトランジションとピースネットワーク、このふたつをセットで展開してゆくようにすればいいのにと思っていたことも頭をよぎりました。
そこでこの際、チェンジザドリームとトランジションとピースネットワークの3つ、それに宇佐見さんのフィンドフォーン、トットネス視察報告会を合わせて19(土)~20(日)の2日間連続でやってやろうではないかと思い至り、宇佐見さんに話したら、即大賛成いただき、すぐにカレッジで同じ建屋にいた北川さんに提案したら、彼もまた即座に賛成してくれ、すかさずトランジションジャパンの代表の吉田さんにメールしたら、自分もそんなふうに考えていたところだと、またまた大賛成ということで、かつどの方々も日程も差し迫った年末の忙しい時なのに、不思議とみんな空いており、日程もあっという数時間の間に決定に至りました。
しかも、これは来年、このパッケージで日本縦断でやっていこうということも方針として即座に決まりました。

更には、実はその時から、NVCも一緒に加わってほしいと思っていたものの、まだご縁がなく残念と思っていたら、数週間後にアズワンにNVCの方々が探訪に見え、そこでNVCセミナーもやっていただき、もちろん私も参加した後でNVCの野々宮さん、小笠原さん、水城さんらに、北九州でのフォーラムを行う話をし、本当はNVCにも参加いただきたかったが、これは連続でやっていく予定なので次回から是非という話をしたら、飛び上がらんばかりに喜んでくれ、そして次回といわず今回から時間修正して参加してもらおう、参加したいということになり、あれよあれよと4団体が揃うことになった次第でした。
普通はこれだけの団体の意思確認、スケジュール調整、その片方だけでも大変なのに、流れに乗っているときはこんなもので、すべてが何時間かの間にぴったり決まってしまいました。

●主旨
人類社会はさまざまな面で行き詰まりを見せており、かつ地球環境を破壊し、気候リズムに変調をきたし、自らは病み疲れ大きな危機に直面しています。
しかし、具体的打開の道筋が見えない中で、意外にもロシアからはアナスタシアが登場し、精神面にとどまらず、大きくロシア、東欧の政治、社会を現実に変容(パラダイムチェンジ)を起こさしめ、変化の動きが高まっています。
ヨーロッパ、アメリカからもトランジション運動や、NVC(非暴力コミュニケーション)等の新しい世界へ向けた動きが立ち上がり、世界へと広まっています。
そして、日本では東からはアナスタシアの思想が入ってきて、西からはトランジションやNVC等々の動きが入って普及してきている中で、日本の独自のものとして、アズワンコミュニティが真に平和な社会創りをめざし、先進的なコミュニティを実験的に成立するに至っているところです。



いよいよ、人類社会は持続可能な社会への変容の動きへと入っていきつつあると思われます。またそうでなければ、人類社会の未来はもう時間切れでしょう。
そこで、この変容(パラダイムチェンジ)のうねりを更に加速させるために、それぞれ代表的な動きの団体に参加いただき、より多くの人にその動きを肌で知ってもらい、交流し、そしてみんなでそれらを重ね合わせた上に、さらに素敵な未来図を描いてみれたら素晴らしいのではないかという考えで、このフォーラムを立ち上げたのでした。

●フォーラムを終えて
それぞれには繋がりのある団体でしたが、4つ(前の週のアナスタアシアもいれると5つ)の団体が一堂に会するのは、日本で初めてのことでした。
4ついっぺんに揃うと、どんな化学反応が起こるか密かに楽しみにしていたのですが、最終日の最後のプログラムのワールドカフェで、やはり大きな新しいものが生まれました。

