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新しい会社で、新しい生き方

今日は、コンビニの店長をやめておふくろさん弁当で働き始めて1年が経つKANAYA君のインタビューより、感想を紹介したいと思います。

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≪会社の中に責任がない≫
「仕事に追われる感じは一切ない」というところが一番違う。
いい加減にやるってことではないけど、ここからここまでがあなたの仕事というのがあるけれど、それ以上やってもいいし、この量は無理だからやりたくないと言えば、何とかなったりすることもある。また、他に手を出すとまずいっていうこともない。
普通の会社だったら、自分の持ち場、役割、役職とかによって、やるべきことが決まっていて、それ以上にやってもいけないし、それ以下だと怒られる…。




≪気持ちに余裕が生まれる会社≫
僕は配達をやっているけど、会社の中でストレスがないから、お客さん一人一人に細かい気配りができるんじゃないかなと思う。このおじいちゃんには箸を割ってあげるとか、ここのおばあちゃんは早めに食べるから何時に持っていって箸はいらないとか…。ここの人は、お弁当を、場所じゃなく、「その人」に届けるんじゃないかな。



時間に追われて、失敗したらすごく怒られるような会社だったら、自分たちがイライラして余裕なくなってしまうから、そこまでできないんじゃないかなー。ここは、別に怒られることはないし、失敗したらまた次がんばろうみたいになって、結果に対して自分に穏やかにいけるのかもしれない。


≪従業員満足が高い≫
ここで働きたい人がたくさんいる。

人を大事にすることと、売上げをあげるっていうことは反比例じゃないように思う。
例えば、お弁当が何百個という大口の注文が来たら、たいていの会社は、時給をアップして休日の人に出勤してもらうような段取りをするんだけど、ここだったら「なんとか助けてほしい」っていう連絡をすると、「私、行こうか…」みたいに反応する人が多い。ここで働きたい人が多いから、助けてほしい時に声をかけやすい。働きたい人たちで仕事しているから、そういうときに力を発揮してくれるんじゃないかな…と思う。職場に行きたくない、仕事したくないって思ってる人になかなか言いづらいなー。



≪僕自身、会社に愛されている≫
自分で決めてやる暮らしから、相談しながらの暮らしへ。

ある時、社長係の龍君から、「一回病院で診てもらった方がいいんじゃない?」と声かけらた。以前保健センターで働いていたHISAKOさんも付いてきて、もう逃げられない感じで…(笑)。
診断してもらったら、「寝ているときに息止まってますよ」と。そして、「毎週何かしら運動した方がいいよ」と言われた。

『早く上がって泳ぎに行くなんてどうせ無理でしょう。まぁ仕事だし…』と思っていたけど、相談してみると意外や意外、「あーいいよいいよ、行ってこいよ。ぜひ行った方がいいんじゃない」と返ってきた。今は、週に2回は仕事を早く上がって、プールに行って泳いでいる。
正直、びっくりした。そして、自分は絶対無理だと思ってたけど、『なんとでもなるんだな…』、と余計に楽になった。



コンビニ勤務時代の経験から、その違いを感じつつ、「人のための会社づくり」を肌で学んでいるようでした。(記事 中野敏美)

インタビュービデオです。(少し声が聞きづらいかもしれません)
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