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「おふくろさん弁当」5周年を迎えて

今や、鈴鹿の街では小学生がこのピンクの配達車を見ると「あっおふくろさんだ!」と指を差すほどだそうだ。おふくろさん.JPG

「おふくろさん弁当」の始まりは、「お弁当を作りたい」というお母さんたちが、うどん屋さんを間借りして始まった。数十個から始まったが、口コミで次第に数も増えて行った。
それに比例するようにコミュニティに住む人たちの、「自分を調べながら暮らしたい」という意欲も高まって行った。
この頃のコミュニティは一般の会社に勤める人も多く、サイエンズスクールの研修に入るには、とても不自由だった。
気の合う人達で、いつでも自由に休めて、自分を調べながら暮らせる会社をということで、社名も「おふくろさん弁当」。イメージカラーは、なんとショッキングピンクでスタートした。

初期の店頭
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現在の店頭 店頭に買いに来るお客さんも随分増えた
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¥500で一つから配達。配達料無料。手作り。これが鈴鹿の街の人に受けたのだろう。さほど営業らしい営業もしていないのに、あっという間に、一日最大で800個の注文が来るほどになる。

とにかく手作りにこだわる
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「おふくろさん弁当」には沢山の人が関わっている。稼業としての人もいるが多くの人にとっては家業のようなものだろう。
忙しいときには、子供まで手伝いに来るし、電話一本で誰かどうか駆けつける。だから今までどんなトラブルが発生しても、どんなに数が多くても、配達できなかったということは一度もない。
「特に規則があるわけでもなく、強制されることもないのに不思議だ」と参観に来た人などはそんな感想を持つようだ。

忙しい時は、あちこちから駆けつけてくる
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おふくろさん弁当の美味しさの秘密「SUZUKA FARM」
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手作りにこだわった弁当であることと、野菜、お米をコミュニティのメンバーが経営する「SUZUKA FARM」で作っていることが更にお弁当の美味しさに繋がっている。まだまだ100%には及ばないが「SUZUKA FARM」の卵やお肉も使える日も来るだろう。

おふくろさん弁当一番人気のハンバーグ弁当
初期

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現在
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おふくろさん弁当でなんと言っても人気を博しているのが「ハンバーグ弁当」。見た目では違いは分からないだろうが、おそらく5年前と現在では、まったく違うだろう。
技術的なものもあるだろうが、ここに関わる人たちの中身も大きく成長してきた。

「Aさんなんて以前自分の失敗でも人のせいにして、ちょっとしたことで切れてたのに、今なんか、何かあっても、『わっはっは~』で終わりだもん。別人だよ。」

人を責めたり、自分を責めたり、暗くなったり、後ろ向きになったり、色々なことが一人一人の中には起きているのかもしれないが、それが会社全体に拡がらない空気。
一人一人がそんな自分を調べようとする空気。
そのことがいつも笑いが絶えない、和気あいあいとしたお弁当屋さんになっている。

6年目そして10年、20年。どのように成長していくか、注目していきたい。

                 (取材 PIESS NETWORK 牛丸)
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