それは感覚的なもので、参加者がみなさん一様に感じられたようですが、具体的にはこのフォーラムをかねて構想どおり、日本縦断でやっていこうということと、このフォーラムのFBのグループを作ろうとうこと。博多でも来年やろうということなどでした。
他にもこのフォーラムを前進させるピースバス等のアイデアも出されましたが、とにかく、これが今回1回で終わるのではなく、大きな統合の動きの始まりであり、ここから進めていこうというみなさんの共通した意思が感じられ確認されたのでした。
これまで、世界は分裂、細分化、争いの流れを続けてきました。しかし、これから再統合、融和の流れへと転換してきていると思います。
いろんなものが統合、融和されていくことでしょう。
政治も社会も、そしておそらく驚くほど早い時期に、国境を越えて人類はひとつになる時が来ると私は信じています。そのとき戦争も武器も原発も、競争もない真に平和で持続可能な社会が実現することでしょう。
このフォーラムも、今後さらに多くの同じ志のものを融合して、さらに大きなうねりへと成長してゆき、それが人類社会の融合、平和の実現に資すればと祈ってやみません。
ご参加、ご協力いただいたみなさん、ありがとうございました。(吉岡和弘)

*参加者の感想:「家族 以上に 家族のような‥♫」



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●新しい社会の未来を開くフォーラム
-ロシアから、西欧から、そして日本から立ち上がる動きと共に。

こんな時代だからこそ、変えられる未来がある。
どんな未来を創りたいか、実際に動き出していることに触れながら、一緒に考えてみませんか。
九州から新しい風が吹く - 日本各地に広げていく合同イベント

●チェンジ・ザ・ドリーム・シンポジウム
 今、世の中、何かがおかしい。しかし何がおかしいかよくわからない。
 自分も何かしなくては。でも、何をしていいかわからない。
 そんなあなたに開けてほしい「シンポジウム」という扉

 アマゾンの先住民の呼びかけに応えて、「地球上のすべての人が、環境的に持続可能で、社会的に公正で、精神的にも充足した生き方を実現すること」を目的に「チェンジ・ザ・ドリーム シンポジウム」というワークショップを開発し、世界約80カ国で22万人以上が参加しています。日本では、NPO法人セブン・ジェネレーションズの200名以上のファシリテーターが全国各地で開催しています。

「チェンジ・ザ・ドリーム シンポジウム」は、参加体験型のワークショップで、下記の4つの問いに沿って展開されます。各パートでは、世界各地の映像や世界で活躍するリーダーのインタビューをもとに、ワークや対話を織り交ぜて進めていきます。

・今世界で何が起きているのか?
・どうしてこのようなことになってしまったのか?
・未来にどんな可能性があるのか?
・そのために、どこから始めればよいのか?
私たちが現在置かれている状況とその原因を掘り下げて理解したうえで、壮大な規模で増えている市民活動の可能性と私たちにできることを見つけていきます。

・ファシリテーター:セブン・ジェネレーションズ、代表理事 宇佐見博志
 http://changethedream.jp/

●フィンドフォーン・トットネス報告会
 NPO法人セブン・ジェネレーションズ、代表理事の宇佐見氏が、今年7月に訪問した、エコビレッジでは世界を代表し、最も古くから続いているイギリスのフィンドフォーン、そして同じイギリスの、トランジションタウン運動発祥地、トットネスの、豊富な写真をまじえての報告会です。

・プレゼンテーター:セブン・ジェネレーションズ、代表理事 宇佐見博志

https://www.findhorn.org/japanese/


●トランジションタウン
 地域の力で脱石油社会へ。
 ~日々の暮らし方をほんの少し変えるだけで、楽しくて豊かに、そして自由になれることです~

 「トランジション」とは移行するという意味で、今やエネルギーも食料も危機がすぐそこに見えていますが、石油やお金がなくても、地域の人たちと協力しあい、柔軟に楽しく生きていける、そんな持続可能な循環型の地域を作っていこうという運動です。

 イギリスのトットネスで始まり、今や世界中に広まっている、エコビレッジの次の新しい、柔軟なスタイルのコミュニティ活動で、日本でも、数十箇所のトランジションが各地に立ち上がっています。

 トランジション・タウンの活動は、パーマカルチャーの基本的な考え方をベースにしつつ、人と人を結びつける、楽しむなど、コミュニティ作りの指針があり、今住んでる地域で、市民が自らの創造力を発揮しながら、地域の底力を高めるための、実践的な提案活動です。
 これも、ワークショップ方式も取り入れた内容です。

