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メルマガにアズワンコミュニティが紹介されました。

昨年11月のラダックツアーで、普段着で探訪DAYに参加した小説家の伯宮さんが、彼の発行するメルマガに、「アズワンコミュニティ鈴鹿を訪問して」という記事を書いて発信しました。
大変わかりやすく、このコミュニティを紹介してくれています。

その全文は、以下です。
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★インテンショナル・コミュニティ★

『アネモネ』1月号の記事でインテンショナル・コミュニティのひとつとしてアズワンコミュニティ鈴鹿を紹介しました。インテンショナル・コミュニティというのは、ある目的を持って意図的につくられるコミュニティを指し、エコビレッジと非常に近いものです。正確に分類すると、エコビレッジが環境をひとつの軸にしたコミュニティであるのに対してインテンショナル・コミュニティは必ずしも環境を軸にしているわけではないという違いや、エコビレッジがエコ建築の分譲住宅地のようなものも含むのに対してインテンショナル・コミュニティには集団としてのつながりの強いより共同体的な要素がある違いなどがあります。

インテンショナル・コミュニティとは
http://www.entheo.org/blog/?p=349
定義からみると『百姓レボリューション』に登場する百姓ビレッジはインテンショナル・コミュニティですし、かつては共同体と呼ばれていた、ユートピアを目指したコミュニティづくり、これがより反映されているのもインテンショナル・コミュニティのほうだと思います。

以前、エコビレッジ研究の第一人者として知られる糸長浩司さんをインタビューした時に、日本においてインテンショナル性の強いコミュニティはまだまだ少ないと言っていました。

私自身も、山岸会を除くと、大きい所は木の花ファミリーぐらいしか知りませんでしたので、事例として紹介する時に少なすぎると常々思っていたのです。

ところが、インテンショナル・コミュニティの定義に当てはまるもうひとつの場所が最近新たに注目されてきたのです。

アズワンコミュニティ鈴鹿です。

そこで、11月にここを訪問してきました。

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★アズワンコミュニティ鈴鹿★

三重県の鈴鹿市にあるアズワンコミュニティ鈴鹿には約100人の人たちが暮らしています。世帯はそれぞれ別ですが、みな歩いて行き来できるぐらいの界隈に住み、家族のような付き合いをしています。

メンバーの多くは同じ職場に勤務しているので、日々顔を合わせています。

アズワンカンパニーという会社で、お弁当屋さん、農場、工務店、不動産屋、人材派遣業など様々な事業を行っています。

アズワンカンパニー
http://asonecompany.com/


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★働きやすい職場づくりを目指している★

アズワンカンパニーは、職員が心地よい状態で働ける職場をつくろうということで生まれたそうです。当初はコミュニティのメンバーの多くが外に働きに行かなければならず、みなが共に過ごす時間があまり取れませんでした。そこで、自分たちが理想とする概念をまずは職場に反映させようとすることになったそうです。

ここにはルールのようなものがありません。遅れてきても誰も咎められない。
みなが仲良く、心地よい雰囲気で働けることを目指しているようで、上下関係も存在しないといいます。何でも話し合える空間にしています。給料も各自異なり、会社と話し合って決めるのだそうです。休日もそうです。週休3日の人もいれば2日の人もいれば1日の人もいます。それぞれの希望や必要に応じて決めるそうです。もちろん会社の必要もあるので、双方の希望や条件を出し合い、話し合ってお互いにとってベストな状況を選ぶのだといいます。

職員に話を聞くとみな仕事が楽しいといいます。フィンドホーンもそうでしたが、楽しい職場環境で働けるというところがいいです。半農半Xの生活をしていても、農は理想的な環境でできても現金収入を得るためのXでは必ずしもそうなりません。エコビレッジで職場も提供できることが最も理想的な状態です。

ここでは、その職場が農に限らず多岐に渡っていることで、様々なスキルが活かせます。

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★みながアズワンカンパニーに所属しているわけではない★

コミュニティのメンバー全員がアズワンカンパニーに所属しているわけではありません。また、アズワンパンパニーの職員もコミュニティのメンバーだけで構成されているわけではありません。外部の人がパートのスタッフとして働いていることもあるそうです。ここがこのコミュニティを開かれた場所にしていて、インテンショナル・コミュニティにありがちな閉鎖性をなくしています。

