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おふくろさん弁当を例に「自分らしくいられる場作りを考える」ワーク開催①





おふくろさん弁当の会社を事例に「自分らしくいられる会社作りを考えてみる」ワーク開催@京都 mumokuteki 記事①

今、自分のいる職場や場所で、自分らしくいられる場が出来ないだろうか、自分のことで考えてほしい。そんな主催者の願いから始まりました。

7月2日、日曜日。京都で初めての「おふくろさん弁当」の講演会です。場所は、外国人観光客や若者も賑わう寺町通りと御幸町通りに面した「ヒューマンフォーラム」ビル。その3階の無目的ホール。1・2階には、オシャレなカフェやグッズ、アンティークショップがあり、行列が出来るほどの人気店です。

講演会は、参加型のワークショップで、話を聞くだけの一方通行ではなく、一緒に考えてみようと企画されていました。プログラムにも「“自分達のことを話す”グループワーク」と明記し、時間も3時間半のロングタイム。その後は自由参加の懇親会付きです。

主催者の思いは届いたのでしょうか。当日を取材しました。


(会場の“mumokuteki”ホールのある1Fお店の前で)

受付準備をするKIESSの岩川さんとオヤヂちゃん

「ひとにはこころがある」

午後1時過ぎから受付が始まり、定員50人は軽く超える参加者となりました。70脚並べた椅子がほぼ埋まった頃、司会の岩川さんが挨拶します。「規則も命令も上司も責任もない会社・おふくろさん弁当のお話です」。社長係の岸浪龍さんが登場しプレゼンがスタートしました。

「ひとにはこころがある」とタイトルが映されます。
当たり前のようなことですが、当たり前に扱われていないのが現状かもしれません。
岸浪さんが以前の会社を辞めて起業するキッカケから、今の会社が「自分らしくいられる会社」になるまでの過程を失敗例も交えて、楽しく語ってくれました。
いざ始めてみると、話し合いが出来なくなり、仲が悪くなったり、仕事のデキる人が命令したり、思うようにいかなかったこと。そんな課題をどう解決してきたのか。淡々と話しました。(この点を記者が後で具体的に聞いてみるとその時の生生しさや切実感があります)





「人を大切にする」「その心を大事にみていく」という今の会社の気風が出来るまでには、社員が自分自身を見つめていくことや、会社が採用している「サイエンズスクール」での学びが基礎にあると言います。「5年くらいかかったけど、決してそれは長くはなかったと思う」と振り返りえる。最近のエピソードも入れながらのトークは、会社自体が生き物のように躍動しているようでした。まだまだ成長していきそう。
会場は、京都らしさか、奥ゆかしい雰囲気でしたが、後半は、和らいで、大きく何度も頷く人や、笑いも出て、涙目になる人もいました。スクリーンの文字をスマホで撮影する人たちも多く、非常に熱心に聞き入っていたようです。






会場との質疑応答では

おふくろさん弁当の社員も2人登場し、ありのままに応えていました。
サッキーこと崎久保さんも、「あの通帳の話は私のことです」と打ち明ける場面も。プライベートなことでもオープンに出来る安心感の現われでしょうか。
「入社した当時は、寂しくて、コンプレックスもあって高価なものに手を出してしまった。でも、お金だけもらえれば心が満たされるって全然ないんですよ。今は楽しくやっています」と。






僕たちが怒られない人?

「会社はどんな人を採用してるんですか?」という質問には、ちょっとユニークな答えが。「ぼくたちが怒られたりしない人です。腹が立つようなことが会社にあるみたいで…」。それは数年前までのことで今は求人募集はないと。人が抜けると社員が探してくるんだとか。

「給料を話し合いで決めるって、どういうふうに?」「前の会社を辞めるとき不安ではなかったですか?」「こういう会社にした発想はどこから来てるんですか?」など、それぞれの質問にも丁寧に応えながら、大事なことを繰り返し伝えていました。

後半はグループワーク 記事②へ 

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