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スペースJOYで夕食がはじまった《2》

アズワン鈴鹿コミュニティの暮らし
自分らしく、その人らしく




「その人がもっとその人らしく暮らせるように…」
そんな願いがあって実現してきたJOYの夕食。関わる人たちの中にある気持ちです。

毎日の夕食づくりは主婦の悩みの一つとも言います。「今日の夕飯は何にしよう?」と考えるところから、買い物、調理、後片付けまで、かなりの仕事です。

「そういう時間を、その人がもっと本心でやれることをやってほしい」
と、みゆきさんが話していましたが(前の記事参照)、本当にそれが実現できれば、主婦は解放されるでしょう。

というわけで、JOYの夕食に来ているお母さんたちに話を聞いてみました。

子どももお母さんもゆったり

舞子さんは1歳半の子を持つお母さん、岸上拓也さんとの3人暮らしです。夕食がある日はほとんど利用しています。

「うん、すごく助かる。子どもが一緒だから家で作るときは、子どもの世話もしながらだから、同時にはなかなかできなくて。片づけもあるしね。ここに来ると、ご飯食べ終わっても、子どもは遊んでたり、他の人が見てくれてたりして、ゆっくり出来る」

ご主人の拓也さんも―
「夕食作っているときは、子どもを俺に見てって言われるけど、子どもの方は、スーッとお母さんの方にいっちゃうしね。舞子さんも、毎日作るのが得意じゃないみたいだから、JOYの夕食があるときは、ここで食べるのがいいなって思ってる」

ご飯づくりが得意な人とそうでない人、確かにそういのはありますね。
舞子さんは、最近、職場がサイエンズスクール事務局になり、夕方5時まで職場に専念しているそうです。それも、JOYの夕食のお陰だとか。



最近、サイエンズアカデミーを出発して鈴鹿に住むことになった吉岡さんとさとみちゃんも時々来ます。そのさとみちゃんはアカデミー生の時には、みんなの食事のことを考えたりして、そのことが頭を占めていたと言います。
JOYで夕食を用意してもらえると、その時間にサロンの録音が聞けたり、もっとやりたいことがやれると、言ってました。

(サロンというのは、サイエンズ研究所が主催する週1回の学びの場)



“お母さん”という考えから解放されて…

ともこさんにも聞いてみました。

「すごくラク。家事から解放されてる。夕食づくり、片づけもしなくなった。もう、ほっとしてゆったり出来てるよ」

「食後、片づけを誰がするかで、家族でジャンケンして決めてるんだけど、その時の圧迫感があるから、それが無くなって家族が平和になった」

そんな話をした後で、ともちゃんから、

「でも、うちがここで食事が出来るようになったのは、私がサロンで解放されたからだよ」

どういうこと?

「サロンで、“人にどう思われてもいい”ってやってて、あ、そうだなってストンとそれが腑に落ちた。だから、それまでは、“お母さん”をやらなきゃって思ってたから、JOYの夕食に来れなかった。人にどう思われるか、“お母さん”をやってないって思われるみたいなのがあって。
そういう時は、私は夕食つくるの手間じゃないからって言ってたんだけど。
それが、“お母さん”という考えが外れて、ラクになって、ここに食べに来れるようになったの」

なるほど。こういう場があっても、本人の中に“とらわれ”があると、使えないんですね。



続いて、JOYで夕食を出したいとなったその背景をおふくろさん弁当に取材してみました。つづく(取材:いわた)

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