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★様々な活動★

アズワンカンパニーの事業以外にも様々な活動が行われています。里山を再生するプロジェクトや、市民や子供たちが農作業を体験できる場を提供する街のはたけ公園などのボランティア活動で、コミュニティとして行っているというより、メンバーがそれぞれ自主的に行っているもののようです。

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★自由で開放的★

閉鎖的でないといいましたが、自由な雰囲気が至るところで感じ取れました。
決まりや規則というものがほとんどないようで、みな自由に活動しているようです。そうした活動も、やりたい人が手を挙げて始め、興味のある人が手伝うという形で、コミュニティとしてみなで検討し、足並みをそろえるというようなことはないようです。

また、内外の境界線がはっきりしておらず、そうした活動にはメンバー、外部の人に限らず誰でも参加できるようです。つまり、コミュニティの関わり方にも様々な形があるようです。中心的に関わっている人もいれば、イベント等に時々参加するだけの人もいると。

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★サイエンズ★

かといって、ここには共通の思想なり哲学がないかといえばそんなこともなく、みなを結びつけているグルー(接着剤)があります。

サイエンズというものらしいです。

サイエンズとは何か。

サイエンズ研究所のホームページには以下のような説明が書かれています。

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 SCIENZ という言葉は、Scientific Investigation of Essential Nature(科学的本質の探究)の頭文字 SCIEN と Zero(零・無・空・・・)の Z によるもので
す。
 「科学的本質の探究」をやさしく言うと、どこまでも「分かった」「できた」等結論づけない営みとも言えます。
 人の言動や、あらゆる事象について、固定・停滞なく、ゼロから、その背景や元にある内面・真相・原理を知ろうとする考え方を「サイエンズ」と呼んでいます。
 サイエンズは、人間の知能を最大に活かして、科学的に本質を探求しながら、実現をはかる考え方を表しています。
………………………………………………………

つまり、答えを出すことなく、常に探究し続けるということでしょうか。

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★サイエンズスクール★

その考え方が、サイエンズスクールでセミナーとして共有されています。サイエンズスクールというのは人としての成長をサポートする教育機関で、マイライフセミナー、内観コース、自分を知るためのコース、自分を見るためのコース、人生を知るためのコース、社会を知るためのコースなどが開かれているそうです。

もっとも、これも受けなければならないものではなく、受けたい人だけが受ければいいことになっているようです。

サイエンズスクール鈴鹿
http://www.scienz-school.org/

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★サイエンズ研究所★

さらに、ここにはサイエンズ研究所というものがあります。ここはサイエンズという考え方を基に人と社会を研究する場所で、スクールで開講するセミナーも、それ自体が完成版ということではなく、参加者のフィードバックを基に研究し、改善すべきところは改善していくそうです。

コミュニティの生活から見えてくること、アズワンカンパニーという職場で見えてくることも研究材料になり、そこでも改善が行われていくそうです。

つまり、研究所というのは、コミュニティを停滞させることなく、常に進化し続ける場にするために重要な役割を果たしているようです。

サイエンズ研究所
http://www.scien-z.org/

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★訪問も可能★

今回の滞在は1泊2日で、コミュニティのほんの一部分しか見れまでんでした。
ブログのほうに画像付きでもう少し詳しく紹介しましたが、いずれにしても実像の10分の1も掴めていないと思います。他にも地域通貨の取り組みや地域の人たちとの関わりなど興味深い部分がたくさんありますので、直接訪れ、自分の目で確認してみるのが一番いいでしょう。訪問者も受け付けているそうです。

「アズワンコミュニティ鈴鹿を訪問して」
http://ameblo.jp/column-takamiya/entry-11098279850.html

アズワンコミュニティ鈴鹿
http://as-one.main.jp/

鈴鹿カルチャーステーション
http://www.scs-3.org/

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