・プレゼンテーター:トランジション・ジャパン 代表理事 吉田 俊郎

http://transition-japan.net/



●NVC(非暴力コミュニケーション)
 人と人の関係に命を吹き込む、世界を平和に変える法

 NVC(Nonviolent Communication=非暴力コミュニケーション)とは、コミュニケーションにおいて相手とのつながりを持ち続けながら、お互いのニーズが満たされるまで話し合いを続けていくという、共感を持って臨むコミュニケーションの方法です。

 マーシャル・B・ローゼンバーグ博士によって体系付けられ、その著書「NVC」は世界的に読まれて影響を広めています。

 頭(思考)で判断・批判・分析・取引などするかわりに、自分自身と相手の心(ハート)の声に耳を傾けて、今の感情(Feeling)・ニーズ(Needs)を明確にしていくことで、お互いの誤解や偏見からではなく、心からつながりながら共感を伴ってコミュニケーションをすることを主眼にします。
 こうすることで、自分の、また、相手の内側にある大切な思いを丁寧に扱い、ともに平和を創りだすことをめざします。
 ワークショップ方式で進められあす。

・ファシリテーター:NVCジャパンネットワーク
 野々宮 卯妙  小笠原春野 水城ゆう
http://nvc-japan.net/nvc/


●アズワンコミュニティ鈴鹿
 アズワンとは、ジョンレノンのイマジン、最後のフレーズ「世界はひとつになるんだ」の最後 「as one」 からつけた名前で、その名のとおり、みんながひとつの家族として暮らせるコミュニティを実現しています。

 コミュニティのベースは「人」と「社会環境」づくりから。

 持続可能な社会を目指して、日本中、世界中で、無数の団体やコミュニティが立ち上がったり活動を展開しています。
 しかし、お金や人間関係でうまくいかなくなった、対立、分裂した、という経験はありませんか?

 なぜ自分の願いとは裏腹に、人と人が対立したり、あきらめたり、距離をとったりしてしまうのでしょうか?

 「モノ」や「コト」ではなく、心で繋がる、人を基盤としたコミュニティが地球全体に育まれていくことが、持続可能な社会づくりの、最も重要なキーとなります。
 世界の環境問題も戦争も、こころとコミュニケーションの争いからおこっているのであり、こころとコミュニケーションに平和がこなければ、環境も戦争もなくならないではないでしょうか。

 アズワンは、本来の自分自身を取り戻し、みんなが自分らしく生きられる、真に平和なコミュニティづくりを目指し、実現している、三重県鈴鹿市にある都市型・開放型のエココミュニティです。
 2000年から始まり、組織運営、経営経済、人間関係などの課題に取り組み、試行錯誤を重ねて、現在、100人~150人が安心してその人らしい暮らしや生き方ができるコミュニティができつつあり、コミュニティの中では「お金のない世界」も実験中で、今日本中から注目されています。

 中でも、コミュニティビジネスとして展開されている「おふくろさん弁当」という会社では、会社のために人があるのではなく、「ひとのための会社・組織」をとことん追求されて実現されています。
 上下関係や命令、強制・服従の無い会社、ルールや規則、罰則がなく、休みたい時に休める、社長も社員もほんとうに楽しい会社。
 1日1,000食以上、全て手作りの弁当を、ひとつ以上から配達する会社でありながら、お客様の個別のニーズにも対応するのはなぜできるのか?
それががどのように成り立つか?
新しい社会の未来を展望するために、ぜひ知ってほしい事例紹介です。
世間の常識がふっとぶ、目からウロコのお笑いプレゼンです!

・プレゼンテーター:アズワンコミュニティ おふくろさん弁当 社長係 岸浪 龍
http://as-one.main.jp/ac/

*関連記事:FMKITAQで「アズワンコミュニティ」と「おふくろさん弁当」の紹介が放送されました!

●アナスタシア・シェア会(プレフォーラムイベント)
 (前週、12日、13日に行われます。詳細別途)
 ロシアでアナスタシアが出版され、ベストセラーとなり、ロシアは大きく変容しようとしています。
 今やロシアでは、アナスタシアの提言に導かれ、210ものエコビレッジができ、国会ではアナスタシアの一人1ヘクタールの土地を全国民に、という議案が議論されつつあり、すでに可決された州もあります。
 学校や教会もできています。大きな波は東側からも立ち上っています。

http://www.anastasiajapan.com/
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